現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「アイツのは中古だ」「安いモデルだ」スーパーカー社会のヒエラルキーは存在するのかフェラーリオーナーに聞いた

ここから本文です

「アイツのは中古だ」「安いモデルだ」スーパーカー社会のヒエラルキーは存在するのかフェラーリオーナーに聞いた

掲載 25
「アイツのは中古だ」「安いモデルだ」スーパーカー社会のヒエラルキーは存在するのかフェラーリオーナーに聞いた

 この記事をまとめると

■スーパーカー乗り同士ではお互いのクルマをどう評価するのかを考察

新車時は手が出ないが中古なら半値以下! 庶民がスーパーカーに手を出すとどうなる?

■フェラーリの場合、中古で手に入れるケースが多いので気にする人は少ない

■新車のスーパーカーを買うことをステータスとしている層も若干いるという

 スーパーカー乗り同士でも格差ってある?

「あいつのって安いモデルじゃん」「あれは中古だな(笑)」…… 。 お金に余裕はあっても、スーパーカー乗り同士はやっぱりココロの余裕はないのか?

 編集部から質問が届いた。「スーパーカーオーナーはだいたいお金持ちだと思いますが、お金持ち同士の間でも、やっぱりジェラシーとか差別はあるんでしょうか」というものだ。

 編集部「例えばGT-Rばかりの場所にタイプMで行くとヘンな目で見られたり、タイプRばかりのところにSiRで行くと負い目を感じたりするので、そんなことはスーパーカー界隈にもあるのかなと思いまして」。

 それはまぁ、あると言えばあるが、タイトルにあるような「あれは中古だな(笑)」というのは聞いたことがない。フェラーリは中古になっても値段はまず下がらないし、発表からしばらくは新車より高く売られるのが普通。「中古」と見下す習慣はないし、中古がアタリマエだ。むしろ古ければ古いほどエラかったりもする。なにしろこの世で一番値段が高いフェラーリは、1960年代の250GTOなのだから。

 私はコロナ前まで、毎年、200台ほどのフェラーリが集まるミーティングを開催していたが、主催者の性格上(つまり庶民派)、集まるのはほとんどすべて中古フェラーリで、中古同士の間にジェラシーや差別はなかった。F40などのスペチアーレで参加すれば、ひたすら尊敬され羨望の視線が集まるが、456GTのような相場が安くて不人気のモデルでも、それはそれで逆に珍しがられて注目が集まるし、故障が猛烈に多いという定説によって「すげえ!」「勇者だ!」と尊敬されたりもする。

 F355や360モデナが最大の多数派だったが、多数派=定番人気モデル。多数派だから「ありふれてるなぁ」と差別されることもない。「フェラーリであればすべて善し」なのだ。

 新車で買うことに意味がある! という層もいる

 ただ、伝え聞くところによると、最新のフェラーリだけに興味のあるフェラーリオーナーも一定数存在する。彼らは自分を飾る道具としてフェラーリを見ているケースもあり、とにかく最新モデルでないと「負け」になったりする。彼らの集まりでは、ひとつ旧型に乗って参加すると、「なんで買い換えないの?」と言われてしまうという。

 上へ上へと上昇志向のカタマリで人生を走ってきた成功者にとっては、最新のフェラーリに乗り続けることがライフスタイルだったりする。彼らは最新のフェラーリ以外には興味がなく、正規ディーラーから「〇〇様、次の限定モデルの枠が取れました。いかがでしょう?」と提案されることを至上の喜びとしている場合も多い。

 スーパーカーを手に入れるためにがむしゃらに働いて成功した生粋のクルマ好きにとっても、スーパーカーの新車の魔力は強烈で、「旧型のほうが楽しかったなぁ」「ターボはおもしろくないなぁ」と思ったとしても、最新モデルや限定モデル(=男の勲章)の呪縛から逃れられなくなるという。そして、仲間が旧型に乗ったままだと、条件反射的に「お金に困ってるのかな?」と考えてしまう。

 そんな彼らから見ると、クラシックまで行かない中途半端(?)な中古フェラーリのオーナーは、自分とはまったく別の人種なので、差別ではなく区別して考えることになる。自分とは無関係な人たちなのである。確かにスーパーカーは、男の買い物として頂点クラスの快楽がある。

 スーパーカーを買い続けていると、買うこと自体が目的になってくる。買った瞬間に醒めてしまうので、すぐに売ってしまう人も多い。スーパーカーはいろいろな意味で麻薬なのだ。

こんな記事も読まれています

トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
バイクのニュース
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
Webモーターマガジン
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
THE EV TIMES
富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
AUTOSPORT web
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
くるまのニュース
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
くるくら

みんなのコメント

25件
  • 「アイツの記事は旧ネタの使いまわしだ」「下手な文章だ」 クルマ記者社会のヒエラルキーは存在するのか?
  • 「金持ち喧嘩せず」て言うじゃん
    やたらとマウンシとって喧嘩したがる連中ってたしかにいるけど、お金がないからなのかな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ターボの車買取相場を調べる

ベントレー ターボの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村