MotoGP第4戦スペインGPの開催されているヘレス・サーキット。同地はMotoGPライダーにとって馴染み深いコースだが、その安全性に関してライダーから懸念の声が上がっている。
スペインGPの2日目にはクラッシュが多発した。FP3ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が高速のターン7で転倒。そのまま勢いよくエアフェンスに衝突しており、怪我はなかったものの念の為の検査で病院に向かう事態にもなった。
■マルケス「転倒時の事をよく覚えていない……怖かった」復帰2戦目でビッグクラッシュ経験
FP4ではチームメイトのポル・エスパルガロも転倒。彼はターン7でマルケスと全く同じ様な形で転倒し、エアフェンスに衝突している。
エスパルガロはターン7の安全性について訊かれると、クラッシュに対して設置されているランオフエリアが狭すぎると指摘。安全面で危険な地点だと語った。
「ここには2種類……それか3種類のクラッシュが起こる」
「そのひとつはハイサイドだ。コーナー中盤でクラッシュした場合は十分なスペースがあるけど、今回のマルクや僕のようにスピードを落とす直前、つまりコーナー序盤でクラッシュした場合、ウォールが近すぎる。こういうことはよく起こるんだ」
「確かに僕らにはエアフェンスという技術がある。でもたとえエアフェンスがあったとしても、例えば後方の同じ方向からバイクが飛んで来ることも考えなきゃいけないし、バイクが速度をもってぶつかってくることになる」
「だからここは危険なポイントなんだ」
ただドライバーによっては、サーキットそのものの安全性というよりもMotoGPバイクの性能向上による高速化に原因があるという考えもある。
「ヘレスのランオフエリアはいくつかの場所では、今のMotoGPのスピードには十分じゃない」
そう語るのはペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシだ。
「ただシーズン中の多くのトラックが多かれ少なかれこのくらいの水準にあると思う」
「ライダーがランオフエリアの端に到達するのをみていると、いつも危険なものだと思う」
「タイヤやバイク、ブレーキのパフォーマンスは向上しているから、もっと広いランオフが必要だ」
なおスペインGP初日に行なわれたセーフティコミッションでは、ランオフエリアについて話し合いが行なわれていた。フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は2022年に向け変更が予定されていることを認めたが、ターン7は含まれていなかったと述べた。
トラックの端にさらなるスペースを設けて、バリアとの距離を広くするのは歓迎すべき変更と言えるだろう。しかしアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は今回のように、サーキットの安全性が大きなクラッシュの後にしか語られない点には「腹が立つ」とも語っている。
またジャック・ミラー(ドゥカティ)はランオフエリアの改善だけではなく、グラベルの石の大きさにも問題があると指摘している。
「僕としては最も大きな問題は、グラベルの石のサイズだと思う」
「ここのグラベルは川の石みたいで大きくて、(クラッシュしても)誰もグラベルに埋まらず、みんなバウンドしていく」
「やわらかくフカフカしていたほうがより速く減速できるのに、グラベルが柔らかくないんだ。ターン7のようなコーナーだと、それが唯一の解決策だよ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?