ダイハツ以外、マイナス
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
【画像】好調ダイハツを支える小型SUV「ロッキー」 全107枚
日本自動車販売協会連合会がまとめた2月期の登録車の新車販売台数(速報値)は、前年同月比10.7%減の26万8302台と、5か月連続でのマイナスとなった。
なお、軽自動車と合わせた台数でも同10.3%減の43万185台と5か月連続での前年割れ、しかも5か月連続での2桁減に低迷した。
2月期の登録車のブランド別新車販売台数では、新型コンパクトSUVのロッキーの販売が好調なダイハツが前年同月比48.1%増の6210台とプラスを達成したものの、それ以外のブランドはすべてマイナス。
そのうち、2月10日に新型ヤリスを発売したトヨタが同5.9%減の12万3899台、SKYACTIV-X搭載車の販売をスタートさせたマツダが同9.5%減の1万4913台、前年の落ち込みが大きかったことに加えて新車の販売が比較的堅調に推移したスバルが同2.9%減の9407台と、1桁減で抑える。
一方、目立った新車のリリースがなかった日産は同22.3%減の3万2652台、新型フィットの発売が月半ばの2月14日だったホンダは同20.9%減の2万7961台、新車攻勢に一服感が出たスズキは同13.4%減の1万509台、レクサスは同22.7%減の4233台、三菱自は同20.7%減の3216台と、2桁の落ち込みとなった。
販売動向に関する業界団体の分析を確認しておこう。
今後の展望 3月は「厳しい状況」
2月期の登録車の新車販売動向に関して業界団体の関係者は、「昨年10月の消費増税から続く景気の先行き不安が消費マインドを押し下げたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で販売店への客足が減ったことが、2月期の販売成績となって表れた」と分析。
「それでもトヨタ・ヤリスやホンダ・フィットなど一部車種での新型車効果もあり、マイナス幅は前月の前年同月比11.1%減から同10.7%減へと縮小した」と解説する。
今後の展開については、「新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える政策がとられているため、販売店への客足は鈍り、商談の成立が落ち込む傾向にある。景況感も悪化しており、ユーザーの消費マインドの低迷は続く見込み。例年、3月期は年度末の決算期で販売台数が伸びるのだが、今年は厳しい状況になりそうだ」と説明。
「中国から日本に部品を納入するサプライヤーの生産遅滞も懸念材料。日本自動車工業会と日本自動車部品工業会、そして経済産業省が新型コロナウイルス対策検討自動車協議会を立ち上げているので、その効果を期待したい」と指摘した。
フィット 8221台
2月期の登録車の車名別ランキングでは、月販1万台を超えるモデルがゼロだったなか、昨年11月にデビューした小型クロスオーバーSUVのトヨタ・ライズが9979台を販売して2か月連続での首位に輝く。
ライズは発売から1か月の受注が月販目標の約8倍となる約3万2000台を記録しており、今後も上位争いに食い込むことが予想される。
続く第2位には、前年同月比23.2%減ながら9913台を成し遂げた日産ノートが1ランクアップで位置。
第3位には、同29.5%増の9898台を売り上げたトヨタ・カローラが1ランクダウンで入った。
話題の新型車のセールスを見ていこう。
2月14日に新型の販売をスタートさせたホンダ・フィットは前年同月比23.4%増の8221台を記録して第7位に登場した。
CX-30 20位に
昨年4月にフルモデルチェンジしたトヨタRAV4は月販目標の3000台を上回る5739台を販売して第13位に、1月に待望のSKYACTIV-X搭載車を発売した新型クロスオーバーSUVのマツダCX-30は3708台を記録して第20位にランクイン。
また、2月10日に販売を開始した新型トヨタ・ヤリスは3491台を売り上げて第22位に。
昨年11月に発売されたトヨタ・ライズの兄弟車のダイハツ・ロッキーは月販目標2000台の約1.7倍となる3411台を達成して第24位に、2月にマイナーチェンジ版の販売を開始した日産リーフは同59.7%増の2981台を記録して第27位に位置する。
さらに、昨年12月にSKYACTIV-X搭載車を発売したマツダ3は2016台を販売して第37位に、STIの特別仕様車となるEJ20ファイナル・エディションを設定したスバルWRXは同134.2%増の1136台を記録して第44位に入った。
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みんなのコメント
ちょうど消費税が上がったタイミングから2桁マイナスになった感じですね
まさに消費税不況です