6月28日、2025年FIA F2第7戦シュピールベルクのスプリントレース(決勝レース1)がオーストリアのレッドブルリンクで行われ、ジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が今季2勝目を飾った。
宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は8位でチェッカーを受けて今季3度目の入賞を果たし、スプリントレースを終えている。
フォルナローリがPP獲得。F1のFP1で好走みせたダンは7番手に/FIA F2第7戦予選
第7戦決勝レース1のグリッドは27日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したジョン・ベネット(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がリバースポールを獲得。
9番手タイムを記録したマルティと僚友のアービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)は、予選中に他車を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けており、ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)がフロントロウ2番グリッドに並んだ。
セカンドロウ3番手はポイントリーダーのアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)となり、4番手以降はロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)、マルティが続いた。
タイヤ交換義務のない28周もしくは45分+1周のスプリントレースは、日本時間21時15分(現地時間14時15分)に気温26.8度、路面温度43.7度、快晴のドライコンディションのなかフォーメーションラップを迎えたが、14番手グリッドのジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)がグリッドから動けず。クロフォードはそのままリタイアとなった。
ポールシッターのベネットがスタートで出遅れる一方、2番グリッドのデュルクセンが抜群のスタートを決めてトップに浮上する。5番グリッドのマルティも好スタートを決めて2番手につき、スタネが3番手に続いた。
リンドブラッドのグリッド降格ペナルティにより、12番グリッドからスタートを迎えた宮田はポジションをひとつ上げ、2周目を迎えた直後、宮田の背後を走行するリンドブラッド、ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)、サミ・メゲトゥニフ(トライデント)の3台がスリーワイドでターン3に進入し、接触する。
イン側についていたメゲトゥニフのマシンは接触の衝撃により、コース上で停止した2台の上を横転する形でアウト側まで吹き飛び、逆さまの状態で停止。開始早々に3台が停止する事態となり、セッションは赤旗中断となった。幸い、3名のドライバーは無事にマシンから降りている。
約30分の中断を経て、セーフティーカー(SC)先導のローリングスタートでセッションは再開を迎えた。この時点でのトップ5オーダーは、先頭にデュルクセン、マルティ、スタネ、アムーリ・コルデール(ロダン・モータースポーツ)、ベネットとなり、宮田は11番手から再び走行を開始した。
しかし、再開直後にオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)とディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)がターン3で接触。ベガノビッチがコース上で停止し、セーフティーカー(SC)導入となった。
7周目にセッション再開を迎えると、トップのデュルクセンが好スタートを決めて2番手マルティを引き離していく。後方ではビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)とダンによる10番手争いが白熱し、12番手を走行する宮田がオーバーテイクの機会を伺う。
ダンは15周目にマルタンスをパスして10番手に浮上し、体制を崩したマルタンスに宮田が仕掛けていく。しかしマルタンスが巧みにポジションを守り、宮田はポジションアップならず。
トップでは、一時1秒以上のギャップを築いたデュルクセンの背後にマルティが迫り、17周目のターン4で先行を許す。デュルクセンはターン6で抜き返すも再びマルティにかわされ、18周目にマルティがトップに浮上した。
後退したデュルクセンはマルティのDRS圏内をしばらく走行していたが、徐々に引き離されていく。デュルクセンの背後に3番手のスタネが迫るなかセッションはファイナルラップに突入し、デュルクセンとスタネの2番手争いが白熱する。
そんななか、4番手を走行するコルデールがターン3でスピンを喫して停止する。そこへ後続のガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)、ベネット、レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)の3台が追突するかたちで接触。コース上に4台が停止する事態となり、イエローフラッグが提示された。
トップでは快走するマルティが2番手に2.983秒のギャップを築いてトップチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。2番手争いは僅差でデュルクセンが制し、2位にデュルクセン、3位にスタネが続いている。
積極的にマルタンスに仕掛けて一時11番手に浮上した宮田は、4台の接触によりポジションをあげ、8位でスプリントレースを終えている。
2025年FIA F2第7戦シュピールベルクのフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間29日17時00分(現地時間10時00分)より、タイヤ交換義務を有する周回数40周、もしくは60分+1周で争われる。
■2025年FIA F2第7戦シュピールベルク スプリントレース暫定結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/1:11’03.819
2/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/2.983
3/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/3.247
4/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/7.265
5/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/8.392
6/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/14.320
7/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/14.371
8/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/14.579
9/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/18.936
10/23/M.エスターソン/トライデント/19.964
11/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/21.445
12/21/C.シールズ/AIXレーシング/23.930
13/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/DNF
14/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/DNF
15/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/DNF
16/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/DNF
17/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/2Laps
-/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/DNF
-/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/DNF
-/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/DNF
-/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/DNF
-/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/DNS
・ファステストラップ(全体):#12 クッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成):1分18秒589(25/28) 198.165km/h
・ファステストラップ(得点対象):#2 ロマン・スタネ(インビクタ・レーシング):1分18秒849(12/28) 197.511km/h
・ペナルティ:#17:5秒ペナルティ/不正なスタート#5:10秒ペナルティ/接触要因#12:5秒ペナルティ/セーフティーカー違反
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