マルク・マルケスが今季限りでレプソル・ホンダを離脱すると正式に発表したことで、その後任についての話題でMotoGPパドックは持ちきりとなっている。そしてその候補として挙がっていたのが、アプリリア陣営のRNFに所属するミゲル・オリベイラであった。
KTM時代には5勝を挙げた実績を持つオリベイラは、2024年もアプリリアと契約を結んでいる。しかしその契約には、ファクトリーチームからのオファーがあった場合にはチームを離脱できるというオプションがあった。
■ポル・エスパルガロ、ホンダからのアプローチ認めるも……「たぶんKTMでテストライダーをやるよ」
ただホンダ側は、多くのファクトリーライダーが契約満了となる2024年シーズンのオフを見据えてか、オリベイラに対して1年契約をオファー。そこでお互いの思いが合わず、オリベイラの移籍話は白紙になったと言われている。
マレーシアGPの週末で、ホンダからのアプローチには失望したかと尋ねられたオリベイラは、こう答えた。
「いや、ガッカリはしていないよ」
「これはビジネスだ。彼らはチャンスをうかがっているし、僕たちだってそうだ」
「僕たちの期待値がオファーされたものとマッチしないことだってある。だからガッカリはしていない」
彼はさらにこう付け加えた。
「彼らは1年だけそこにいてくれるライダーを探していた。そして僕としては、今の時代それはリスキーすぎると思ったんだ」
「今でも経済的にも人的にも世界最大級のメーカーに所属していて、そこには強力なチームを作る能力があるにもかかわらず、メーカーとの関係を断ち切って、将来の保証もないまま別のメーカーに移籍するのは、かなり難しいと思う」
オリベイラはまた、2025年にアプリリアのファクトリーチームに昇格できる可能性があるという事実も、この決断の動機になったと認めた。
「その通りだ。大抵のライダーが来年(2024年のオフ)に2年契約が終了となる。そこであらゆる可能性が開かれるんだ」
「契約が継続されるという保証もなく、それだけのリスクを冒すことが可能だとは思わない。かなり難しいと思う」
またマルケスの後任候補には、来季KTM陣営のレギュラーシートを失うことになったポル・エスパルガロの名も挙がっていた。しかし彼は来季もKTMにテストライダーとして残ることが確認された。そしてアプリリアのファクトリーチームに属するマーベリック・ビニャーレスも候補のひとりに挙げられたが、彼はアプリリアへの忠誠心を主張する。
マルケスの後任として噂されていることについて、ビニャーレスは次のように語った。
「これは本当に嬉しいことだし、良いことだ」
「一方で、アプリリアにもこれを聞いてほしい。彼らが僕を必要としてくれるなら、プッシュしてほしいということだ」
「ホンダのような素晴らしいブランドが僕のことを考えてくれるのはいつだって素晴らしいことだ。つまりは僕が良い仕事をしているということだからね」
「でも僕の思いはいつだってアプリリアと共にある。2024年までの契約もある。将来についてはどうなるか分からないし、何だって起こり得る」
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みんなのコメント
長い間マルケス頼みでやってきて開発が保守的になってしまったのが低迷の原因な気がする