スペックを裏切る気持ちの良い走り新型アドレス125試乗レビュー

2023.02.05 18:00 掲載 3

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●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

日本でも人気の原付二種スクーターですが、排気ガス規制対応の問題などで各メーカーラインナップが一時的に減少していました。

とりわけスズキに関しては原付二種スクーターが姿を消す事態に(マニュアルのGSX-S125/R125はいち早く対応していた)。

そんな中で登場したのがアドレス125です。以前から同じ名前の原付二種スクーターは販売されていましたが、排気ガス対応するだけでなく外観をガラッと一新。

もはや別物となったアドレス125の試乗機会を頂いたのでレビューをお届けします。

アドレス125のDETAIL

近年原付二種クラス人気が高まっているため、各社豪華装備を採用することで差別化を図っているように思います。

ですが、そんな中でもスズキは装備を簡素化してお求めやすい価格を維持している印象があります。

モデルチェンジしたアドレス125の値段は27万3900円。排気ガス規制に対応し各種センサーなどを追加しているにも関わらず30万円を切っているのは凄い。

ただ装備はシンプルにまとめられています。まず灯火類はヘッドライトのみLEDを採用し、ABSではなくコンビネーションブレーキを採用しています。

ヘッドライトの形状やメッキのカバーがクラシックな印象を強めています。

メーターはアナログとデジタルの複合メーターを採用し、スピード表示をアナログ、燃料や時間、トリップ、電圧などをデジタル表示にしています。

メーター下に目をやるとキーシリンダーにはシャッター機能、スマホなどのチャージ用にUSB電源も用意され、その下には小物入れも。

ガソリンはテールランプ上側から入れる形になり、車体後ろ側にガソリンタンクを抱える構造上シート下の収納量は21.8Lと少なめ。フルフェイスのヘルメットは収納できません。

ただハンドル下とシート前下部分にコンビニフックをそれぞれ備えています。シート下にはスーパーのかご半分ぐらいの荷物が入るので、普段の買い物はコンビニフックを併用すれば困ることはなさそうです。

タイヤはフロント12、リア10インチ。幅は前後共に90mmを採用しています。通常フロントに対してリアタイヤは太めを採用するのがセオリーですが、同じ太さなのは少々珍しいと言えるでしょう。

アドレス125の足つき

アドレス125のシート高は770mm、車両重量は105kgです。

筆者の身長は164cm、体重は62Kg、試乗当日に履いていたライディングブーツのつま先ソール厚は1.5cm程度でした。

実際に跨ってみると自重でのサスペンションの沈み込み量は大きめ。スクーターあるあるですが、シートは広めで前側に座ると狭いので足つきが良くなります。

身長164cm、昭和体系で短足な筆者でも両足のつま先がしっかり接地。片足ならお尻をずらさなくても踵までべったりつくので安心感があります。

車両重量105kgは原付二種クラスでは軽量な部類なので、跨ったままで動かすのも苦になりませんでした。取り回しは楽です。

アドレス125の燃費

今回は片道50km程度のロングツーリングと市街地走行を行いましたが、トータル200km程度走行し、燃費は45km/L。ちなみにアドレス125のメーターには燃費計がついていないので満タン法で測定しました。

燃料タンク容量は5Lなので220kmは連続走行できることになりますが、170kmぐらいからメモリが残り1つになり点滅していたので、150kmを過ぎたあたりから給油を意識した方が良いでしょう。