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《改良型e:HEVの実力判定》新型CR-V試乗リポート

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《改良型e:HEVの実力判定》新型CR-V試乗リポート

新車試乗レポート [2026.05.16 UP]


《改良型e:HEVの実力判定》新型CR-V試乗リポート
待望のe:HEVモデルが追加されたホンダCR-Vは、上級グレード「RS」を中心に据えるなど、ホンダファンなら誰でも、走りへの期待は高まる一方だろう。走り自慢のSUVが揃うホンダのSUVラインナップの中で、新型はどのような走りを楽しめるのだろうか?

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文:渡辺陽一郎 写真:月刊自家用車編集部

※本記事の内容は月刊自家用車2026年5月号制作時点(2026年4月中旬)のものです。


HONDA 新型CR-V 試乗リポート

上質感あふれる力強い走りは「クラス随一」
主力のハイブリッド投入でSUV市場に再挑戦
ホンダのミドルSUV「CR-V」は、これまで復活と販売終了を繰り返してきた歴史がある。直近では2022年に販売不振の5代目を終了させて、2023年にZR-Vを後継モデルとして国内販売を開始したが、こちらも販売が振るわないのが実情だ。
そこで2024年に6代目モデルをe:FCEV(燃料電池車)として復活させ、今年の2月には主力のe:HEV(ハイブリッド)も投入。本格的に国内販売を再開することになった格好だ。
復活したCR-Vのe:HEVは、タイから輸入されるモデルになる。そのため受発注を容易にするためグレードを絞り込んでいる。国内向けに導入されるのは、e:HEV RSとe:HEV RSブラックエディションのみで、RSには前輪駆動のFFモデルも用意されるが、RSブラックエディションの駆動方式は4WDだけになる。
いずれのグレードも、グーグルを搭載したホンダコネクトディスプレイや本革シートが標準装着されるなど、最上級グレードの内容になる。生産ラインで装着するメーカーオプションは用意されていない。
全幅は1865mmと少しワイドなサイズだが、全長は4700mmと、トヨタ・ハリアーよりも少し短め。水平基調の外観デザインもあって、ボンネットまわりもすっきりとしていて視界は良好。サイズ以上にボディの先端位置や車幅は分かりやすい。最小回転半径は5・5mと、全長4500mmを超えるミドルSUVの中では運転がしやすいモデルといえる。
内装は、インパネに細長いメッシュ状の装飾があり、この内側にエアコンの吹き出し口が収まる。ZR-Vやシビックに似たインパネデザインには質感面では不満を覚えないが、最近のホンダ車で採用が進んでいるATの切り替えスイッチは、少し慣れが必要。フロントシートの座り心地は、背中から大腿部まで確実に支えてくれる形状で、腰の張り出し方を調節する電動ランバーサポートも装備。長距離移動が得意なタイプ。
リヤシートも広々としていて、特に足元空間の余裕が際立っている。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、握りコブシ2つ半に達するほどだ。また開発者からは「着座位置を先代型に比べて30mm持ち上げた」とも。小柄な子供でも車外の風景が良く見えるというメリットはあるが、身長170cmの乗員が座ったときの頭上空間は握りコブシ1つ分。長身のユーザーは圧迫感がありそうだ。

新採用「ローモード」は市街地でも恩恵あり
パワーユニットは、直列4気筒2ℓエンジンを使ったe:HEVを搭載。e:HEVは、通常走行時はエンジン(発電機)を作動させ、そこで発生した電気でモーターを駆動させるが、エンジン駆動の方が効率が良い状況では、クラッチを繋げてエンジン直動状態に切り替わる仕組みのハイブリッドだ。従来のe:HEVは、高速巡航時に直接駆動に切り替わることで燃料消費量を抑えているが、新型CR-Vには新たにローモードを装着することで、市街地の緩い加速や登坂でも、直接駆動を行って燃料消費量を抑える仕組みに進化している。
e:HEVは、アクセル操作による速度の微調節もしやすく、モーター駆動と直接駆動の切り替えは、滑らかに行われるので気付かないメリットを持つことも見逃せない。
ただ少し気になるのは、モーター駆動が基本のハイブリッドなのに、有段ATに似せて、エンジン回転数を上下させながら速度を高める制御だ。プレリュードを筆頭に、今のe:HEVが幅広く採用するものだが、この演出を違和感と受け取るユーザーもいる。内燃機らしさを感じさせる面白い演出だが、エンジン回転数の上下動は、燃費面ではマイナスだ。
そもそもe:HEVは、モーター駆動だから、アクセル操作に対する反応は機敏。純粋な動力性能なら自然吸気NAエンジンの3ℓ級に匹敵する余裕がある。

卓越したハンドリング突き上げ感も上手に抑制
乗り心地は19インチタイヤの装着もあって、時速40km以下で路面の荒れた場所を走ると、細かな振動を感じる。ただ、路上の段差の突き上げ感は上手に抑えられているため、ミドルSUVの中では快適性はかなり高い。峠道のカーブを曲がる時などはボディが大きめに傾く傾向があるが、挙動の変化は穏やか。唐突に左右に振られず、後輪の接地性が特に高いため、ドライバーや乗員を不安にさせにくいこともポイントだ。
ステアリング操作に対する反応も正確。例えば路上駐車する車両を避けるため、ステアリングホイールを少し回した時も、進路を忠実に変える感覚が強い。高い重心のSUVは、操舵感が少し鈍めのモデルもあるが、CR-Vの運転感覚はかなりシビックに近い。後輪の接地性が高いため、高速道路の横風でも進路を乱しにくいことも心強く感じる部分だ。
新型CR-Vは、車内が広くファミリーで快適に使えて、安定性も優れている。大切な家族を安心して乗せられて、1人で運転する時は、車両との一体感を伴ったホンダらしい楽しい走りも満喫できる。なかなか懐の深いモデルに仕上がっている。


HONDA 新型CR-V
●価格:512万2700円~577万9400円

■主要諸元(RSブラックエディション)
●全長×全幅×全高(mm): 4700×1865×1690mm ●ホイールベース:2700mm ●車両重量:1830kg ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1993cc直列4気筒DOHC(148PS/18.7kg-m)+モーター(135kW/335Nm) ●駆動方式:4WD ●WLTCモード総合燃費:18.0km/ℓ ●ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク ●サスペンション(前/後):マクファーソン式/マルチリンク式 ●タイヤ:235/55R19


シビック由来のプラットフォームの恩恵も明らか。高重心を感じさせないハンドリング性能や、4輪が路面を捉え続ける接地感の高さは、このクルマの大きな武器になっている。

SUVらしい力強い存在感を持たせつつも、車両の先端位置や車幅の把握しやすさといった実用面にもこだわったパッケージング。全長×全幅は世界基準だが、乗ってみると、さほど大きさを意識させないことも妙味だ。

2ℓエンジンと組み合わされるe:HEVは、ローモード機能が追加されたことで、エンジン直動状態を幅広い状況で行うように進化。その挙動も極めてスムーズ。

走行時の安定した走り味や静粛性の高さは、格上感を強く実感。ブラックエディションに標準のホンダセンシング360は操舵支援の幅が広がるなど、ドライバーへの恩恵も大きい。

中央にディスプレイを配置するオーソドックスなレイアウト。広い居住空間が魅力だ。室内寸法も余裕十分で、先代より後席の着座位置を30mm高めたことで視界のいいキャビンに仕立てられている。

新型CR-V おすすめグレード

e:HEV RS(4WD) 価格:539万2200円
買い得グレードはe:HEV RSの4WDモデルだ。価格は2WDよりも26万9500円高いが、4WDには、4輪駆動の機能と併せてフロントドア撥水ガラス、ステアリングヒーター、後席シートヒーターも加わる。これらの装備は7万円相当だから、4WDの正味価格は約20万円。舗装路でも効果を発揮する高機能な4WDが実質20万円高で狙えるならば割安と考えていいだろう。ちなみにRSブラックエディションは、38万7200円ほど価格がアップするが、それに見合う装備も加わっている。欲しい装備がブラックエディションに含まれているなら検討してもいい。

文:グーネット
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みんなのコメント

31件
  • zug********
    この装備、この価格であれば
    他社のSUVにもたくさんあるんだよなぁ。
    タイ製でしょ?
    どうしても買いたいとはならないのですよ。
    ともかく最近のホンダ車
    価格設定を間違えていると思うよ。
  • chibakatusan
    CR-Vも海外生産、そのうち軽自動車以外は海外生産になりそう、ただ海外生産なのに利益乗せすぎ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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