この記事をまとめると
■安心と安全を追求しすぎた結果、逆に不便になった機能が多数存在
一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選
■知らずに機能が働いて焦ることもある
■オフにできる機能もあるがオフの仕方が難しいものも
ないよりはいいけど、ぶっちゃけいらないかも……な装備
クルマの装備は日々進化していて、ほんの1年でもずいぶんと便利な装備が登場するものです。ただ、なかには便利になりすぎてと言うよりも、人間の行動を先回りしすぎて、逆に「そこまでしなくていいのに」とお節介に感じてしまうシーンも出てきます。今回はそんな、便利に進化したはずが、思わぬところで困ってしまうケースがある最新装備をご紹介したいと思います。
1)後退時に下がるサイドミラー
まず1つ目は、軽自動車をはじめ多くのクルマで採用されるようになりましたが、バックしようとシフトレバーを「R」に入れると、自動でサイドミラーの角度が下向きになり、地面を映すようになる機能です。これは、白線のある駐車場で白線を確認しながらバックして車庫入れしたい時や、注意したい縁石などが低い位置にある時にはすごく便利なんですが……。
駐車場って白線があるところばかりじゃないし、自宅の駐車場ではとくに、壁や柵といった、上の方にあるものを基準にしてバックしたいシーンも多いんですよね。でも、そんなこちらの事情にはお構いなく、いつでも自動でミラーが下向きになってしまうので、いちいち調整スイッチで上に戻すという面倒な作業が生じてしまうわけです。
この自動で向きが変わる機能は、オフにすることもできるのですが、そのための操作がなかなかすぐには探せないところにあることが多く、「また今度でいいか」と諦めて、結局いつになっても車庫入れのたびにミラーに悩まされるハメになるんですよね。白線のアリ、ナシを自動で検知してくれるとか、そのうちもっと進化して解消されることを願います。
2)ドアを開けるとかかる自動サイドブレーキ
2つ目は、ドアを開けると自動でサイドブレーキがかかるため、慣れない場所で車庫入れをする際などに、ドアを開けて確認したらサイドブレーキがかかってしまった、というケースがあります。
フォルクスワーゲンやアウディのクルマに採用されていることが多いのですが、国産車でも採用されているモデルがあります。これはもちろん、安全のため。クルマが完全に停止する前にドアが開くということは、通常なら何かしら異常が起こったと考える事態です。乗員が外に投げ出されてしまうかもしれないし、そのままクルマが動き続ければ何かに衝突するかもしれない。運転者が降りてしまって無人でクルマが動いている可能性も想定できるわけです。
そのため、被害を最小限にとどめるべくサイドブレーキがかかるようになっています。もしかすると、欧州にはバックで車庫入れする際にドアを開けて確認する人はほとんどいないのかもしれませんね。日本でも、昔はそういう人をたくさん見ましたが、最近はバックモニターの普及などでドアを開けなくてもたいがいの障害物は画面で確認できるので、必要がなくなってきたのではないでしょうか。
「それって便利なのか?」と問いたくなる怪しい機能
3)クルマに近づくとロックが解除されるキー
3つ目は、キーを持っているだけで車両から離れると自動でロックがかかり、近づくとロック解除される機能。プジョーや国産車の一部で採用されていますが、日本人は心配性なので、「ちゃんとロックされたかな」とドアノブを握って確認する癖がついている人も多いですよね。
でも確認のために近づくと、そこで勝手にロック解除されてしまうので、何度やっても確認するのはムリなわけです。昔はよく、どうしても確認したいためにキーを離れた場所において、自分だけで近づいてドアノブを握ってみたりしている人も見かけたものでした。
またこの機能でちょっと困ってしまうのは、ドアミラーを畳んでギリギリ入るような狭い場所に駐車した時です。キーを持って近づくと、ロック解除とともに畳まれていたサイドミラーが勝手に開いてしまい、壁にゴンッとぶつかった……なんて悲しい話もたまに聞かれます。狭い場所に駐車した時には、サイドミラーが自動で開く機能をオフにするのを忘れないように注意したいですよね。
4)自動で「N」になる機能
4つ目は、ランボルギーニなど2ペダルMTを搭載するハイパワーモデルに多い機能なのですが、信号待ちなどで一定の時間、シフトが「D」に入ったままになっていると、自動で「N」へと変わるようなプログラムになっています。なので、これを知らずに信号が青になったからとアクセルを踏むと、ブォオオンと空ぶかしでイキがっているような感じになってしまい、かなり恥ずかしい思いをしてしまいます。
これは、長い時間「D」に入れて停止しているとクラッチが消耗するなどの負担がかかるために、その対策として「N」に自動で入るようになっていると言えます。わかっていても、信号待ちのたびにいちいち「D」に入れ直すのって面倒ですよね。でもクラッチ交換なんてことになったらお財布が痛いので、しっかりチェックしたいところです。
5)自動でアイドルストップとパーキングブレーキが働く機能
5つ目は、シートの着座センサーです。ルノーに多いのですが、運転中にお尻が大きく動くと、自動でアイドリングストップしてパーキングブレーキがかかってしまう機能です。
これはシートのセンサーが「お尻がシートから離れた=運転者がクルマをおりた」と判断するようなのですが、ちょっとそのセンサーが細やかというか、信号待ちでちょっと洋服を直そうとお尻を持ち上げたりすると、すぐ作動してしまうのです。それに気づかず発進しようとしてアクセルが反応せず、「え? 故障?」と驚いてしまうことも。運転中は洋服のことなど気にせず、運転に集中しなさいということですね。精進します!
というわけで、安全や便利さのことを考えてくれて、日々進化しているクルマの装備たち。それはとてもありがたいことですが、たまにちょっと困るな~というケースもありますね。そうした生の声が今後の開発のヒントにもなると思いますので、ぜひ皆さんも気づいた点があれば、メーカーへ届けていただければと思います。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
既存モデルの新車の「バックカメラ」が5月から義務化されます 本当にバック事故対策になるのでしょうか?
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 斬新ハンドル&モニター&鮮烈“レッド内装”採用! ド迫力ボディがカッコイイ「GT C」登場
みんなのコメント