新『ハイパーハイブリッド』に注力
ロータスは、EV販売の低迷を受けて戦略転換を進める中、開発中の『ハイパーハイブリッド』技術をスポーツカーにも導入することを検討している。
【画像】まったく新しい顧客層を狙った新世代の電動SUV【ロータス・エレトレを詳しく見る】 全33枚
同社のCEOである馮青峰氏は、第1四半期の決算発表で、高出力のハイブリッド・スポーツカーの「実現可能性を調査中」だと述べた。
今年1月から3月までの3か月間の同社の販売台数は42%減の1274台だった。この減少は、高級EVに対する関心の低下と、米国の関税障壁が要因とされ、ロータスは米国での『エミーラ』の納車を一時停止したほか、電動SUV『エレトレ』の販売も中止せざるを得なくなった。
今年末には、ハイパーハイブリッドと呼ばれるPHEV技術を搭載したモデルを発表し、2026年第1四半期より販売予定だと、馮氏は述べた。AUTOCARは取材で、このモデルがエレトレの派生モデルであることを確認している。
馮氏によると、ハイパーハイブリッドは、主要市場である欧州、中国、米国での需要を期待できるという。
ロータスは2028年までにEV専用ブランドになるという目標を撤回した後、パフォーマンス重視のハイブリッド・パワートレインに焦点を当てている。
英国で生産されているエミーラのEV化計画は延期したが、法規制により電動化が必要な市場向けにPHEV版の導入を視野に入れている。
「エンジン搭載スポーツカーの市場は幅広いと考えていますが、純粋なEVはそれほど注目されることはないだろうとも理解しています。そのため、今後はライフスタイルカーとスポーツカーの両方で、ハイパーハイブリッドを優先していく予定です」と馮氏は述べた。
ライフスタイルカーとは、エレトレや電動セダンの『エメヤ』といった新シリーズのことで、エミーラのようなスポーツカーとは棲み分けている。
エレトレにはV8ハイブリッドを搭載?
ロータスは以前、1.2L 3気筒エンジンと電気モーター、17kWhのバッテリーを搭載し、EV走行での航続距離56kmを実現する、スポーツカー『エヴォーラ』のPHEV版を試験的に開発していた。
この、いわゆる『414E』は量産化には至らなかったが、昨年、ロータスはハイブリッド版エミーラの導入の可能性をほのめかした。
馮氏は4月、トヨタ製の3.5L V6エンジンが排出ガス規制に適合しなくなった場合に備えて、エミーラのV8エンジン版をテストしていることを明かした。
このことから、V8エンジンは、ロータスのサプライヤーであるメルセデスAMGのSL 63で見られるように、比較的コンパクトなPHEVシステムに使用される可能性がある。
発表によると、新型エレトレ・ハイパーハイブリッドのバッテリーは、1回の充電で300kmのEV走行が可能で、総航続距離は1000km以上になるという。バッテリーを使いきったら、エンジンをパフォーマンスモードから切り替えて走行中に充電するか、900Vの高電圧システムにより12分で10%から80%まで急速充電することができる。
エレトレ・ハイパーハイブリッドのエンジンは未定だが、現在エミーラに搭載されているトヨタのV6やAMGの4気筒ターボではないと、馮氏は述べている。
馮氏によると、エンジンから駆動輪へ直接動力を供給することができるため、レンジエクステンダー付きEV (REx) ではなく、PHEVとなるそうだ。この違いは欧州連合(EU)においては重要で、RExの輸入には中国製EVとして特別関税が課されるものの、PHEVは対象外となる。
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