三菱ふそうトラック・バスは、バリューチェーン全体で2039年までにカーボンニュートラルの達成を目指す方針を発表した。22年までにカーボンニュートラル化するポルトガルの工場を皮切りに、各生産拠点の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにするほか、物流や部品調達でも環境対応を加速する。
生産拠点のCO2削減では、グリーン電力の調達や自社の太陽光発電量を増やすほか、ポルトガルの工場では太陽光から発電した電力を用いたグリーン水素の生産も検討する。国内の3工場でも再生可能エネルギーの発電量の拡大やCO2オフセット制度の活用などで39年までにカーボンニュートラル化する方針だ。
三菱ふそう、EVトラック「eキャンター」の運用イメージをシミュレーションできるアプリ提供開始
輸送領域のCO2削減に向けては、サプライヤーからの部品輸送段階と納車段階のそれぞれで発生するCO2排出量を数値化する方法の評価を開始。積み荷やルートを最適化し、トラックを減らすことでCO2を削減する。調達部門では、企業の気候変動対策を評価する国際的組織「CDP」への参画をより多くのサプライヤーに募り、サプライチェーン全体でのCO2削減につなげる。
一方、商品面では電気小型トラック「eキャンター」をこれまで展開していた日本などに加えて、ニュージーランドにも投入すると20日に発表した。電気トラックの投入を加速する。
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