■現代に残ったのが奇跡! 超「希少車」が幕張に現れた!
幕張メッセ(千葉市美浜区)で2025年4月11日から13日まで開催された「オートモビル カウンシル 2025」で、三菱の希少なセダンが出展され、来場者から大いに注目を集めました。
一体どのような希少車だったのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが三菱の「“8速MT”セダン」です! 画像で見る(30枚以上)
一概に“希少車”といっても、いろいろな種類があります。
ここでは以下の4つに分類してみます。
1.そもそもの台数が少ない、少量生産のスポーツカーや限定生産車
2.大量生産されたものの買い替えや酷使されたことで残りにくい大衆向けモデルや商用車
3.それらの中でもさらに発売当時から台数が少なかったレアグレードや仕様
4.量販車種として発売されたものの販売台数が芳しくなく、当時からあまり見かけなかったクルマ
残存率の割合でいうと、目を見張るようなスポーツカーよりも、地味でマイナーなクルマのほうが大幅に高くなることがあり、ゆえに「希少性が高い」と言われることも少なくありません。
オートモビル カウンシル2025では、まさにそんな一台の三菱「トレディア」が展示され、注目を集めました。
展示したのはオリジナル度の高い国内外の中古車を揃える販売店「DUPRO」(埼玉県所沢市)です。
しかもこのトレディアは、グレードが最廉価版の「1400GL」ということもあり、先の説明で言えば3.と4.のダブルマークなのです。
そのレアさとマイナーぶりに希少車ファンも驚愕。
内外装は新車のような状態で、ゴム製のフロアマットまで劣化していないという驚異的なコンディションの良さも手伝い、SNSなどでは「オートモビル カウンシル2025で一番のクルマだった」と話す人が多かったほどです。
ところでトレディアと聞いて、「そんなクルマあったっけ?」と頭にハテナマークが思い浮かぶ人も多いことでしょう。
トレディアは1982年に兄弟車のクーペモデル「コルディア」とともに登場した4ドアセダンで、ポジション的には「ミラージュ」と「ギャランΣ(エテルナΣ)」の間を担う、1.4リッターから1.8リッタークラスに位置する全長4.4m弱のモデルでした。
ミラージュは1978年に発売を開始した、斬新なデザインを持つFF(前輪駆動)のコンパクトハッチバックで、1982年のマイナーチェンジの際に「ミラージュII」に改名されていました。
さらにミラージュIIには1.4リッターを主軸とした4ドアセダン版「ミラージュ4ドアサルーン」が用意されており、これを「カープラザ店」で扱う一方、ミラージュセダンの兄弟車として「ランサー・フィオーレ」も「ギャラン店」で扱っていました。
また、ミラージュとギャランΣの間には、ほかにも1979年に登場したFR(後輪駆動)の1.8リッタークラスセダン「ランサーEX」が存在していましたが、ランサーEXはひとクラス下のランサー・フィオーレがその後を継ぎつつ、ゆるやかに退役することになっていました。
一方トレディアも、ランサーEXの後継車という役目が与えられていただけでなく「次期中心車種」と目されていました。
それだけにFFレイアウトの採用や、シンプルながらも空力を考慮した完成度の高いデザインを有しており、伸ばされた全長とホイールベースによって室内空間も拡大された意欲作でした。
1.6リッターターボから最高出力115psを絞り出した「G32B」型エンジンを載せた「1600GSRターボ」などの勇ましいスポーツグレードも設定され、9車種15タイプというワイドバリエーションを誇りました。
マニュアルトランスミッション車では、ミラージュと同様に4速に副変速機2段で8速マニュアルとなる「スーパーシフト」が搭載されました。
三菱がトレディアに込めた期待や意気込みは、「TRE=3つ」「DIA=ダイアモンド」、つまり「三菱・三菱」とも訳せる車名からも想像できます。
しかし前述のように、社内にミラージュやランサーという強大な競合車種を抱えていたことや、キャラクターの曖昧さなどからトレディアの販売は大苦戦。
4WDの追加やマイナーチェンジを順次行ってテコ入れを行ったものの、1988年の生産終了まで好転せず、置き換えられる側だったはずなのに1987年まで販売が続いた、ランサーEXの半分ほどしか売れませんでした。
※ ※ ※
なおトレディアの話をするならば、コルディアについても少し触れておきましょう。
「ランサーセレステ」の後継車であるコルディアは、1984年のマイナーチェンジ時でパートタイム4WDの追加とともにFFを廃止、しかもターボエンジンのみの設定となり、単なるスペシャリティカーから「悪路にも強い4WDターボのクーペ」という性格に変更されています。
これは、現代でいえばまさにクロスオーバー。「クーペSUV」の嚆矢(こうし)だったといえるでしょう。
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なお、ニュージーランドやオーストラリアでは人気ありますね。