10月9日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)はTGRワールドラリーチームのドライバーであるカッレ・ロバンペラが2025年をもってラリー界から引退し、新たなモータースポーツのカテゴリーとして、なんと全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦すると発表した。WRC世界ラリー選手権の二度の王者の国内最高峰フォーミュラ挑戦という驚くべき決断となった。
カッレ・ロバンペラはフィンランド出身で、ラリードライバーだった父のハリ・ロバンペラの影響もあり、幼少期からクルマを運転。ラトビアのラリー選手権で経験を積み、2020年にTGRとともに19歳でWRC世界ラリー選手権で戦いを始めた。2020年にはWRCでの史上最年少表彰台、最年少優勝と記録を塗り替え、2022年にはこちらも史上最年少となるWRCチャンピオンを獲得。2023年もタイトルを獲得した。
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2025年は3回目のWRCチャンピオンを狙っているロバンペラは、一方でTGRとともにドリフトにも挑戦するなど、さまざまな車両のドライビングにその才能を見せつけてきたが、10月9日、TGRから衝撃的な発表が為された。ロバンペラが2025年限りでラリーから引退し、新たなカテゴリーに挑戦する決意を固めたというものだ。
そのカテゴリーとは、ラリーとはある意味畑違いのサーキットレース。しかも日本の最速カテゴリーであり、世界的に見てもF1に次ぐスピードをもっていると言われている全日本スーパーフォーミュラ選手権だ。ロバンペラはこの異例な挑戦に向け、TGRのサポートを受けその力を試すことになる。
「今回の決断は簡単ではなかったけど、しばらくの間自分の中で考えていたことなんだ。この年齢で、すでにラリーで多くの成果をあげることができ、自分には他にどのような可能性があるのか、どんな新しい挑戦をしたいのかを考えるようになった」とロバンペラ。
「難しい決断だったけど、次の夢や挑戦を追いかけることは正しい選択だと感じている。この新しい挑戦の最初からTGRのサポートを受けられること、そしてスーパーフォーミュラでレースができることは特別なことだ。ラリーからの転向でいきなり深いところに飛び込むことになるのは分かっているけど、とても楽しみに思っているよ」
「この機会を最大限に活かせるよう、TGRとともにできる限りの準備をする計画を立てている。小さい頃から運転を始めて、WRCドライバーになること、ラリーで優勝すること、そして世界チャンピオンになることが僕の夢だった。このように早い段階ですべてを叶えることができたのは言葉では表せないほどの思いで、TGR-WRTには本当に感謝している。僕たちは素晴らしいことを一緒に成し遂げてきたし、このような素晴らしいチームと仕事ができて光栄だった」
「そして、コンビを組んだ初日からずっと支え続けてくれたヨンネには感謝してもしきれないし、浮き沈みがある中で常に応援してくれたファンのみんなにも感謝の気持ちでいっぱいだ。ラリーでの残り3戦、全力を尽くして最後までプッシュし続ける」
今季、ロバンペラがWRCでの三度のチャンピオンとして2026年のスーパーフォーミュラに挑戦を果たすのか、そしていったいフォーミュラでどんなスピードをみせるのか、来季に向けた大きな話題となりそうだ。さらにロバンペラは、自身のSNSの中でのメッセージムービーのなかで、2027年のFIA F2参戦への準備を進めるとしている。
[オートスポーツweb 2025年10月09日]
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