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ついに公開されたアルファ ロメオの新型SUV「トナーレ」で知っておくべき3つの注目ポイント

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ついに公開されたアルファ ロメオの新型SUV「トナーレ」で知っておくべき3つの注目ポイント

アルファロメオの新型コンパクトSUV「トナーレ」の市販モデルがついに世界初披露された。「ステルヴィオ」に続くSUV第二弾となるトナーレだが、このモデルには、流行のコンパクトSUVということの他にも注目すべき点がある。それは何か? トネーレを知る上で知っておきたい3つのポイントをまとめてみた。

まず第1のポイントは、トナーレはアルファロメオがステランティス入りしてから送り出される、第1弾のモデルであるという点。アルファロメオを擁するFCAは、2021年1月にグループPSA(プジョー・シトロエン・DS)と合併し、ステランティスという世界第4位の自動車グループへと発展した。トナーレはその合併以前から開発から進められていたが、ステランティスグループ内の他ブランドとの差別化を明確にするため軌道修正が加えられた、新時代アルファロメオの幕開けを告げるモデルなのだ。

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事実、新たにアルファロメオのCEOに就いたジャン=フィリップ・アンパラト氏は、ステランティスCEOのカルロス・タバレス氏と、アルファロメオの今後の方向性について度重なる議論を重ねたことを明らかにしている。そうした新たな方向性に沿ったブランド戦略や他ブランドとの差別化の要請を盛り込んで生み出された第1弾が、トナーレというわけだ。

では軌道修正とは具体的に何なのか。それがトナーレの第2のポイントである電動化だ。アルファロメオは、2027年以降は販売する全てのモデルをBEVにするという戦略を打ち出しており、トナーレはその段階的な電動化戦略の口火を切るモデルとなる。そうした目でトナーレのラインアップを見ると、ハイブリッドとプラグインハイブリッドQ4というブランド初のパワートレインが設定されており、このほか1.6リッターディーゼルも設定されるが、主力は電動パワートレインであることがわかる。

ハイブリッドモデルのラインアップは、1.5リッターガソリンターボに電気モーター(15kW/55Nm)を組み合わせ最高出力160hpを発生するモデルと、最高出力130hpの2モデルを用意。さらにプラグインハイブリッド仕様として、1.3Lガソリンターボにリアモーターのシステムを組み合わせ、最高出力275hpを発生するモデルが用意される。こちらは0-100km/h加速はわずか6.2秒を達成し、EV走行可能距離も最長80kmとクラス最高値を達成する。「電動化しても性能重視」というのが今後のアルファロメオのひとつの特徴となりそうな予感だ。

そして3つ目の特徴は、アルファロメオには重要な要素であるデザインである。創業116年の長い歴史を持つアルファロメオは、過去から現代へと続くデザインのヘリテージを大切にしてきた。その点、トナーレにも、いくつもの“らしいデザイン”が散りばめられていることに気づく。

目を引く3連ヘッドライトは、かつての名車「SZ」や「ブレラ」にインスパイアされたもの。フロントから上昇しテールランプにかけて緩やかに下っていくサイドラインは、「ジュリアGT」をオマージュした「リネアGT」(GTライン)と呼ばれるもので、他にも伝統的なマルチホールホイール、「8Cコンペティツィオーネ」へのトリビュートとなるリアウインドの形状など、過去の作品をモチーフとしたデザインが、随所に散りばめられている。過去からの引用だけでなく、スポーツカーからSUVというカテゴリーをまたぐデザインの伝承も、他ブランドにはあまり見られない特徴だ。

このようにトナーレを眺めると、電動化をはじめとした先端を進もうという気概と、ブランドの歴史にリスペクトを捧げる2つの軸が絡み合ったクルマであることがわかる。アルファロメオの過去と未来が詰め込まれたトナーレ、日本上陸が待ち遠しい1台である。


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みんなのコメント

62件
  • コンセプトやリークよりまとまっててカッコいいね。
    記事のとおりアルファロメオっぽさが強く出ていて好感だな。
    でも3連ヘッドライトのブレラや159は売れなかったからなぁ、今回はどうか?
  • 電動アルファは要らんな〜
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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