レース中にマシンが炎上! どう処理するの？ レースオフィシャルの仕事に密着

■2019-2020 FIM EWC 開幕戦 ボルドール24時間の場合

　クルマやバイクを性能ギリギリまで使って走らせ、スピードや操作技術を競うモータースポーツ。エンジンやモーターなどの動力と燃料を積んだ乗り物で競うという競技の特性上、クラッシュやマシントラブルにより、レース中にマシンが炎上してしまうアクシデントが稀に起きてしまいます。

　そうなると、燃えている場所や規模により、赤旗を出してレース自体を中断させるか、セーフティーカー(SC)を介入させて、追い抜きを禁止した状態でペースをコントロールしてレースを続行させるか、どちらかの対応が取られます。

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観客には知られる事はないが彼らがいなければレースは行えない。オフィシャルの働きに注目すればレースを観戦する楽しみが増えるだろう。

1977年F1南アフリカGPのキャラミサーキットで、消火器を持ったコースマーシャルがコースを横断、これをシャドウF1に乗る トム・プライス がよけきれずに撥ね、消火器がプライスのヘルメットに直撃、プライスもコースマーシャルも 同時に即死する痛ましい事故が起きている。
キャラミサーキットの構造上の問題（ストレートが登り勾配になっていて先の見通しが悪い）があったにせよ、出火したしたマシンが停止したら、まずはイエローフラッグを確認すべきだった。