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レクサスと提携のASPを離脱か。GTWC王者ボグスラフスキーが狙うは、コルベットでのLMGT3参戦

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レクサスと提携のASPを離脱か。GTWC王者ボグスラフスキーが狙うは、コルベットでのLMGT3参戦

 2023年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)でシリーズチャンピオンとなったティムール・ボグスラフスキーは、TFスポーツとシボレーともに、来シーズンWEC世界耐久選手権に参戦することを検討している。

 23歳のロシア人ドライバーは、WEC第7戦バーレーンの決勝翌日の11月5日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された“WECルーキーテスト”に参加し、GTE仕様のシボレー・コルベットC8.Rをテストした。

アストンマーティン陣営のTFスポーツが一転、2024年WECはシボレー・コルベットにスイッチへ

■重宝されるシルバードライバーのうちに

 彼は、来季2024年の世界選手権デビューに向けて準備が進められている『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』のドライバーとして、GMブランドのカスタマーチームからWECに参戦したい、という野望を持っている。

 アコーディスASPチームのメルセデスAMG GT3エボを駆り、GTWCヨーロッパのシリーズ総合チャンピオンとエンデュランス・カップチャンピオンの“2冠”に輝いたボグスラフスキーはSportscar365に対し、来シーズンに向けて複数のオプションに出会ったと語った。

「ASPは(GTWC最終戦)の直後にメルセデスとシュートアウトを行った」と彼は述べた。

「彼らと一緒に行く機会もあったが、問題は(ASPがGT3メーカーを)レクサスにスイッチしたことで、クルマがかなり古くなることだ。2年後には新車を手に入れるだろうけどね」

「僕は(FIAのドライバーレーティングで)シルバーのままだから、いまがWECをやるいい機会だと思っている。チームとは初対面だけど彼らは僕のことを喜んで迎えてくれるし、僕も彼らと一緒に仕事をすることに喜びを感じるのに、なぜそうしないことがあるのか」

 ボグスラフスキーはWEC挑戦の野望と並行して、来年のGTWCヨーロッパで『フェラーリ296 GT3』をドライブすることについてもAFコルセと交渉しているが、今年デビューした新型GT3のテストの機会はWECのルーキーテストと重なってしまった。

 なお彼は、アコーディスASPチームがWECの新クラスであるLMGT3で走らせる予定の『レクサスRC F GT3』には乗っていないことを確認した。

 以前Sportscar365が報じたように、アコーディスASPが予定どおりWECでのプログラムを開始した場合、このフランスのチームがGTWCヨーロッパのトップクラスに留まる可能性は低い。

 2週間ほど前からGMとTFスポーツと話し合いを始めたボグスラフスキーは、「5年連続のチャンピオンシップにはかなり疲れている」と語った。

「しかし、いま一番大事なのは、シルバードライバーのステータスを生かすことだ。来年はここ(WEC)でいい結果を出せると思う」

 TFスポーツのチーム代表であるトム・フェリエはSportscar365に対し、ボグスラフスキーのテストはLMGT3での協力の可能性を視野に入れたものだとしながらも、現段階では「何も決まっていない」ことを認めた。

 ルーキテストで使用されたGTE仕様のコルベットが、TFスポーツが来年から運用するGT3マシンとは異なるモデルであることを考えれば、今回のテストはボグスラフスキーにとって、チームとの顔合わせの意味合いが強いものとなったはずだ。

■名手マルチェッロとジュンカデラがメルセデスAMGを離れる?

 23歳の彼は2022年のWECルーキーテストにも参加し、AFコルセがオペレーションを担うオレカ07・ギブソンを試した。しかし、これまでのところWEC本戦出場の経験はない。

 ボグスラフスキーは“最後のGTEチャンピオンカー”での走行後、「感覚としてはプロトタイプに近い」とコルベットC8.Rの印象を述べた。

「フェラーリやBMW、マクラーレン(のGT3)を見れば、すべてのGTカーは多かれ少なかれフォーミュラ(カー)に似た感覚だ。僕らのメルセデスは本当に古いし、このクルマで何年も走っているから、充分すぎるほどだよ」

 ボグスラフスキーは前述のとおり、メルセデスAMGのファクトリードライバーであるジュール・グーノンと、今季限りでメルセデスAMGを離れると噂されているラファエル・マルチェッロとともにエンデュランス・カップのタイトルを獲得した。彼とマルチェッロはGTWCヨーロッパ“オーバーオール”のドライバーズタイトルも獲得し、スプリントカップランキングでも2位に入っている。

 Sportscar365は、GMが新しいカスタマーレース時代により多くのクルマをサポートするためにドライバープールを増やそうとしているため、もうひとりの著名なメルセデスAMGファクトリーエースであり2022年のエンデュランス・カップ王者であるダニエル・ジュンカデラが、新型コルベットGT3のドライバーに検討されていることを理解している。

 WECルーキテストに話を戻すと、今回コルベットC8.Rにはボグスラフスキーに加えてELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのレースでLMP3クラス優勝を果たしたアントワーヌ・ドゥキャンも乗り込み、バーレーンでのドライブを経験している。

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