模型のスペシャリストも唸るバンダイのバイクプラモデル
バイク好き・クルマ好きの方の中には、「プラモデルも好き」という人も多いかと思います。乗り物のプラモデルと言えば、タミヤ、ハセガワ、アオシマといったメーカーが定番ですが……模型専門メディアnippperが意外なメーカーのキットに注目しています。
そのメーカーとは、ガンプラなどキャラクター系のプラモデルでおなじみのバンダイ。「バンダイがなぜバイクのプラモデル!?」と思った方も多いかと思いますが、『仮面ライダークウガ』の劇中車のキットというわけ。しかし、写真を見てもわかるように、エンジンや足まわりの造形は相当リアル!(キャブレターの燃料コックまである!!)
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以下、nippper編集部のからぱたさんによるキット内容の分析を紹介していきます。
こいつは『バイクプラモ2.0』だ!/仮面ライダークウガ トライチェイサー2000
「バンダイスピリッツのロボットじゃないプラモ」が大好物のからぱたです。絶対に面白いに違いないと思って買ったプラモが案の定すごかったので、書きます。
『仮面ライダークウガ』に登場したバイク、トライチェイサー2000です。仮面ライダークウガはわりと絶叫するくらい面白いので未見の人は触りだけでも観たほうがいいです。ビビるので……。
さて、上のランナー写真を見ると「色分け再現!」という感じでまさにバンダイスピリッツのプラモって感じ。ちなみにnippperではすでにもとぴ氏によるレビューがあるのだけど、やっぱり自分で組むと自分で書きたくなるわけです。
まず偉いなーと思ったのがタイヤのパーツ。ちゃんとTPEという素材で柔らかい。柔らかいのには理由があって、単純に黒くてゴムっぽいと嬉しい……というのと、地面に当たる部分のブロックみたいな彫刻(トレッドパターン)を再現できるからなんすよね。これが硬いプラスチックだと金型から外れないし、ホイールにはめようとしても伸び縮みしないのでビクともしない……という話になってしまう。
トライチェイサーのキャラクターをキメているのがこのパーツなんですが、こういうキャラクター造形がいきなりバイク模型の中に入っていると驚く。シルバーメッキした上からつや消しのクリアーイエローでコートすることですごく上品なゴールドに仕上げられているのもいいっすね。
このへんのシルバーのパーツはもう見た目が完全にバイクプラモ。まあバイクのプラモなのでそうなりますよね……。当然ながらニッパーでパーツを切り離して指でギュッと押し込めば全部のパーツを組み立てていくことができます。珍しく「そこは接着でもよくない!?」みたいなことを思わなかったので、設計がとにかくうまい。
言われるがままに組んでいると「うわー、ここってこうなってたのか!」とか、「そこはバッサリ省略するんだ(笑)」みたいなワンダーが随所にあるので「普段バイクプラモを作らない模型メーカーがバイクモデルを設計する」ということの面白みが感じられますね。
土曜の昼下がりにあっさり完成するトライチェイサー。色を塗らずにこの仕上がりなんですから、わりととんでもないことです。……とかサラッと書いてますけど、じつはコイツ、中身がマジですごいんですよ。あまりにも大興奮だったので、そのへんは続編でお伝えします。そんじゃまた、このキットでお会いしましょう。
レポート&写真●nippper編集部 からぱた 導入文●モーサイ編集部・上野
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みんなのコメント
接着剤無く嵌め合いのみで超簡単に超精密可動モデルが安価に組立てられるのがどれだけ凄いことか…
国内他メーカーにも頑張って欲しい。