2021年F1ロシアGP決勝で、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは9位だった。
ペレスはファーストスティントを長く取る戦略で、ハードタイヤでスタートし、29周目にトップに立ち、53周のレースの36周目でミディアムに交換した。この際、ピットストップ作業で右リヤホイールに時間がかかり、5番手でコースに復帰することになった。47周目には3番手に浮上。しかしそのころから雨が降り始め、順位を落とした後に50周目にインターミディエイトに交換、早々にインターに交換したドライバーたちの後ろになり、9位フィニッシュという結果になった。
ホンダ田辺TD「この2位はタイトル争いにおいて非常にポジティブな結果」/F1第15戦決勝
■レッドブル・レーシング・ホンダ
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ) 決勝=9位
8番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→インターミディエイト
表彰台をかけて走っていたために、僕は(すぐに)インターに交換するのではなくスリックでステイアウトするという決断を下した。セクター1とセクター3はほとんどドライコンディションで、タイヤに温度を入れることもできていた。そのため、そのまま路面が乾いてしまえば、スリックで走り続けたマシンが有利になり、インターに換えたマシンはレースが台無しになっていただろう。
今になってみれば、スリックは正しいタイヤではなかった。雨が降り始めたタイミングによって、ラッキーだった人もいれば、そうでない人もいた。
僕たちは表彰台をつかめそうな位置にいたし、その素晴らしい結果に値する仕事をしていた。ピットストップで時間がかかった後に、3番手まで順位を上げていたんだ。でもレースにはこういうこともある。
ピットストップでの問題はヒューマンエラーによるものではない。皆がっかりしていたから、僕のマシン担当のピットクルーとは、レース後に話をして、元気かどうかを確かめたよ。
チーム全体で考えると、今日は大量にポイントを獲得することができたのでよかった。僕自身にとっては悔しいレースだったけれど、マシンからしっかりパフォーマンスを引き出すことができたと感じている。2週間後のトルコGPに向けて心強いよ。
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