現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フォーミュラE、Gen5マシンで全固体電池を採用か? 開発の自由化も検討へ

ここから本文です

フォーミュラE、Gen5マシンで全固体電池を採用か? 開発の自由化も検討へ

掲載 更新
フォーミュラE、Gen5マシンで全固体電池を採用か? 開発の自由化も検討へ

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、Gen5マシンではバッテリーの開発が自由化される可能性があることを認めた。

 フォーミュラEは2014年のシリーズ創設以来、シャシーとタイヤ、そしてバッテリーの開発が禁止され、ワンメイクを貫いてきた。その間、マシンのパフォーマンスは確実に上がり、2026-2027年シーズンから投入予定のGen4と呼ばれるマシンは、最大出力が現行の350kW(約460馬力)から600kW(約815馬力)に激増する予定である。

■フォーミュラE、マクラーレン撤退の「判断は理解している。どこが引き継ぐか興味」東京E-Prixではホンダらと話し合いへ

 今後さらなるパフォーマンス向上、あるいは新たなメーカーを招聘するためには、開発可能な領域をもっと増やすべきなのではないか? 東京E-PrixのメディアデーでドッズCEOに尋ねると、彼はこう語った。

「現時点でも、パワートレイン……モーターやソフトウェアの開発には自由度が与えられている」

 そうドッズCEOは言う。

「一方、単一のメーカーが担当しているのはシャシーやタイヤ、そしてバッテリーである」

「Gen4でも、リチウムイオンバッテリーを使い続けるつもりだ。これは、かかるコストをコントロールしたいと思っているからだ。現在は1500万ドル(約21億円)が予算上限額だ。F1ではこれが、1億4000万ドル(約200億円)にもなっている」

「もし今、バッテリーの開発を自由にしたら、ふたつの懸念があると思う。ひとつは単純にコストの増加だ。現在では、バッテリーの開発には非常にお金がかかる。もうひとつは、バッテリーの開発を自由化したら、ポルシェや日産、ジャガー、ステランティスといった予算を潤沢に使えるチームが、他のチームに比べてパフォーマンスの面で大きなメリットを得る可能性が高いと思う。接近した戦いが繰り広げられるというのは、我々が気に入っている部分なんだ」

 ただドッズCEOは、Gen4の後に投入されるであろうGen5マシンでは、バッテリーの開発が自由化される可能性があると明かした。

「Gen5マシンは、モナコのようなサーキットであれば、F1マシンよりも速くなると考えている。このGen5マシンからは、バッテリーを全固体電池に移行したいと考えている。それが実現できればエネルギー密度が増し、バッテリーのパワーが向上するのだ」

「このGen5投入のタイミングが、おそらくバッテリーの開発を解禁する最初の機会になるだろう。Gen4から自由化するのはナンセンスだと思う……バッテリーの技術を変えなくても、パフォーマンスは大幅に向上するからね」

「ただGen5に関しては、バッテリーの開発自由化について、検討することになるだろう」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ、液体水素を燃料とする『GR LH2 Racing Concept』を公開。技術開発を進めるためのテストカーがル・マンでお披露目
トヨタ、液体水素を燃料とする『GR LH2 Racing Concept』を公開。技術開発を進めるためのテストカーがル・マンでお披露目
motorsport.com 日本版
グッドイヤーの新タイヤ、アウディ『A5』新型に純正採用…複数のバーチャルシミュレーション駆使
グッドイヤーの新タイヤ、アウディ『A5』新型に純正採用…複数のバーチャルシミュレーション駆使
レスポンス
ヒョンデの燃料電池車『ネッソ』7年ぶりのフルモデルチェンジ、水素補充5分で航続720km
ヒョンデの燃料電池車『ネッソ』7年ぶりのフルモデルチェンジ、水素補充5分で航続720km
レスポンス
メルセデス、2026年F1レギュレーションの現状に満足「十分な自由度がある。FIAは良い仕事をしたみたいだ」
メルセデス、2026年F1レギュレーションの現状に満足「十分な自由度がある。FIAは良い仕事をしたみたいだ」
motorsport.com 日本版
耐久プロトの黄金時代は続く……現行LMH&LMDhレギュレーション、WECとIMSAで2032年まで延長。LMP2の未来も明らかに
耐久プロトの黄金時代は続く……現行LMH&LMDhレギュレーション、WECとIMSAで2032年まで延長。LMP2の未来も明らかに
motorsport.com 日本版
2027年のWEC参戦を目指すマクラーレン、計画の詳細を発表。ダラーラやユナイテッド・オートスポーツと提携
2027年のWEC参戦を目指すマクラーレン、計画の詳細を発表。ダラーラやユナイテッド・オートスポーツと提携
motorsport.com 日本版
【独占インタビュー】F1 フォードがレッドブルと共に、長くF1に挑戦するために必要なこと
【独占インタビュー】F1 フォードがレッドブルと共に、長くF1に挑戦するために必要なこと
motorsport.com 日本版
マクラーレン、開発中のLMDh車両のフルスケールモデル公開。サーキット走行用バージョンの市販も発表
マクラーレン、開発中のLMDh車両のフルスケールモデル公開。サーキット走行用バージョンの市販も発表
motorsport.com 日本版
アウディ、F1新パワーユニットに関し、ルノー・ファクトリーの技術活用を検討か
アウディ、F1新パワーユニットに関し、ルノー・ファクトリーの技術活用を検討か
AUTOSPORT web
【MotoGP】ヤマハ、開発中新型V4エンジンのサウンドを公開! 開発順調の証拠?
【MotoGP】ヤマハ、開発中新型V4エンジンのサウンドを公開! 開発順調の証拠?
motorsport.com 日本版
2026年に向けてやることが多すぎる! アストンマーティンF1、来季新車開発は「氷山の一角に過ぎない」
2026年に向けてやることが多すぎる! アストンマーティンF1、来季新車開発は「氷山の一角に過ぎない」
motorsport.com 日本版
F1参入において「電動化」を最も重要視するフォード。コース外では他メーカーとの協力が必要だと語る
F1参入において「電動化」を最も重要視するフォード。コース外では他メーカーとの協力が必要だと語る
AUTOSPORT web
「これ走るんだ!?」トヨタの“近未来的”水素レーシングカー初公開、「攻めた開発をしている」など反響を呼ぶ
「これ走るんだ!?」トヨタの“近未来的”水素レーシングカー初公開、「攻めた開発をしている」など反響を呼ぶ
レスポンス
ル・マン24時間ダブルリタイアのトラウマを払拭する! アルピーヌ、エンジン信頼性に自信アリ
ル・マン24時間ダブルリタイアのトラウマを払拭する! アルピーヌ、エンジン信頼性に自信アリ
motorsport.com 日本版
マクラーレンのノリス&ピアストリ、F1カナダGP初日は「今年で最悪の1日のひとつ」
マクラーレンのノリス&ピアストリ、F1カナダGP初日は「今年で最悪の1日のひとつ」
motorsport.com 日本版
トヨタ ル・マン24時間レースの会場で、液体水素燃料のレーシングカー「GR LH2 Racing Concept」を披露
トヨタ ル・マン24時間レースの会場で、液体水素燃料のレーシングカー「GR LH2 Racing Concept」を披露
Auto Prove
トヨタ、液体水素で走るプロトタイプ『GR LH2 Racing Concept』をル・マンで初公開
トヨタ、液体水素で走るプロトタイプ『GR LH2 Racing Concept』をル・マンで初公開
AUTOSPORT web
勝てるようになるには時間がかかる……ニューウェイの”挑発”がアストンマーティンの刺激に「間違いだと証明してやる!」
勝てるようになるには時間がかかる……ニューウェイの”挑発”がアストンマーティンの刺激に「間違いだと証明してやる!」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村