2026年6月19日、オデッセイが2026年度(2027年3月末)を持って国内販売を終了する、という新聞報道があった。さっそくホンダ広報部に連絡してみると、正式にホンダが発表したものではないという。はて、事の真意はどうなのか? ユーザーと直接接する販売現場であるホンダディーラーを直撃!
文:ベストカーWeb編集部/文:ベストカーWeb編集部、ホンダ
【画像ギャラリー】5代32年の歴史を誇るオデッセイの写真をチェック!(4枚)
風前の灯だった再販売5代目オデッセイ
1994年10月に登場した初代は経営危機にあったホンダを救い、日本のミニバンブームを生み出した。2代目はその地位を確立し、3代目は「走るミニバン」という新たな価値を提示。4代目と5代目は時代の変化に対応しながら進化を続けた。
しかし、2021年末、狭山工場閉鎖に伴い国内生産を終了。その後2023年12月、広汽本田汽車が生産する中国製輸入車として再販売されたたものの、泣かず飛ばずだった。
さて、2026年度にオデッセイが国内販売終了という新聞報道の真偽はどうなのか、ホンダ広報部に連絡してみると「その報道はホンダが正式発表したものではありません。今後も発表する予定はございません」とつれない返事だった。
たしかに自社販売のクルマを、販売終了、生産終了しました、というアナウンスすることはどのメーカーもしていないが、ホンダの危機を救ったオデッセイ、というより、あれだけ大ヒットし、ユーザーの想い出が詰まっているオデッセイの生産終了のアナウンスもせずに終わらせるのかと思うと悲しい……。
まだ買えます! 値引きは20万円!
埒があかないので、これは我々ユーザーの最前線である販売現場、ホンダディーラーに直接聞いてみることにした。
首都圏のホンダカーズ、3店舗に聞いてみたが、「報道の通りです。すでにメーカーからオデッセイは2026年度末に国内販売終了という通達は来ています」「次期モデルはなく、生産終了の通達は来ました」との回答だった。
やはり真実だったか……。ではまだオデッセイは買えるのか、営業マンに聞いてみた。
「エントリーグレードのe:HEVアブソルートはもう買えませんが、e:HEVアブソルートEX、最上級のe:HEVアブソルートEXブラックエディションはまだ買えますよ。EXのプラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールIIであれば1カ月~2か月で納車できます。ブラックエディションの特別塗装色、ダイヤモンドダストパールは9月以降になります」。
あと何台残っているかはわからないが、あと数台ということないらしい。
■e:HEVアブソルートEXブラックエディション=545万500円
■e:HEVアブソルートEX=528万6600円
■e:HEVアブソルート=508万6400円
実際にe:HEVアブソルートEXブラックエディションの見積書を作ってもらった。フロアカーペットやETC車載器&セットアップ、ドラレコ、11.4インチホンダコネクトナビ、コーティング(半額キャンペーン実施中)などオプション合計で約70万円、点検パック約20万円、登録諸費用約36万円、値引き20万円を引くと、コミコミで約640万円だった。
この価格帯だと、アルファードであれば先日の一部改良で追加されたGハイブリッドは559.9万円が近い。諸費用込みの乗り出し価格はオデッセイと同じくらいか。エルグランドだと一番安いe-POWER X-4ORCEが689万7000円、乗り出し価格は約750万円。
乗れば上質でいいミニバンなのだが、強力なライバルと比べてしまうと、どう見るか? アルファードやエルグランドの納期が半年以上かかるがオデッセイならすぐ乗れる! 納期は早い! いずれにしても「最後のオデッセイ」ですよ、みなさん。
5代32年続いたオデッセイはなぜ生き残ることができなかったのか?
2026年度の生産終了によって32年の歴史に幕を下ろすことになるが、なぜオデッセイは生き残ることができなかったのか考えてみたい。
初代はスライドドアを採用しないのにも関わらず、乗用車ライクなハンドリングと乗り心地で大ヒットした。セダン感覚の乗降性や走りは、ミニバンを敬遠していた層を取り込むことにつながった。
またFFとしたことで、フラットな床面と、低い全高を感じさせない室内空間を実現。運転席と後席の移動が可能なウォークスルー機能も備えていた。その流れを受け継いだ2代目もキープコンセプトで売れた。
3代目は全高1550mmという機械式駐車場に入るサイズと、アブソルートの走りのよさで、スポーツカーやセダンから乗り換えるユーザーの取り込みに成功。
しかし、その後は時代の波に乗ることができなかった。時代は背の高いアルファード&ヴェルファイア、その下のセレナやノア&ヴォクシー、ステップワゴンなどの箱型1BOXタイプに人気が集まっていたのだ。
ユーザーが求めていたものはステータスとなる高級ミニバンか、コスパのいい5ナンバーサイズのミニバンだったのだ。
5代目オデッセイは箱型エリシオンとオデッセイの中間にあたる全高1695mmと、アルファードの1935mmとその差は明らか。走りのよさを特に求めないユーザーにとっては中途半端に映ったのではないだろうか。
オデッセイユーザーは、次第にステップワゴン(全高1840mm)やノア&ヴォクシー(全高1895mm)、アルファード(全高1935mm)に乗り換えていったのではないだろうか。
超低床ミニバンの灯を、絶やしてなるものか
2021年末での狭山工場閉鎖の影響も大きい。最後に5代目オデッセイの再販売の告知が行われた時のホームページのコメントをここに掲載して、次期オデッセイの誕生を期待して結びとしたい。うう、泣けてくるぜ。新型オデッセイの登場、待ってるぜ!
2021年hondaはオデッセイの長い冒険にピリオドを打つことを発表しました。そのニュースは瞬く間に日本中を駆け巡り、専門誌はミニバン市場を牽引してきたオデッセイの功績を紹介し、SNSには別れを惜しむ声があふれました。
オデッセイがどれほどたくさんの人生にかかわってきたのか。どれほど愛されてきたのか。
Hondaは感銘を受けずにいられませんでした。同時に、他のクルマには代えられな超低床ミニバンの灯を絶やしてなるものか、
熟考の末、一度はそのストーリーに幕を下ろさざるを得なかったオデッセイを再び皆さまのもとへお届けする決意をしたのです。
オデッセイ復活へ。プロジェクトが動き出しました。それから2年余り。このたび、新たな魅力をまとったオデッセイについて皆さまにご案内でき運びとなりました。
ご好評をいただきました前モデルをベースにデザイン、快適性、機能性をいちだんと磨き上げ、さらに洗練の個性「BLACK EDITION」もタイプ設定いたします。
発表は今年の冬。登場まで今しばらくお待ちください。
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みんなのコメント
泣けてきた!
宗一郎さん可哀想 今の経営陣が一番駄目駄目
日産よりも経営ヤバイかも未来が暗い