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毎日付き合いやすいクロスオーバー 日産リーフ 75kWh(2) 柔らかサスで乗り心地良好 賢明な1択でもベストバイに達せず

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毎日付き合いやすいクロスオーバー 日産リーフ 75kWh(2) 柔らかサスで乗り心地良好 賢明な1択でもベストバイに達せず

線形的なパワーの立ち上がりで速度管理は容易

3代目でクロスオーバーとなった、日産リーフ。試乗車は217psの駆動用モーターに75.0kWhのバッテリーという組み合わせで、バッテリーEVらしい活発さを叶えている。0-100km/h加速は、実際に計測したところカタログ値の7.6秒を上回っていた。

【画像】毎日付き合いやすいクロスオーバー 日産リーフ 競合の電動モデルたち 2代目リーフも 全172枚

パワーの立ち上がりは線形的で、速度管理は容易。アクセルペダルを一気に倒すと、フロントタイヤの空転を抑えるべく徐々に力が増していくが、遅く感じることはない。

アクセルオフでの回生ブレーキは、デフォルトでは弱め。ステアリングホイール裏のパドルで、完全な惰性走行から、しっかり減速できる強さまで調整できる。強力な制動力が得られるe-ペダル・モードもあるが、ワンペダルドライブではない。

ブレーキペダルの感触は、若干スポンジー。ストロークが長く、回生から摩擦への推移もやや不自然に感じられた。滑らかに止まることは可能だが。

乗り心地は良好でもブレーキは弱め

制動力は、乾燥路面で約110km/hから止まるのに、49.2mとライバルより長め。濡れた路面では64.0mと、2026年の新モデルとしては頼りない。タイヤはハンコックだったが、同じ銘柄を履くキアEV3は、それぞれ45.2mと50.5mで止まっている。

とはいえ、そんな急ブレーキを避けた運転なら、リーフは日常的にとても付き合いやすい。濡れた路面で稀にトラクション不足へ陥るものの、電子制御が自然になだめてくれる。殆どのドライバーは、その介入に気付かないだろう。

サスペンションはソフトで、乗り心地は良好。舗装の様々な凹凸を巧妙に吸収し、高速道路での落ち着きも褒められる。19インチ・ホイールは少々大きすぎるのか、歩道の段差などでは若干の突き上げ感を伴うが、このクラスのEVとしては許容範囲にある。

ホットハッチのようなスポーティな走りも

操縦性も好印象。軽めのステアリングは、スポーツ・モードを選ぶと重みが増し、グリップ状態を把握しやすくなる。フロントタイヤはしっかり路面を掴み、自信を持ってカーブへ飛び込めるといっても過言ではない。

気張りすぎると、大きなボディロールで限界が近いと教えてくれるが、挙動は予想しやすいもの。荒れた路面を飛ばすと、落ち着きに陰りは出るが、姿勢制御も褒められる。

ESCをオフにすれば、アクセルペダルを一気に戻してラインを絞れる、リフトオフ・オーバーステア。ホットハッチのような、スポーティな走りに興じることもできる。サスペンションは、前がマクファーソンストラット、後ろがマルチリンクだ。

運転支援システムは充実しているが、車線維持支援と制限速度警告、ドライバー監視など不要な機能は、カスタムモードで登録すればオフを保てる。アダプティブ・クルーズコントロールは、概ね滑らか。フロントタイヤ付近のカメラ映像は、駐車時に役立つ。

ライバルに届かない航続距離と急速充電

航続距離は、残念ながらライバルに届かず。今回の試乗では約400km走れているが、かなり好条件な気候での数字。特筆すべき強みではないだろう。急速充電は150kWまで。実際に試したが、これも50%を過ぎた辺りから低速になっていた。

英国価格は、52.9kWhのバッテリーで2万8849ポンド(約620万円)から。航続距離は、カタログ値で450kmが主張される。75.0kWhの試乗車は3万6249ポンド(約779万円)だが、3750ポンド(約80万円)の補助金を加味すれば、競合よりお手頃だ。

トリムグレードは、中級のエンゲージ+以上がおすすめ。僅かな予算の上乗せで、ステアリングヒーターにシートヒーター、ひと回り大きいタッチモニターなどを得られる。

賢明な選択肢だが、完成度のより高い競合はいる

近年の日産は、新モデルの登場頻度が少ない。3代目リーフが、非常に重要な存在であることは疑いようがない。クラスをリードする能力が、求められていたといえる。

確かにモダンな雰囲気で、自然な操縦性は好印象で、乗り心地も良い。速度管理しやすく、普段使いしやすい電動クロスオーバーだといえる。タッチモニターのシステムも扱いやすい。それでも、ライバルより明確に秀でているわけでもない。

航続距離や急速充電は、平均止まり。車内空間のパッケージングにも、改善の余地はある。ブレーキは、より強めたいところ。ライバルが多い同クラスの中で、賢明な選択肢には仕上がっている。だが、より完成度の高いモデルも存在はしている。

日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)のスペック

英国価格:3万6249ポンド(約779万円)

全長:4350mm

全幅:1810mm

全高:1550mm

最高速度:160km/h

0-100km/h加速:7.6秒

航続距離:350km(高速)/519km(市街地)

電費:4.6km/kWh(高速)/6.9km/kWh(市街地)

CO2排出量:−g/km

車両重量:1946kg

パワートレイン:永久磁石同期モーター

駆動用バッテリー:75.0kWh

急速充電能力:150kW(DC)

最高出力:217ps

最大トルク:36.1kg-m

ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

2件
  • pow********
    そっかー、よりすごいライバルがいたのかー。リーフ2代目
    から3代目に乗り換えて、全ての不満は解消されたので、意外なレビューでした。不満はリアウィンドウのワイパーがないことぐらいしかない私は鈍感なのかも。夏でも普通に500キロ走りましたので走行距離の悩みは完全に払拭されました。充電器の側の問題は残ってますが、それはリーフのせいではないです。回生ブレーキが柔らかめなのは、平地だったら回生ブレーキをかけずに惰性走行の方がエネルギー効率が良いからです。お住まいの日常ルートでどれだけ坂が多いかで、回生ブレーキの設定は簡単に変更できます。電気代が高騰する中、V2Hが可能で乗り心地に減点ゼロのリーフは、万人に優しい真のベストバイだと思ってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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