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JMIAが『人とくるまのテクノロジー展』で次世代トップフォーミュラ『NEXT-FORMULA-PROJECT』の風洞モデルを展示

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JMIAが『人とくるまのテクノロジー展』で次世代トップフォーミュラ『NEXT-FORMULA-PROJECT』の風洞モデルを展示

 5月21日から、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜でスタートした国内最大級の自動車技術展『人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA』で、特定非営利法人日本自動車レース工業会(JMIA)が2024年5月から取り組んでいる次世代トップフォーミュラ『JMIA NEXT-FORMULA-PROJECT(JNFP)』の50%風洞モデルを展示している。2025年秋のプロトタイプ完成を目指している注目の車両だ。

「国内の技術を育成することにより、日本の自動車レース及び産業の発展振興を図る」を理念として、2008年に誕生したJMIAは、これまで加盟企業や協力企業の連携で、FIA-F4用の童夢F110、MCS4-24、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ向け童夢F111/3など数多くの車両を生み出してきた。そんなJMIAが、2024年5月に開発を公表したのが『JMIA NEXT-FORMULA-PROJECT(JNFP)』だ。

JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手

 この車両は下記のようなさまざまなコンセプトを掲げていた注目のプロジェクトだ。現在のところ、何に使われるフォーミュラなのかという具体的なものはないが、当然スーパーフォーミュラで採用される可能性もゼロではないはずだ。

・サステナブルにレースを支える適正コストと安定した部品供給の実現・高い運動性能を維持しつつ最新規格の安全基準を満たす・エンターテイメント性をアップさせる最新の空力デザイン・コンパクト化を進めつつも十分なコクピットサイズを確保・最新の環境志向型材料および製法の採用と効果実証・モータースポーツ関連ものつくり企業の開発力と潜在技術の発掘

 そんなJNFPだが、開発開始から一年が経ち、5月21日にパシフィコ横浜で開幕した『人とくるまのテクノロジー展』で、その50%風洞モデルが、この車両に搭載される予定の戸田レーシング製ギヤボックスとともに展示された。すでに発売中のオートスポーツ本誌No.1608にも詳細が掲載されているのでぜひご覧いただきたいところだが、今回展示された50%風洞モデルは最新のフォーミュラらしい流麗なスタイルとなっている。

 この車両開発のプロジェクトリーダーを務めるのは、かつてスーパーGTでエンジニアも務めていた天澤天二郎氏。「『NEXT』という名がつくからには次世代という意味合いが必要だと考え、昨年の発表時には自由にデザインから考えたいとプロジェクトが始まりました」と天澤氏は説明する。

「具体的に突き詰めていくなかで、昨年の6月にはF1の2026年のコンセプトモデルがレギュレーションとともに発表されましたよね。それをきっかけに、この2026年のF1のレギュレーションからインスパイアされ、プラスアルファでなければいけないと作っていきました。コンセプトとして、盛り込めるところを盛り込みながら作っています」

 安全規定については、2026年のF1の安全規定を満たす最新の規格を設定。また天澤氏は空力の先進性をアピールした。

「テール・トゥ・ノーズの状態から横に出られなければオーバーテイクはできないので、うしろから近づいていけるクルマづくりは空力開発のひとつの指針にしています、、CFDが完全にシミュレートしているかはそうではないかもしれませんが、CFDにかなりの時間を割き、空気の渦の発生のメカニズムは、この開発のなかでのチェックポイントになっています」

 また、これまでのFIA-F4やフォーミュラ・リージョナルの開発のなかで得られた知見を活かしているのが、コンセプトのひとつにも掲げられる十分なコクピットサイズ。「大柄でこれまでフォーミュラに乗れなかったドライバー、小柄な女性ドライバーまでFIAが定めるドライビングポジションをとれるようにコクピットサイズを設計していますし、ステアリングの重さがハンデにならないよう、ジオメトリなどでも考えています」

 先進のアイデアが盛り込まれているJNFPだが、2025年秋にプロトタイプの完成を予定している。人とくるまのテクノロジー展は横浜では5月23日まで開催予定で、事前の来場登録が必要だJMIAの小間番号は355。

[オートスポーツweb 2025年05月21日]

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みんなのコメント

1件
  • iwa********
    ワクワクしますね。

    この秋には試作車がロールアウトするとのことで、鈴鹿辺りでどれだけのタイムが出るか、楽しみで仕方ないです。

    これだけの規模のフォーミュラーカーの開発・製造・熟成させることで、国内製造業に相当なレベルのノウハウが蓄積されるのでは、と期待しています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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