先日、スーパーフォーミュラを戦うデンマーク人ドライバーのオリバー・ラスムッセンがデンマーク大使館を訪ねた。大使も、日本で活躍する同国のアスリートは決して多くないことから、ラスムッセンの訪問を素晴らしい機会だと捉えていたという。
我々日本人にとっても、デンマークという国の名前自体は広く知られているものの、実際にどんな国なのかについてはあまり知られていないのではないだろうか。
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デンマークはいわゆる北欧諸国のひとつであり、ドイツの北にある小さな島々から構成されている。スカンディナビア半島のノルウェー、スウェーデンは目と鼻の先。総面積は日本の九州よりも少し大きいくらいであり、人口は600万人弱だ。また大使館のホームページによると、皇室のある日本に次いで世界で2番目に古い君主国なのだという。
デンマークの首都コペンハーゲンは非常に国際的な街であり、多くの人が英語を使うとのこと。実際ラスムッセンも非常にネイティブな英語を操るが、「店によってはデンマーク語よりも英語が話されているくらいなんだ」と明かす。
さらにラスムッセンはデンマークのお国柄についてこう説明した。
「デンマークはとても過ごしやすい国だと思う。北欧の国々はよく『世界で一番暮らしやすい』と言われたりするけど、デンマークも国際的に住みやすい国として知られていると思うよ」
「それに僕たちはみんな自分の国に誇りを持っている。デンマークは生活の質が高くて、人々も幸せそうに見える。どちらかというとリラックスした雰囲気の国だね。欠点を挙げるとすれば、天気かな(笑)。曇りの日が多いんだ。でも住み慣れたらそんなに気にならないよ」
「あとはビールをよく飲むとか、バイキングなんかもステレオタイプとして知られているかな」
ラスムッセンが言うように、デンマークは中世に“バイキング”と呼ばれる人々が活動していたことでも知られる。その活動や風貌には諸説あるようだが、彼らは主に略奪者として知られ、しばしば角のついた兜をかぶった屈強な男たちとして描かれるのを、見たことがあるかもしれない。
日本とデンマークの文化の違いや共通点についてどう感じているかラスムッセンに尋ねると、彼はバイキングを引き合いにしてこう語った。
「(文化は)かなり違うよね。歴史を紐解くと、バイキングは名誉を重んじていない一方で、日本は名誉を非常に大切にするイメージがある。そういう意味ではかなり違うように感じる」
「ただ、日本の人は自分の家を誇りに思っているように感じるけど、これはデンマークも同じ。日本でデンマークのインテリアがよく見られるのもそういうことだと思う」
では、デンマークにおけるモータースポーツ人気はどうか? 同国にはいくつかサーキットが存在するが、国土が小さいこともあってか大規模レース開催に向いたものはないと言ってもいい。国内のF4やTCR選手権も存在するが、基本的には国外カテゴリーに目を向けることになるようだ。
デンマークはマグヌッセン親子などF1ドライバーも輩出しているが、日本でも活躍したトム・クリステンセンの影響が大きいという。クリステンセンはル・マン24時間を史上最多の9度制覇。“ミスタール・マン”のふたつ名で知られる。
「(デンマークでモータースポーツは)もちろん人気だけど、その人気のほとんどがル・マン24時間にあると言える。なぜならトム・クリステンセン、“ミスタール・マン”がいるからね。デンマーク人は自分の国のドライバーが出ているレースは熱心に応援するけど、そうでないレースにはあまり興味を持たないことが多いね」
そんなデンマーク人が、日本のスーパーフォーミュラに参戦するのはミスタール・マン以来。ラスムッセンは「僕が良い結果を出せば、きっと多くのデンマーク人がスーパーフォーミュラを見てくれるようになるはずだよね!」と期待を膨らませた。
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