現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【スーパーカー年代記 130】アストンマーティン V12スピードスターは世界限定88台のピュアなロードスター

ここから本文です

【スーパーカー年代記 130】アストンマーティン V12スピードスターは世界限定88台のピュアなロードスター

掲載 更新
【スーパーカー年代記 130】アストンマーティン V12スピードスターは世界限定88台のピュアなロードスター

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第130回は「アストンマーティン V12スピードスター」だ。

アストンマーティン V12スピードスター(2020年-)
2020年のジュネーブ モーターショーには数多くのワールドプレミアが控えていたのだが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためショーは中止となった。アストンマーティンでは、ショーでワールドプレミアする予定だったブランニューモデル「V12スピードスター」を、ショーの開催時期に本国イギリスのゲイドンにある本社で発表した。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

V12スピードスターの製作は、アストンマーティンのパーソナライゼーション サービス部門である「Q by アストンマーティン」が手がける。シャシには最新の接着アルミニウム構造を採用し、DBS スーパーレッジェーラやヴァンテージの要素も流用している。サスペンション形式は、フロントがダブルウイッシュボーン、リアがマルチリンクを採用している。

独特のスタイルのボディパネルは、ほとんどがカーボンファイバー製だ。このスタイリングには、1959年にル・マン24時間を制したDB1からアストンマーティン100周年記念のCC100 スピードスター(2013年)に至る一連のモデルとの関連性を見て取ることができ、ミッドセクションにはDB3S(1953年)の趣も感じさせる。

ボディサイズなどのスペックは公開されていないが、ルーフもウインドスクリーンもなく、低く幅広いショルダー、シート後部の2つのハンプ、そしてドライバーとパッセンジャーを分離する背骨のようなパートも特徴的だ。リアエンドは低く軽快だが、フロントは大胆なグリルや独特のヘッドランプ、そして「ノストリル」と呼ばれるボンネットのデザインエレメントが見事なコントラストを描き出している。

インテリアでは、構造部材として機能するサテン カーボンファイバーと伝統のハンドクラフト サドルレザー、クローム、アルミニウム、3Dプリンターで作られたラバーなどが見事な調和をみせている。

ロングノーズのフロント部に搭載されるパワーユニットは、車名のとおりV型12気筒。5.2L(DBS スーパーレッジェーラのものと同じ5204ccと思われる)のDOHCにツインターボを装着し、最高出力700hpと最大トルク753Nm(いずれも推定値)を発生するという。ミッションはZF製の8速ATを組み合わせ、リアにはLSDも組み込まれる。推定のパフォーマンスは、最高速度が300km/h、0→100km/h加速が3.5秒とされている。

アストンマーティン本社で公開されたV12スピードスターは、米国の戦闘攻撃機、F/A-18 ホーネットからインスパイアされたスカイフォールシルバーのボディカラーをまとい、要所にマットブラックが用いられている。この仕様をそのままオーダーすることも可能だ。

クルマとドライバーが一体となったオープンエア モータリングをV12ツインターボの圧倒的なパワーで味わえるアストンマーティン V12スピードスター。前述のように生産台数は世界限定88台で、イギリス本国における車両本体価格(付加価値税を含む)は、76万5000ポンド(約1億600万円)からとなっている。デリバリーは2021年の第1四半期から開始される予定だ。

[ アルバム : アストンマーティン V12スピードスター はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

山形の「ヨコ軸」が延伸! 東北中央道につながる快走路「新庄古口道路」2024年度全通
山形の「ヨコ軸」が延伸! 東北中央道につながる快走路「新庄古口道路」2024年度全通
乗りものニュース
ハミルトンの後任候補アントネッリがメルセデスで初のF1テスト「F1のパワーとダウンフォースを味わえて最高の気分」
ハミルトンの後任候補アントネッリがメルセデスで初のF1テスト「F1のパワーとダウンフォースを味わえて最高の気分」
AUTOSPORT web
10年ぶりの全面改良で4代目になった「ミニ3ドア」はどう進化? EVの「クーパーSE」とガソリン車「クーパーS」はなぜサイズもデザインも微妙に違う?
10年ぶりの全面改良で4代目になった「ミニ3ドア」はどう進化? EVの「クーパーSE」とガソリン車「クーパーS」はなぜサイズもデザインも微妙に違う?
VAGUE
トヨタが全長5m「新型ラージSUV」発売! 17年ぶり復活エステートやランドスケープ実車展示! 全国でアクティブライフ発信へ
トヨタが全長5m「新型ラージSUV」発売! 17年ぶり復活エステートやランドスケープ実車展示! 全国でアクティブライフ発信へ
くるまのニュース
【インタビュー】元SBKライダーのチャズ・デイビス選手が解説する、電動バイクレースMotoEの戦い方
【インタビュー】元SBKライダーのチャズ・デイビス選手が解説する、電動バイクレースMotoEの戦い方
バイクのニュース
懐かしのオープン軽トラ「バモスホンダ」を2台所有! 2年がかりでカタログと同じ仕様に仕上げたアンデスイエローの美車を紹介します
懐かしのオープン軽トラ「バモスホンダ」を2台所有! 2年がかりでカタログと同じ仕様に仕上げたアンデスイエローの美車を紹介します
Auto Messe Web
エクリプスクロスにディーゼル追加も1年で廃止!? PHEV追加で商品力爆増!! 定期的な改良で商品力をキープ
エクリプスクロスにディーゼル追加も1年で廃止!? PHEV追加で商品力爆増!! 定期的な改良で商品力をキープ
ベストカーWeb
【MotoGP】ランキング首位好調マルティン、ライバルはやっぱりバニャイヤ? 「マルケスやアコスタもいる」と警戒
【MotoGP】ランキング首位好調マルティン、ライバルはやっぱりバニャイヤ? 「マルケスやアコスタもいる」と警戒
motorsport.com 日本版
特別仕様車は限定8,000台! トヨタ「ランドクルーザー」、中核モデルの新型車「250」シリーズ発売
特別仕様車は限定8,000台! トヨタ「ランドクルーザー」、中核モデルの新型車「250」シリーズ発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
【ハーレー】6/1に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」ライブステージの出演者を発表!
【ハーレー】6/1に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」ライブステージの出演者を発表!
バイクブロス
元世界チャンプ「北川圭一」氏がアナタにアドバイス!2024年度の「スズキ北川ライディングスクール」は4回開催!  
元世界チャンプ「北川圭一」氏がアナタにアドバイス!2024年度の「スズキ北川ライディングスクール」は4回開催!  
モーサイ
ハンモックの最高傑作が上陸! 3秒設置で軽くて丈夫なポータブルハンモック「anymaka(エニーマカ)」【車に積みたいアウトドアアイテム】
ハンモックの最高傑作が上陸! 3秒設置で軽くて丈夫なポータブルハンモック「anymaka(エニーマカ)」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
マツダ、3列シートの新型SUV「CX-80」を世界初公開 日本は年内発売
マツダ、3列シートの新型SUV「CX-80」を世界初公開 日本は年内発売
日刊自動車新聞
WEC第2戦開幕、ポルシェの快進撃が続くか、王者トヨタの巻き返しか【イモラ6時間 プレビュー】
WEC第2戦開幕、ポルシェの快進撃が続くか、王者トヨタの巻き返しか【イモラ6時間 プレビュー】
Webモーターマガジン
レッドブル、オーストラリアGPの苦戦”再現回避”に自信? ペレス「僕たちはあそこで多くを学んだ」
レッドブル、オーストラリアGPの苦戦”再現回避”に自信? ペレス「僕たちはあそこで多くを学んだ」
motorsport.com 日本版
スズキ、軽トラック「キャリイ」シリーズを一部仕様変更
スズキ、軽トラック「キャリイ」シリーズを一部仕様変更
月刊自家用車WEB
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
くるまのニュース
ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村