F1ハンガリーGPに、メルセデスとアルファタウリは過激なデザインのリヤウイングを投入してきた。このリヤウイングは、現在のF1では徐々に一般的になりつつある。
2022年に導入された現行のF1テクニカルレギュレーションは、マシンの後方に生じる乱気流を極力減らし、マシン同士の接近戦が起きやすくなるように調整されている。
■メルセデス、2024年に向けて”あらゆるコンセプト”を分析「2024年には多くの変化が必要」
リヤウイングもそのうちのひとつで、できる限り角が取り払われ、乱流が発生しにくくなるようにされた。その結果、リヤウイング翼端板とフラップが一体化するようなデザインが主流になった。
ただここには、開発の余地が残っており、チームは黙ってそれを見ているわけはなかった。渦を発生させることで、この領域で発生するダウンフォース量を引き上げることができるのは明らかだった。
この結果、翼端板、翼端板の先端部分。そしてフラップとの接合部に関して、数多くの解決策が生み出されることになった。最新の解釈では、翼端板からフラップへの接合部外側のカーブの内側に金属製のサポートを配置し、その先端部分を翼端板から分離するデザインが登場することになった。
このアイデアが最初の浮上したのは、今年のモナコGPのことだった。アルピーヌとアストンマーチンは、同時にこの解釈を取り入れたデザインのリヤウイングを投入したが、それぞれのチームが採ったやり方は、若干異なった。
そしてアストンマーチンが取り入れた方法をメルセデスが、アルピーヌが取り入れた方法をアルファタウリがそれぞれ追従することになった。
アストンマーチンとメルセデスが採った方法は、金属製のサポートパーツに依存している。
メルセデスの場合、金属製のサポートは翼端板の上に取り付けられ、その下部はフラップの先端に対応する形で曲線を描いている。後方はカーボン製かつ曲面を持つパーツが取り付けられているが、このパーツは翼端板からは独立しており、結果的に大きな切り欠きが設けられる形となった。
■アルファタウリのリヤウイング
一方でアルファタウリの場合は、翼端板の上ではなく、より内側に金属製のサポートパーツが搭載され、フラップ先端と翼端板の接続はより直線的になっている。つまり、フラップが翼端板から独立して存在する形になっているのだ。
このデザインの効果は、DRSを使っていない段階で検証する方がより簡単だろう。その一方で、DRSを開いた時のパフォーマンスと、このデザインを取り入れることによってDRSの動作がどのように変化するのか、考慮していく必要があるだろう。
今シーズン後半、他のチームもこのデザインを取り入れてくるのか、非常に興味深い。
リヤウイング以外にも、メルセデスとアルファタウリは、ハンガリーGPで他にもいくつかのトリックを用意していた。
■メルセデスの他の”トリック”
メルセデスは、フロントウイング翼端板外に取り付けられたダイブプレーン(カナード)と、フロントサスペンションのウイッシュボーンを覆うフェアリングを変更した。これらはどちらも、W14に最近追加された新機能を最適化するための修正を考えることができよう。メルセデスはたとえばモナコGPの際には、新しいフロントサスペンションを投入。これにより、空力性能向上を実現することになった。
上部ウイッシュボーンの前方のアームは、アップデートパッケージの一部として、シャシー側への取り付け位置が以前よりも高くなった。これに伴ってフェアリングも修正され、気流の流れを下方に導くようになった。
またイギリスGPでは、フロントウイング翼端板のデザインをより丸みを帯びたモノに変更することも行なった。
これらの変化によって生み出された気流を強化するために、ハンガリーGPでは前のモデルよりもダイブプレーンが短く、より急角度になった。
■アルファタウリの”トリック”
一方でアルファタウリは、フロントウイングとノーズを変更した。ノーズとフロントウイングの中央部分は高くなり、フラップの翼幅方向の荷重配分も調整された。これにより、マシンのバランスを改善し、気流の下流側の空力特性をサポートすることを目指したのだ。
これと同時に、フロアの中央部分にも変更を加え、その効果を引き上げようとしている。この変更はあまり目立たないが、多くのライバルにとっては注目の的となっている。
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