レッドブルを見返せ！ 角田裕毅、昇格逃した理由は深堀りせず「自分たちのことに集中し、より完璧なドライバー目指す」

　F1参戦5年目のシーズンに臨む角田裕毅（レーシングブルズ）。レッドブル昇格の大チャンスを逃した今の心境をmotorsport.comのインタビューで語った彼は、レッドブルの判断が間違っていたことを証明し、より完璧なドライバーになるためモチベーションは高いと語った。

　セルジオ・ペレスが結果を残せず、誰が2025年に向けてレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメイトになるのか長い間注目されていたが、レッドブルが選んだのは角田ではなく、F1参戦通算11戦のリアム・ローソンだった。

　結果として、角田はデビュー時と同じく、レッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズで5年目のシーズンを迎えることになった。

　プレシーズンテストが行なわれたバーレーンでmotorsport.comの取材に応えた角田は、自分たちがやるべきことに集中し、平常心で開幕に向けて準備を進めていると話した。

「正直なところ、自分でも驚くほど精神的に昨年と同じような感じで新しいシーズンを迎えられています。自分たちのクルマの見た目や挙動など……自分たちのチームに本当に集中しています。僕が気にしているのは、他のチームやレッドブルよりも、僕らのチームのパフォーマンスなんです」

「今のところはいい感じです。まだレースは始まってないので、多分ですけどね。それが今のフィーリングです。だから僕はただ……今のポジションに満足しています」

　レッドブル移籍が実現しなかった際の状況について説明した角田は、ヘルムート・マルコ（レッドブルアドバイザー）やクリスチャン・ホーナー（レッドブル代表）、ローレン・メキーズ（レーシングブルズ代表）から電話があったと明かし、自分が選ばれなかった原因はパフォーマンスではないと理解しているという。

「ヘルムート、クリスチャン、ローレンから3回電話がありました。最終的な決定は彼らから聞きました。最初はヘルムートだったかな。ウダウダと文句を言っても仕方がないので、僕はただ『分かったよ、グッドラック』とだけ言いました」

「僕は今やっていることをやり続けなければいけませんし、いつかはもう一方のシートを手に入れたいという考えは変わっていません。決断するのは彼らであり、僕ではないんです」

「理由については聞きませんでした。でも、実際彼はパフォーマンスが理由ではないと言っていたと思います。クリスチャンだけじゃなくて、僕が聞いた人たちはパフォーマンスが原因じゃないと言っていました。分からないですが、より政治的なモノに近いでしょう。クリスチャンは具体的に何が理由なのか言わなかったと思います」

「率直に言って彼らが何を言おうが、それが真実かどうかは分かりません。僕はただ、自分の気持ち、来季に向けてのモチベーションを伝えただけです。それ以外のことは特に聞いていません。正直なところ、自分でも覚悟はしていました。望んでいたようなシチュエーションではないですけどね」

　レッドブル入りという目標が手の届く位置から遠ざかってしまった形の角田だが、今の目標はあらゆる面でより完全なドライバーを目指すことだと話した。

「決断の原因が何なのか、まだ完全には理解できていません。でもF1についてより深く理解できた部分もありました。決断の一端は理解できました。ただ、理由を追求するのは止めました。考えれば考えるほど……混乱してしまうんです」

「F1の仕組みや、特にレッドブルの状況については、確かに理解できました。そしてどのチームにも『ああ、君はこれが苦手なんだ』とか、『君はこれが苦手なんだ』とか言われないように、今後より完全なドライバーになることに集中することにしたんです」

「特に2年前は、撮影とかそういうところを過小評価していた部分があります。F1はドライビングだけじゃなくて、パドックでの振る舞いやチームとの付き合い方も重要なんです。これからはいい子でいようと思いますよ。自分のキャラクターを失うとかではなくて、もっとチームの中で自分の価値を高めて、全体的に助けになれるように頑張ります」

　レッドブルの判断が間違っていたことを証明したいという質問には、「ええ、もちろん」と角田は応えた。

「パドックにいる人たちもそう思っているとは思いますが、100％ではないと思います。彼らは僕がリーダーであること、僕がリーダーであるときにどう見えるかについて、明確なイメージがないんだと思います。だから僕は、このベースラインを確実に作りたいんです。可能な限り準備をして、いい結果を出してどうなるか見てみたいんです」

Comments

[eas********]

よいレスポンスだ

[osa********]

いよいよ始まるね。ワクワクするね。
角田くんが表彰台に乗って拳を突き上げる！イメージしとるよ。
あのカッコいいマシンで、、やれるさ！