ハースのケビン・マグヌッセンは、リバティ・メディアはレースの”質”を向上させるために、ドライバーたちの意見に耳を傾けるべきではないと語る。
マグヌッセンは、自身を含めてF1ドライバーは、レースをもっと面白くすることには興味がないという。ドライバーたちは、あたかもF1全体の利益になるようなことを匂わせつつ、自分にとって有利となる変更を提案するからだと、その理由を明かしている。
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「リバティ・メディアは自ら研究を行うべきだ。ドライバーたちの意見を訊くべきではない。なぜならドライバーたちは、何が自分にとって最も利益のあることなのかを語るだけだからだ」
そうマグヌッセンは主張する。
「レースに勝った時が一番楽しい。そのレースがどうだったかなんて気にしない。もし勝てるのなら、それだけで十分だ」
「すべてのドライバーが同じだと思う。彼らはフィードバックすることで、自分に最も利益のある方向に誘導しようとするんだ。ショーを良くしようなどとは思っていない。自分にとって一番良いレースを求めているんだ」
マグヌッセンのこのコメントは、今回のバーレーンGPのメインストレートに設置されたDRSゾーンが100m延長されたことに対する、マグヌッセンの不満がベースになっている。
開幕戦オーストラリアGPでは、オーバーテイクの機会を増やそうと、DRSゾーンが1カ所増やされ、3カ所となった。しかしこれはほとんど効果を発揮せず、結局5回しかオーバーテイクシーンを見ることができなかった。そのため、今回もDRSゾーンが延長されることが決まったのだ。
しかしマグヌッセンは、DRSゾーンが延長されることで逆にオーバーテイクが”簡単になりすぎる”ことを懸念。今回の決定が、F1における典型的な”過剰反応”の結果であると信じている。
「DRSが延長される前の段階で、かなり良かったと思う」
そうマグヌッセンは語った。
「僕は、悪いレースがあった後に大きく変えすぎてしまう、過剰反応の典型的なモノだと思う」
「その結果、誰もが簡単にオーバーテイクを成功させてしまい、レースは退屈になってしまう」
「あまりにも多すぎるかもしれないと思う。そうなれば、レースじゃない。ただ、ポジションが入れ替わるためだけのオーバーテイクだ。必ずしも、誰もが見たいと思うようなモノになるとは限らない」
一方でフォースインディアのエステバン・オコンは、昨年のスペインGPの時に行われた変更ほど、効果はないと考えている。2017年のスペインGPでも、やはりオーバーテイクの回数を増やすために、メインストレートのDRSゾーンが100m延長された。
「これは良いことだよ」
そうオコンは語った。
「それほど大きな変更ではない、僕らは昨年のバルセロナでも、同じような変更を経験した」
「それは大きな変化にはならなかった。でも、もう少し延長されるなら、どんな時でもウエルカムだ」
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