現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ちっちゃい変化のようだが大事件! ポルシェ911のエンジンスタートが「キーをひねる」から「ボタンを押す」になったことでファンが大騒ぎするワケ

ここから本文です

ちっちゃい変化のようだが大事件! ポルシェ911のエンジンスタートが「キーをひねる」から「ボタンを押す」になったことでファンが大騒ぎするワケ

掲載 21
ちっちゃい変化のようだが大事件! ポルシェ911のエンジンスタートが「キーをひねる」から「ボタンを押す」になったことでファンが大騒ぎするワケ

 この記事をまとめると

■ポルシェ911の最新型ではスターターがプッシュ式に変更された

「911にあらずんばポルシェにあらず」なんて笑止千万! SUVでもセダンでもEVでもポルシェが作ればポルシェ感は宿る!!

■従来のロータリー式はル・マンに由来するポルシェの哲学を反映したものだった

■新旧の操作感の違いは、ユーザーの嗜好に委ねられるといえるだろう

 911に起きた小さくも大きな転換

 ポルシェ伝統の911シリーズは、現行モデルの992型で、1963年にデビューした初代モデルから数えてじつに8世代目となる。その992型911はいま、恒例ともいえるビッグマイナーチェンジのタイミングにあるわけだが、それは世界中のポルシェファンにとって、進化のレベルを知る上では非常に重要なモデルたちといえるだろう。

 ここではそのマイナーチェンジがどのような内容であったのか、その詳細をすべて語るつもりはない。注目すべきはただひとつ。運転席側のドアを開け、ドライバーズシートに収まったときにまず気がつく変化だ。

 そう、スターターがこれまでのロータリー式(実際にはほとんどのモデルがキーを模したエントリー&ドライブシステムを装備していた)から、プッシュボタン式へと変更されたことに対する印象の変化だ。

 ポルシェといえば、これまで頑なにロータリー式のスイッチを採用しつづけてきたが、これはダミーのキーのようなデザインをしたポルシェ独特のデザインをもつものだった。ちなみに、このポルシェエントリー&ドライブシステムはオプション設定の扱いとなり、それを選択しなければ、そのロータリースイッチの位置にキーを直接差し込む仕組みとなる。

 それではなぜ、ポルシェはいままでロータリー式のスイッチにこだわってきたのだろうか。筆者は一度、911系モデルの試乗会でそれを聞いたことがある。担当者からの答えはとてもシンプルだった。「ル・マン24時間に象徴されるポルシェのモータースポーツの歴史に敬意を表し、スタート時にはキーを捻ることを第一の作業として残しておきたかったから」というのがその理由である。いついかなるときでも、ポルシェはキーを捻ってスタートする。いかにもスポーツカーメーカーたるポルシェが掲げた基本理念だ。

 だが、自動車のキーが進化を遂げ、ドアの開閉やエンジンのスタート&ストップ以外に多くの役割を担うようになると事情は変わってくる。いわゆるスマートキーと呼ばれる最新世代のキーは、クルマで移動するたびにわざわざ取り出すものではなくなり、ドライバーが携帯するものへと変化。そのスマートキーが車内に存在することを認識することで、エンジンスタートの準備は整うのだ。

 ポルシェの場合も、もちろんそれは例外ではない。実際に採用されたプッシュスイッチは、個人的にはややそのクオリティには不満を感じるものだったが、これまでの捻るという操作から押すという操作への違和感は、オーナーであれば短い時間でなくなるに違いない。

 これからセールス面での主力となってくるだろう、いわゆる後期型の992型911。プッシュボタンでのドライブスタートは、はたしてそのカスタマーに優越感を与えるだろうか。それとも、長年使用されてきたロータリースイッチとエントリー&ドライブシステムに、ポルシェらしさとその哲学をより大きく感じるだろうか。もちろんそれ以前のシンプルなキーによる操作も選択肢のなかにはあるはず。

 それは最新を好むか、ノスタルジックな雰囲気を好むかの、カスタマーの趣味にも左右される問題なのである。

文:WEB CARTOP 山崎元裕

こんな記事も読まれています

ランボルギーニがフェノーメノ ロードスターを15台限定で生産。ランボルギーニ史上最もパワフルなオープンカー
ランボルギーニがフェノーメノ ロードスターを15台限定で生産。ランボルギーニ史上最もパワフルなオープンカー
Webモーターマガジン
巨体を突き動かす6.6L V8 ブリストル412 プロトタイプ(2) 量産仕様以上の主張 経営者へ似た豪快な性格
巨体を突き動かす6.6L V8 ブリストル412 プロトタイプ(2) 量産仕様以上の主張 経営者へ似た豪快な性格
AUTOCAR JAPAN
ブリストル412 プロトタイプ(1) ザガートが作った「つなぎ」のオープンGT 計画が順調なら誕生せず
ブリストル412 プロトタイプ(1) ザガートが作った「つなぎ」のオープンGT 計画が順調なら誕生せず
AUTOCAR JAPAN
71歳大ベテランの挑戦/性能調整で複数車種に変更/ドライ以外ならチャンスありetc.【ニュル24時間予選後Topics】
71歳大ベテランの挑戦/性能調整で複数車種に変更/ドライ以外ならチャンスありetc.【ニュル24時間予選後Topics】
AUTOSPORT web
BMWアルピナが「ビジョンBMWアルピナ」イタリアで世界初公開! 新生ブランドが示す「“超高級”2ドアクーペ」登場へ
BMWアルピナが「ビジョンBMWアルピナ」イタリアで世界初公開! 新生ブランドが示す「“超高級”2ドアクーペ」登場へ
くるまのニュース
「ANAさん反撃まだ!?」 欧州「キング・オブ・LCC」の“暴れまくった”投稿が話題爆発! なぜ日本の航空会社をイジったのか
「ANAさん反撃まだ!?」 欧州「キング・オブ・LCC」の“暴れまくった”投稿が話題爆発! なぜ日本の航空会社をイジったのか
乗りものニュース
「ビジョンBMWアルピナ」世界初公開! 新生BMWアルピナの方向性を示すコンセプトモデルの市販化は1年後?
「ビジョンBMWアルピナ」世界初公開! 新生BMWアルピナの方向性を示すコンセプトモデルの市販化は1年後?
VAGUE
ダニエル・リカルド、インディ500初観戦にワクワク! F1から見たインディカーの偏見否定「ちゃんとリスペクトしているよ」
ダニエル・リカルド、インディ500初観戦にワクワク! F1から見たインディカーの偏見否定「ちゃんとリスペクトしているよ」
motorsport.com 日本版
今週、話題になったクルマのニュース3選(2026.5.16)
今週、話題になったクルマのニュース3選(2026.5.16)
@DIME
【トヨタ】ジャパンタクシーの一部改良「JPNタクシー匠」
【トヨタ】ジャパンタクシーの一部改良「JPNタクシー匠」
Auto Prove
旧車ファン必見! カロッツェリア「TS-X40」は見た目も音も懐かしくて新しい
旧車ファン必見! カロッツェリア「TS-X40」は見た目も音も懐かしくて新しい
レスポンス
敵前でドローンを「自給自足」!? 米海兵隊の「コンテナ式UAV生産工場」がもたらす驚異の戦術 “中国牽制の切り札” になるか?
敵前でドローンを「自給自足」!? 米海兵隊の「コンテナ式UAV生産工場」がもたらす驚異の戦術 “中国牽制の切り札” になるか?
乗りものニュース
スバル「WRX STIスポーツ シャープ」600台限定車がまもなく申込終了! 6速MT搭載&STI技術が満載の「コンプリートカー」どんなモデル?
スバル「WRX STIスポーツ シャープ」600台限定車がまもなく申込終了! 6速MT搭載&STI技術が満載の「コンプリートカー」どんなモデル?
くるまのニュース
“時と超えた、エレガンス”を謳うアルファロメオ・ジュニアの特別仕様車が日本上陸
“時と超えた、エレガンス”を謳うアルファロメオ・ジュニアの特別仕様車が日本上陸
カー・アンド・ドライバー
【MotoGP】アレックス・マルケス、カタルニア初日は好調も……2年連続優勝には「まだ2段階ステップアップが必要」
【MotoGP】アレックス・マルケス、カタルニア初日は好調も……2年連続優勝には「まだ2段階ステップアップが必要」
motorsport.com 日本版
はやく高速クルージングを楽しみたい!! 不動車だったヨーロピアンVツイン「気持ち良く走る」ための各装備を徹底検証!!
はやく高速クルージングを楽しみたい!! 不動車だったヨーロピアンVツイン「気持ち良く走る」ための各装備を徹底検証!!
バイクのニュース
LCCピーチが「新路線」開設へ! 7年ぶり「成田空港発の国際線新規就航」その行き先は? ダイヤもイイ!
LCCピーチが「新路線」開設へ! 7年ぶり「成田空港発の国際線新規就航」その行き先は? ダイヤもイイ!
乗りものニュース
限定グッズやトークショーも開催! 愛知で国内最高峰のモータースポーツの世界に浸る
限定グッズやトークショーも開催! 愛知で国内最高峰のモータースポーツの世界に浸る
Auto Messe Web

みんなのコメント

21件
  • skc********
    たとえダミーでもあの捻る作業が好きだったから残念。
  • たーぼー
    プッシュスタートになるのは時代の流れとしても、この見た目はどうなの?ちょっと安っぽすぎないか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1853 . 0万円 4118 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

277 . 0万円 7900 . 0万円

中古車を検索
ポルシェ 911の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1853 . 0万円 4118 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

277 . 0万円 7900 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村