「バス専用レーン」の導入はなぜ遅々として進まないのか？ 耳を澄ませば聞こえてくる自治体の阿鼻叫喚

法整備と現実のギャップ

　路線バスのサービス向上を図るために設けられているのが「路線バス専用レーン」だ。これは、朝夕のラッシュ時などに路線バスの円滑な運行を促進することを目的としている。道路交通法第20条に基づき、バス専用レーンは特定の状況を除いて、バス以外の車両が走行すると

「路線バス等優先通行帯違反違反」

となる。

　1997（平成9）年には、運輸省、建設省、警察庁が連携して「オムニバスタウン事業」がスタートした。

Comments

[sks********]

両立は無理。
やるなら、自家用車を徹底的に不便にして使わせないようにするくらい腹をくくった行政の姿勢が必要。
実際そうしている国もある。

[Ryot]

バス走行レーンを作れば一般レーンの渋滞が多少増えてしまうのは当然で、当初から予想できたことである。バス走行レーンを一時的にでも走行する車や左折者渋滞でバス専用レーンの効果が発揮できていないことがより問題であり、一般車でバス専用レーンに侵入したものに対してより厳格な処罰を行い、バスの定時性をより確保することである。それによりバスの運行効率の向上や乗客増（一般乗用車からの転移）が見込めれば、結果として（ルールを守る）一般車ドライバーの利便にもなる。「自治体の阿鼻叫喚」というタイトルは、この話は「阿鼻叫喚」などという類ではなく、読者を稼ぐ姑息な手段である