多様なライフスタイルにフィットする電動SUV「EQB」
「EQB 350 4MATIC」
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メルセデス・ベンツ日本は、「EQC」「EQA」に続く電気自動車の第3弾となる「EQB」を発売した。同モデルは、比較的にコンパクトなボディながら3列シートを採用して最大7人乗車が可能という、多様なライフスタイルにフィットする新しいコンセプトの電動SUVだ。
そんなユーテリティに優れた電動クロスオーバーSUVの「EQB」を、発表会の様子とともに紹介しよう。
メルセデスEQシリーズの第3弾として登場
発表会では、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏が登壇。冒頭では、昨今の世界的情勢不安や半導体不足により需要に対して供給が追いつかない現状を詫びつつ、電気自動車ブランドであるメルセデスEQシリーズの販売については、2021年度が対前年比で4倍を記録するなど、その好調ぶりをアピールした。
また、今年の上半期も販売が好調に推移しており、日本の電気自動車市場にまだまだ可能性があると感じていると述べた。
さらに、カーボンニュートラルの実現に世界中がその課題と向き合う中、メルセデス・ベンツは、2016年にCASE戦略を発表。2019年には「アンビション2039」を策定し、2039年までにバリューチェーン全体のカーボンニュートラルを目指すことを発表。メルセデスEQは、この実現のために生まれたブランドだと説明。
「EQC」
「EQA」
「EQB 250」
そんな中、2019年には、メルセデス・ベンツ初のオールマイティな電気自動車「EQC」、2021年に都市型SUVの「EQA」を発表。そして今回、ユーテリティに優れた「EQB」を投入し、年内には新たに電気自動車専用プラットフォームを採用したフラグシップモデルである「EQS」と「EQE」を発表する予定だという。
これは、電気自動車こそ最適な選択だと感じられる、圧倒的な魅力のある製品をつくることが世界で初めて自動車をつくったメルセデス・ベンツの使命だと考えているからだと述べた。
そして、この冬にメルセデス・ベンツとして世界で初めてとなる「EV専売拠点」を日本にオープンすると発表。豊富な展示車、試乗車、専門知識を持ったスタッフをそろえ、ユーザーのEVライフをしっかりとサポートしていきたいと語った。
さらに上野社長は、今回の新型「EQB」について、すでに人気を博しているコンパクトSUVの「GLB」をベースとして、最大の魅力である7人乗りのパッケージとエクステリアデザインはそのままに電気自動車として仕上げられた、ファミリーでのアウトドアや友人とのアクティビティなど、美しい楽しい人生の1ページに彩りを添えてくれるモデルであると紹介した。
続いて、メルセデス・ベンツ日本 営業企画部 部長の上野麻海氏が登壇し「EQB」の特長を紹介した。同モデルは、スクエアでSUVらしいスタイルと、電気自動車では珍しい最大7名の乗車が可能な広い室内空間を備え、ベースとなる「GLB」と同様に多彩なシートアレンジが可能なことから、いろいろな用途に合わせた使い方ができる1台であると述べた。
「EQB」のボディサイズは、全長4685mm×全幅1835mm×全高1705mm(ルーフレール含む)で、ホイールベースは2830mm
エクステリアデザインについては、前後のオーバーハングを短くしてタイヤをボディの四隅に配置し、居住空間を最大限に確保する機能的なパッケージングを大切にしながら、筋肉質でエモーショナルな洗練されたプロポーションになっていると語った。
細部のデザインは、EQシリーズの特徴を踏襲していて、フロントグリルにはブラックパネルを採用し、水平に伸びる光ファイバーの帯がフルLEDのヘッドライトへとつながるようなデザインとなっている。また、リアのコンビネーションランプもLEDストリップライトと途切れることがないように一体化し、リアエンドの幅を強調するようなデザインを踏襲していると解説。
車両重量は「EQB 250」が2100kg、「EQB 350 4MATIC」が2160kg
そして、同シリーズの「EQA」との大きな違いについて、ルーフからテールエンドにかけてスタイリッシュで丸みを帯びたデザインに対し、「EQB」ではスクエアデザインになっていて、力強い典型的なSUVスタイルとなっているとのこと。
なお、「EQB」の車体中央の下部には、66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、2つあるグレードのうち「EQB 250」(2WD)では、フロントに新設計の永久磁石同期モーターを搭載することで、最高出力190PS、最大トルク385Nmを発生。さらに充電1回での走行可能距離は、日本で発表しているEQモデルの中で最長となる520kmを実現しているとアピール。
車体後部にある普通充電ポート
急速充電ポートは右(運転席)側の後輪上部に位置する
一方、「EQB 350 4MATIC」(4WD)では、フロントに非同期モーター、リアに永久磁石同期モーターを1基ずつ搭載し、最高出力292PS、最大トルク520Nmを実現。こちらのシステムは、前後のパワーバランスを毎秒100回の頻度で高度に調整することで、効率的な走行ができるように設計され、充電1回での走行可能距離は468kmとなっている。いずれのモデルとも普通充電のほか、100kWまでの急速充電CHAdeMOに対応していると述べた。
「EQB 350 4MATIC」のインテリア
運転席、助手席シート
2列目シート
3列目シートの対応身長は165cmまで
さらに、スクエアなデザインで車高が高く、2830mmという長いホイールベースを活かした広い室内空間では、3列目シートを畳んでラッゲッジルームに活用するなど、さまざまなシートアレンジが可能で快適に過ごすことができる。
3列目シートを畳むとラゲッジスペースが広がる
また最大4台までのチャイルドシートを装着することができ、子供が多いファミリーにも対応するなど、安全性はもちろん、操縦安定性、快適性、利便性、品質を高レベルで実現。特に、騒音、振動、ハーシュネスを徹底的に見直すことで電気自動車ならではの静粛性も備わっていると説明した。
そして、「メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス(MBUX)」も搭載し、「はい、メルセデス!」をキーワードにさまざま会話形式の操作にも対応している。
加えて、クルマが通信することでオーナーに利便性を与える「メルセデスミーコネクト」では、万が一の事故の際に車内のSOSボタンを押すことで、コールセンターが消防に連絡をする24時間緊急通報サービスを、最長10年間無料で利用できる。そのほかにもスマートフォン専用アプリで、走行距離やバッテリー残量を確認できる機能やナビゲーションの目的地を設定する「Send2Car」という機能も搭載。
さらに「快適サービス」では、スマホでドアのロック/アンロック、ウィンドウの開閉ができる機能のほか、駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示したり、駐車場の場所だけではなく空車情報もオンラインでナビゲーション地図上に表示する「オフストリートパーキング」の機能を3年間無料で提供。
特に電気自動車ならではの機能としては、あらかじめ設定しておいた出発時間に合わせて自動でエアコンが起動して、設定した室温にしてくれる「プリエントリークライメートコントロール」も利用可能だとのこと。
そして、メルセデス・ベンツでは、電気自動車を心配なく乗ることができる数多くの安心プログラムを用意。バッテリー保証を含む長期の車両保証「EQケア」のほか、全国約2万基の提携充電器の利用が1年間無料となる「メルセデスチャージ」、さらに全国222拠点のアフターサービスネットワークでEQライフをサポートするという。
また、リチウムイオンバッテリーについては、8年または16万km以内でサービス工場の診断機により残容量が70%に満たないと診断された場合に保証が適用され、車検などのメンテナンス費用が大幅に抑えられるとアピールした。
【メーカー希望小売価格】
EQB 250:788万円(税込)
EQB 350 4MATIC:870万円(税込)
※令和4年度のCEV(クリーン・エネルギー・ビークル)補助金は、65万円となっている。
『ONE PIECE FILM RED』とタイアップキャンペーンを実施
そして、メルセデス・ベンツ日本は、今回の新型「EQB」のコミュニケーション活動の一環として、2022年8月6日(土)公開予定の『ONE PIECE FILM RED』とのタイアップキャンペーンを、7月14日より順次実施。
メルセデス・ベンツのブランド情報拠点「メルセデス ミー」(東京(六本木)、大阪、@品川プリンスホテル)では、映画を象徴する「赤」をコンセプトに映画のキャラクターを配した「EQB」のラッピングカーを展示するほか、店舗装飾や映画衣裳設定画の掲出、オリジナルメニューの提供など、映画とタイアップした様々な企画を予定。
映画の主人公ルフィは「海賊王になる」夢を抱き、多くの仲間たちとたくさんの困難に立ち向かっていく。そんな『ONE PIECE FILM RED』とタイアップすることにより、「EQB」も「新しい価値を切り開く存在になってほしい」という想いが込められているという。
さて、「EQC」「EQA」に続き、「EQB」を発売。さらに年内には、「EQS」と「EQE」を発表する予定としているメルセデス・ベンツの電動化に向けた戦略は、とても順調に加速しているように思える。
そして今回の「EQB」については、販売が好調の「GLB」と同様に日本の道路事情でも取り回しやすいボディサイズでありながら、最大7人乗りの多彩なシートアレンジが可能でドライバビリティにも優れているというオールラウンダーなクルマ。
しかも環境性能に優位とされる電気自動車なのだから、消費者にとっては非常に魅力的に感じるはずだ。もしかしたら今後、日本に於ける電気自動車の勢力図のトップを牽引する1台となるかも知れない。
■関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/eqb/suv-x243/eqb/explore.html
取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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みんなのコメント
無理だよ
高速で止まって炎上か追突で自分か他人殺すのは勘弁してほしいよ
致命的な故障とか当たり前にやりそうだし恐怖しかないでしょ
修理もべらぼうに高いしやれる場所も限られたらオーナー泣かせなだけで苦しむだけだよ
それより成熟しているハイブリッドとかの方がよっぽどマシだよ
博打で車乗るオーナーは凄いと思うけど、後2世代後を買うのをお薦めするね