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マクドナルドやゲームとのコラボも 規模がケタ違いの北京モーターショーで学んだこと(後編) 欧州車は「伝統」強調【UK編集部コラム】

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マクドナルドやゲームとのコラボも 規模がケタ違いの北京モーターショーで学んだこと(後編) 欧州車は「伝統」強調【UK編集部コラム】

中国で注目を集めているもの

現在、中国市場における大きなトレンドは大型車で、3列シートSUVや大型の高級ミニバンが増加している。残念ながら、その代償としてユニークさが失われつつある。五菱宏光ミニEVのような小型車は、残念ながらほとんど展示されていなかった。

【画像】ステランティス傘下で躍進狙う中国新興ブランド【リープモーターの最新モデル3車種を詳しく見る】 全43枚

とはいえ、奇抜な光景も見られた。例えば、前述した『マイリトルポニー』をテーマにしたBYDの展示車両などだ。同社は他にも、ビデオゲーム『黒神話:悟空』を宣伝するデザインを施した『シール06 GTブラックミス』など、複数モデルを展示していた。

一方、リープモーターは、マクドナルド(中国では実際に車内のインフォテインメント・システムからハンバーガーを注文できる)や北京動物園との提携をアピールするSUV『D19』(巨大なパンダのぬいぐるみ付き)を展示していた。そして、ヒューマノイドロボットも至るところで見られた。

ファストフード関連の車載アプリは、中国の消費者がいかにテクノロジーを重視しているかを示す一例に過ぎない。中国では依然として大型スクリーンが大人気で、半自動運転モードであることを示す光るライトを備えた車両も数多く見かける。また、最大1500kWの充電速度を誇る超急速充電器を展示する企業も複数あった。

しかし、中国メーカーが展示会で独走していたわけではない。伝統的なグローバルブランドもしっかりと存在感を示していた。実際、コロナ禍後の数年間はオート・チャイナで完全に影を潜めていたが、長年にわたる技術追随の末、今や中国メーカーに対抗できる製品を擁しているという自信が見て取れた。

伝統を強調する欧州ブランド

BMWのブースは、先進的な「ノイエ・クラッセ」プラットフォームを採用したSUV『iX3』の展示が中心で、改良型の『7シリーズ』や『i7』も並んでいた。一方、メルセデス・ベンツも次世代SUV『GLC』を前面に押し出していた。各社は独自のプラットフォームとソフトウェアにこだわっているが、中国市場に適したインフォテインメント・システムを提供するため、現地のパートナーと協力している。

特筆すべきは、これらのブランドが自社の歴史を大いにアピールしていた点だ。メルセデス・ベンツは今年、内燃機関誕生140周年を迎え、同社初の自動車を展示した。一方、ポルシェのブースでは、新型EV『カイエン・クーペ・エレクトリック』が、『356』などのクラシックカーと共に展示されていた。ミニは幅広いカスタマイズコンセプトを披露し、ユニオンジャックのカラーリングを施した車両で英国のルーツを強調した。

こうした歴史的要素は、中国企業には到底真似できないものだ。ただし、SAIC傘下のMGが『モーリス・ガレージ』の看板を掲げ、かつての『メトロ6R4』に酷似したショーカーを展示したり、チェリーがジャガー・ランドローバーと提携して新ブランド『フリーランダー』を立ち上げたりと、似たような動きは見られた。

提携関係の変化にも注目

注目すべきは、中国企業と海外企業との関係が変化した点だ。現在では、合弁事業において中国企業が技術面での主導権を握るケースが頻繁に見られる。

例えば、リープモーターはステランティスとの合弁事業を通じて、自社モデルを国際的に販売している。ジーリーとメルセデス・ベンツの合弁事業であるスマートにおいても、ドイツがデザインを主導し、中国が技術を提供している。スマートの目玉展示は、おそらく会場で最も小さかったであろう『#2』のコンセプトカーだ。

一方、プジョーは2台の斬新なコンセプトカーを披露したが、いずれも合弁パートナーである東風汽車が開発したプラットフォームをベースとする。また、フォルクスワーゲン・グループは依然として合弁事業での開発を主導しているものの、技術の分岐は著しく、中国専用プラットフォームを独自に開発しており、その初期の成果が北京で披露された。

しかし、フォルクスワーゲン・グループもその歴史と伝統を活かそうと、さまざまなブランドを立ち上げている。『ジェッタ』はエントリーレベルブランドへと転換され、アウディは奇妙なことに『AUDI』と名付けられた派生ブランドで新たな顧客層へのアプローチを試みている。4つのリングと4文字のアウディブランドが並んでいるのを見ると混乱したが、同社幹部によれば、異なる市場セグメントに対応するという点では理にかなっているという。

複雑だが得るものも多いショー

これが中国の自動車市場であり、北京モーターショーだ。その規模は圧倒的で、変化が絶えず、極めて複雑だが、同時に極めて魅力的でもある。このショーは、業界の未来や中国企業の途方もない野心を垣間見せてくれるだけでなく、老舗の自動車大手がそれらにどう対応し、そこから何を学んでいるかも示している。

中国の自動車メーカーは世界に進出しているが、これまで英国に届いたものは、彼らの能力と野心のほんの一部に過ぎない。17の展示ホールを歩き回った経験から言えることである。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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