6月7日、2025年MotoGP第8戦アラゴンGP MotoGPクラスのスプリントがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは11位、アレックス・リンスは14位でフィニッシュした。
第5戦スペインGPからの3連続ポールポジション獲得や2位表彰台をはじめ、好調を維持していたクアルタラロ。リンスも今シーズンは連続入賞でポイントを積み重ねていたなか、アラゴンGPの初日は一転して下位に沈む結果となった。モーターランド・アラゴンはヤマハのマシンが苦手とサーキットであるとはいえ、2025年シーズン開幕以来、もっとも苦戦していることが窺える。
マルク・マルケスが今季7度目のスプリント優勝。ルーキーのアルデグエルは2度目の3位獲得/第8戦アラゴンGP
そんな初日から一夜明け、大会2日目も朝から快晴だ。30分間のフリー走行2回目は、ふたりともにミディアムタイヤ/ソフトタイヤと初日に苦戦した組み合わせでコースインし、改善を確かめる。プラクティスよりも安定したタイムでラップを重ね、このセッションではクアルタラロが1分47秒109で8番手となり、リンスが1分47秒474で11番手に続いた。
間髪入れず始まった予選Q1。すでに路面温度は38度に上がっているコンディションだ。すべてのライダーがミディアム/ソフトでタイムアタックに挑む。セッション開始直後にマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が転倒した影響で、ほとんどのライダーが最初のアタックを途中でやめざるを得ないなか、クアルタラロはタイミング良くその影響を受けず、最初のアタックで1分47秒078のトップタイムをマーク。リンスは1分47秒151で3番手につけ、2番手までわずが0.073秒差とともにQ2進出の可能性を見せる。
2回目のアタックでは、クアルタラロが全セクションを自己ベストで通過し、1分46秒631とさらにタイムを縮めた。チェッカー直前にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がトップタイムを更新するも、クアルタラロは2番手に留まり、Q2進出を果たした。
リンスも2回目のランでいきなり1分46秒764と大きくタイムを上げるものの、2番手には届かない。さらに0.1秒未満の差で2台に先行を許し、予選Q1は5番手となり、スプリントおよび決勝は15番手グリッドからのスタートが決まった。
続く予選Q2も全員がミディアム/ソフトを選択。最初のアタックで1分46秒894の6番手タイムを記録する。翌周もアタックを続けて1分46秒715にタイムを更新し、6番手のポジションを維持した。残り5分で2度目のアタックランへ入る。最終アタックでさらにタイムを削り、1分46秒441で7番手となるものの、ドゥカティ勢とKTM勢の上げ幅に届かず最終的に9番手。スプリントは入賞圏内からのスタートとなった。
午後のスプリントは気温29度、路面温度52度にまで上昇し、初日プラクティスよりも高温でタイヤに厳しいコンディションとなった。周回数は11周。タイヤはふたりともに多くのライダーと同じようにミディアム/ソフトを選択した。
クアルタラロは、スタートで失速したライダーを避けながら、5コーナーまでに6番手と3つポジションを上げた。5周目までは、1分47秒後半から1分48秒前半のペースで上位ライダーの1秒以内を維持できていたものの、6周目以降から急にペースが悪化してしまう。
7周目の1コーナーでは、オーバーテイクを仕掛けたエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)と接触。この時にランオフを走行したことも影響して次々と抜かれてしまい、8周目には11番手まで後退してしまった。残り2周になって、ペースを取り戻すもすでに前方のライダーと約2秒も離れてしまったクアルタラロは、ポジションを維持して11位でチェッカーを受けた。
一方のリンスは、オープニングラップで16番手に後退するも、2周目には上位ライダーの転倒により15番手に戻る。前半は前方のヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)を追いつつ、アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)やジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)のヤマハ勢とバトルを展開した。
残り3周でアウグスト・フェルナンデスの転倒に加え、翌周には失速したエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)、最終周でザルコををオーバーテイクし、14位でフィニッシュした。
ヤマハ勢においては、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのミラーが13位、ミゲール・オリベイラが15位とリンスとともに並ぶ結果となった。ワイルドカード参戦のアウグスト・フェルナンデスは、前述の通りリタイアで終えている。
大会初日から大きく進歩したヤマハ。スプリントは高温のコンディションに加え、元々苦戦していたリヤにソフトタイヤという組み合わせだったこともあり、難しいレースとなったものの、明日の決勝はリヤにミディアムを履く模様だ。23周のレースでどこまでポジションを上げることができるのか、決勝での走りに期待したい。
ファビオ・クアルタラロ(予選:9番手、スプリント:11位)
「今日はフィーリングがかなり良くなったので、その点はかなり満足している。スプリントレースは期待していたものとは少し違ったけど、それでも感触は良くなっていたよ」
「まだ改善すべき点はあるけれど、全体的にはポジティブな1日だったね。明日はリヤにミディアムを使う予定だし、理論的にはいくつかの問題が解決するはずだ。現実的に、7~9位の間でポジション争いができると思うよ」
アレックス・リンス(予選:15番手、スプリント:14位)
「今朝はパフォーマンス面で大きく進歩できて、ラップタイムを0.8秒も短縮することができた。フィーリングもかなり良かったし、自信を持ってスプリントに臨めたよ。でも、午前のトラックコンディションは午後よりもずっと良かったんだ。スプリントでは、昨日と同じく高温の路面での問題に悩まされたよ」
「暑いコンディションでは、バイクを止めることやラインを維持することが難しくなる。明日のレースに向けて、できることを確認していくよ。今日は簡単ではなかったから、しっかりと考える必要がある」
[オートスポーツweb 2025年06月08日]
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