ローレンス・ファントールは、マクラーレンの「大きく異なるアプローチ」を楽しんでいる。彼は来季2027年に、このイギリスのメーカーとポルシェの両方でトップクラスのプロトタイプマシンを走らせることで、「夢を2倍生きる」ことになる。
このベルギー人ドライバーは、2027年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスにデビューするマクラーレン・エンデュランス・レーシングの新型LMDhカー『MCL-HY』のドライバーラインアップの一員として、今年5月に発表された。
30時間耐久テストを難なくクリアしたマクラーレンMCL-HY「外観の大きな変更はないだろう」
ファントールは過去10年間をポルシェで過ごしており、来季はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミシュラン・エンデュランス・カップのラウンドでペンスキーが運営する『ポルシェ963』でのレースを続け、2028年からはマクラーレンでのドライブに専念する予定だ。
彼はマクラーレンへの加入を「コンフォートゾーン(快適な領域)を離れること」と表現したが、新しい環境にこれほど早く歓迎されたと感じられたことに勇気づけられており、同じく2027年に向けてイギリスのメーカーと契約したミケル・イェンセンと一緒に仕事をすることを楽しんでいる。
マクラーレンとの最近のシルバーストンでのテストにおいて、ファントールは次のように語った。
「僕はポルシェに10年間在籍し、その前はアウディに5年間在籍していた。つまり、レースに参戦するのはいつもドイツメーカーと一緒だった」
「今はイギリスのレースチームにいる。マクラーレン・レーシングはレーシングチームであるため、アプローチがまったく異なる」
「予算の調達方法、物事の進め方、そして考え方も違う。ドイツ人とイギリス人、OEM(自動車メーカー)の考え方とレーシングチームの考え方など、かなり違いがあるが、ゆえにとても新鮮に感じる」
「どちらが良い、悪いと言っているのではないが、10年間同じことをしてきた身としては、新しいことを経験するのは非常に新鮮であり、それも僕がこれをやりたかった理由の一部だ」
「マクラーレンでの仕事は順調に進んでいる。すぐに居心地が良くなったし、多くの敬意を感じている」
ファントールのポルシェ離脱は、昨シーズン終了時のドイツブランドのWEC撤退を受けて、ル・マン24時間レースで総合優勝を争える場所を見つけたいという彼の望みに端を発しているが、彼は別のマニファクチャラー(メーカー)への加入については非常に慎重だったと語った。
「周りには良い選択肢がいくつかあったが、僕はその名前を胸につけて走ることに誇りを持つ必要があった」とファントール。「耐久レースにおいて最高の存在のひとつであるポルシェの出身である以上、それに代わる場所はそう多くない」
「僕の意見では、それはマクラーレンかフェラーリだけだろう。他のすべては、もちろん敬意を表しつつも、彼らは勝っており成功しているが、マクラーレンなどを除けば、堂々とフロントドアから入って『僕はどこそこのレーシングドライバーだ』と胸を張れるような自信は持てないだろう」
「それが僕にとって重要なことであり、さらに、同じ理由でそれが最高の人々を引きつけると強く信じている。これらすべての要因が、僕にここにいたいと思わせたんだ」
ファントールは今シーズン、北米でのポルシェでのレースとヨーロッパでのマクラーレンのテストの間で、移動が非常に多かったことを認めたものの、ふたつのマニファクチャラーに関わることで多くのメリットが得られると信じている。
「僕たちはみんなレースが好きで、クルマが好きで、チームも好きだ。つまりペンスキー、マクラーレン、ポルシェ、フェラーリといったブランドが大好きであり、そこに所属することは子供の頃から夢見てきたことだ」
「もしあなたがレーシングドライバーだったとして、月曜日と火曜日にペンスキーチームとムーアズビルにいて、そこに行くのがあまり頻繁ではないためにファクトリーツアーをしてもらい、ツアー全体を回ってロジャー(・ペンスキー)と昼食をともにし、その後ムーアズビルからロンドンへ飛び、オレンジのTシャツに着替えてウォーキングのMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に入り、ザク・ブラウンやそこに並ぶすべてのF1マシンを目にし、夕方ホテルに戻って『素晴らしい2日間だった』と思うとする」
「もちろん、仕事もあるしストレスや責任もあるが、レースを愛する自分の中の子供のような気持ちは、何物にも代えがたいものだ」
ファントールは、競合するマニファクチャラーに機密情報を共有しないよう注意し、「双方に対して敬意を払う」必要があることを認めた。
「彼らがそれを共有しないからだが、僕はセットアップシートなどの情報にはアクセスできない。それは非常に興味深い点だ」と付け加えたファントール。
「贅沢な立場にいると思う」
ファントールはMCL-HYの初期のフィーリングに「心から感銘を受けた」と述べ、マクラーレンがマシン開発の非常早い段階で、すでに耐久テストを無事に開始しているという事実を、「彼らがこのプログラムをいかに真剣に捉えているか」の表れであると評した。
彼は、初期の兆候からMCL-HYが「期待していた以上」の良いベースラインを持っていることが示唆されたと述べた。また、ポルシェとマクラーレンの最大の違いはステアリングにある、と付け加えた。
「5、6周走ったら大丈夫だった。フィーリングも良く、自信を深め始めることができた」と、ファントールは学習プロセスについて語った。
「別のクルマに飛び乗るとき、慣れるまでに丸一日掛かることもあるが、今回はそうではなかったよ」
[オートスポーツweb 2026年09月05日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「複数の車両で意図しない出力低下が発生した」FIAが約50分に及んだ赤旗について声明
【解説】一体何が起きていたのか? ソフトウェアのバグで複数台のマシンが突如ストップ。FIA再発防止を確約「バグがないソフトウェアなどないが……」
ハース、オコンとの契約を今季限りで延長せず……後任候補と目される5人のドライバー。平川亮、角田裕毅の可能性はあるのか?
ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏
「本当にひどい話。受け入れられない」ソフトウェアのバグで複数台が立ち往生……セパンで起きた珍事にF1ドライバーの不満爆発
「酷い……」ビッグモーター問題その後──街のバイク屋で自賠責や任意保険に入れなくなる? 2年で2.6万店減「保険代理店の契約打ち切り」の悲鳴
王道の「アルファード」とこだわりの「ヴェルファイア」…買うならどっち? 現役ディーラーマンが明かす“選び方の決め手”
日本でセダンが売れなくなった理由はSUVだけじゃない!! 国産車に足りなかったのは「後席」の視点だった!?
新開発の4気筒エンジンに期待の声! トヨタ次期型「カローラ」に“1.5リッター直4”搭載のウワサあり 「立体駐車場に入らないと本末転倒」と大型化を心配する声も
後席を倒すと荷室1470L!! クラウンエステートは国産最強の高級ワゴンか?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?