現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 外国人にわかりやすいように標識を変えるってホントに必要か? 日本人だって海外にいきゃ自力で努力してるだろ

ここから本文です

外国人にわかりやすいように標識を変えるってホントに必要か? 日本人だって海外にいきゃ自力で努力してるだろ

掲載 40
外国人にわかりやすいように標識を変えるってホントに必要か? 日本人だって海外にいきゃ自力で努力してるだろ

 この記事をまとめると

■訪日外国人が日本の標識を理解しづらいという声が報道で取り上げられている

「ベテランの若葉マーク」「若者の高齢者マーク」掲示はアリ? 意外と知らない「標識」の真実

■海外でも現地独自の標識は多く理解するのも旅行の楽しみといえるだろう

■翻訳アプリも進化しており「不便」と決めつけることには疑問が残る

 道路標識は国によって意外なほど異なる

 来日したインバウンド(訪日外国人観光客)がレンタカーを借りて観光地などをめぐる際、日本の道路標識がわかりにくいということが話題となり、管轄官庁でも見直しを……といった報道も目立った。漢字やひらがな表示だけが問題という話もあるが、駅や電車の車内などにある行き先表示などは、多言語化を進めた結果、今度は日本語表示がなかなか出ないのでわかりにくいと日本人からのクレームが出ているようである。

 道路標識については、国際規格と異なる形状のものもあることが指摘されているが、なにもそれは日本だけではない。アメリカもかなりドメスティックなものが多いだけではなく、英語表示のみの文字での指示や案内は意外なほど多い。ただ、筆者は「わかりにくいから直せ」派ではなく、「郷に入れば」派なので、一生懸命理解するようにしている。

 先日、中国の上海市を訪れた際、そこでも独特な道路標識が目立ったので、一例を紹介しよう。

 まずは、逆三角形の形で外側が赤、内側が白く、簡体漢字でなにやら書いてある標識。勝手に「とまれ」の意味かなぁと思っていたら「譲れ」であった。漢字文化圏の日本で暮らす筆者だが、同じ漢字でも日本での「豚肉」が中国では「猪肉」となるなど、意味が異なるケースは多い。ましてや簡体漢字では、まさにお手上げに近い。ちなみに中国ではタクシーを「出租車」と表記するが、北京語が広く使われている台湾では「計程車」となっている。

 次に、クルマの絵に赤斜線が入っている標識。「通行止め」かと思いきや、「乗用車通行禁止」の標識であった。昔のセダンのようなイラストだが、いまやミニバン、SUVなどボディタイプは多彩になっている。中国では社用車などでセダンを日本よりは多く見かけるが、若い世代にどこまで通じるのか心配になってしまった。

 読めなくとも想像を働かせれば意味は伝わることが多い

 こちらは、「単行道」という漢字の並びでなんとなく想像がつく「一方通行」となるのだが、乗用車のイラストがある。つまり、この道は乗用車のみが一方通行で、二輪車は逆走もOKということになるようだ。ただし、イラストが乗用車なので、トラックやバスも逆走OKなのかは確認できなかった。

 上海の有名観光スポット近くには、「バス進入禁止」の標識もあった。19時から22時30分と規制時間をやや細かく刻んでいるのだが、標識の下には「路線バスを除く」としているので、観光バスを規制する標識となっているようだ。

 つづいて、なにやらカメラのイラストの下に書いてある看板。アプリで簡易翻訳すると「違法駐車禁止 すぐ立ち去れ(この区間)」といった意味で、カメラで監視していると注意喚起しているようである。

 また、郊外でよくあるのだが、外側が赤く「10t」と書いてある標識は、日本でもおなじみの重量制限の標識。ただし、中国では車軸のイラストが書かれているものがあり、それは車軸重量の制限を標示しているのである。

 このように、異国の標識を観察するとなかなか興味深いものがある。「わかりにくい」とクレームをつけるのではなく、ドメスティックな標識を理解するのも異文化コミュニケーションとして旅の楽しみとしてもいいのではないだろうか。

 また、いまどきは「Googleレンズ」という便利なものがあるので、道路標識以外にも海外のさまざまな言語による案内も、一瞬にして日本語に翻訳することができる。それゆえに、日本に来て「日本語ばかりでわからない」といっているインバウンドの観光客が多いという報道も、誰かがどこかでバイアスを利かせているようにも見えてしまうのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

コマンダーに、ジープ伝統の「オーバーランド」を追加。上質さを追求したフラッグシップモデル
コマンダーに、ジープ伝統の「オーバーランド」を追加。上質さを追求したフラッグシップモデル
月刊自家用車WEB
バイクで往く城跡巡り いまも城下の町並みが残る森町の「天方城」へ 何度も奪われてきた歴史とは?
バイクで往く城跡巡り いまも城下の町並みが残る森町の「天方城」へ 何度も奪われてきた歴史とは?
バイクのニュース
英海軍の「最新鋭艦」横転などの問題なく進水を完了! 順調に曳航され艤装作業の準備へ入る
英海軍の「最新鋭艦」横転などの問題なく進水を完了! 順調に曳航され艤装作業の準備へ入る
乗りものニュース
全長2.5m! トヨタ「“2人乗り”斬新クーペ」に反響あり!「老後の足に最高!」「通勤に最適解だと思う」と高評価! パワフルなエアコンも搭載の“小さいクルマ”「シーポッド」は後継モデルに期待大!
全長2.5m! トヨタ「“2人乗り”斬新クーペ」に反響あり!「老後の足に最高!」「通勤に最適解だと思う」と高評価! パワフルなエアコンも搭載の“小さいクルマ”「シーポッド」は後継モデルに期待大!
くるまのニュース
伝説の名車が70年の時を超えて帰還! マセラティ「A6 GCS/53」が現行モデルのサポートカーを従えて、ミッレミリアを再び駆ける!!
伝説の名車が70年の時を超えて帰還! マセラティ「A6 GCS/53」が現行モデルのサポートカーを従えて、ミッレミリアを再び駆ける!!
LEVOLANT
7月5日・6日開催の「GQ JAPAN  クリエイティブ・ウィークエンド」、参加受賞者たちの展示作品や見どころを紹介!
7月5日・6日開催の「GQ JAPAN クリエイティブ・ウィークエンド」、参加受賞者たちの展示作品や見どころを紹介!
GQ JAPAN
世界限定83台の超絶レアモデル!! MVアグスタ「スーパーヴェローチェ1000・アゴ」発表 時代を超えた傑作が誕生
世界限定83台の超絶レアモデル!! MVアグスタ「スーパーヴェローチェ1000・アゴ」発表 時代を超えた傑作が誕生
バイクのニュース
「自転車月間」って本当に意味あるの? 毎年5月に開催も「事故7.2万件」、“青切符”では届かない教育不在の現実
「自転車月間」って本当に意味あるの? 毎年5月に開催も「事故7.2万件」、“青切符”では届かない教育不在の現実
Merkmal
まもなく“5児の父”「杉浦太陽」の愛車「高級ミニバン」どんなクルマ? お高めの「トヨタ車」も所有? “杉浦家”のクルマたちに「羨ましい」「家族思い」の声も
まもなく“5児の父”「杉浦太陽」の愛車「高級ミニバン」どんなクルマ? お高めの「トヨタ車」も所有? “杉浦家”のクルマたちに「羨ましい」「家族思い」の声も
くるまのニュース
小椋藍選手も登場! クシタニファンに贈る「KUSHITANI PRODAY」がモビリティリゾートもてぎで8/4開催
小椋藍選手も登場! クシタニファンに贈る「KUSHITANI PRODAY」がモビリティリゾートもてぎで8/4開催
バイクブロス
マツダが国内販売の立て直しに本腰。都市圏集中、新会社設立など構造改革に着手へ!
マツダが国内販売の立て直しに本腰。都市圏集中、新会社設立など構造改革に着手へ!
月刊自家用車WEB
V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
レスポンス
普段見てる土掘ってる建機 実は「パワーショベル」じゃない!? 「ユンボ」と呼ばれることも… 何がどう違うのか
普段見てる土掘ってる建機 実は「パワーショベル」じゃない!? 「ユンボ」と呼ばれることも… 何がどう違うのか
乗りものニュース
【欧州】トヨタ新型「C-HR」がスゴい! 少し大きい全長約4.5mのクーペSUVボディに斬新“サメ顔”採用! パワフルな高性能ユニット搭載した「プラス」とは?
【欧州】トヨタ新型「C-HR」がスゴい! 少し大きい全長約4.5mのクーペSUVボディに斬新“サメ顔”採用! パワフルな高性能ユニット搭載した「プラス」とは?
くるまのニュース
スタイリッシュで“かわカッコいい”!! 欧州トヨタで発表された超小型SUV「アイゴX」に反響多数 ネットに寄せられる熱い思いとは
スタイリッシュで“かわカッコいい”!! 欧州トヨタで発表された超小型SUV「アイゴX」に反響多数 ネットに寄せられる熱い思いとは
VAGUE
駐車枠に収めようと思ったら……ガリッ! 頼むから駐車場に「輪留めの高さ」表記しません?
駐車枠に収めようと思ったら……ガリッ! 頼むから駐車場に「輪留めの高さ」表記しません?
WEB CARTOP
【500台限定】V8の走りを追求した特別仕様『レクサスIS500クライマックス・エディション』を発表
【500台限定】V8の走りを追求した特別仕様『レクサスIS500クライマックス・エディション』を発表
AUTOCAR JAPAN
レクサスが「“新”コンパクトセダン」発表! 全長4.7mで「481馬力のV8エンジン」搭載! 超・高性能ブレーキ&精悍“特別レッド仕上げ”内装の特別仕様車「IS500 Climax ED」登場
レクサスが「“新”コンパクトセダン」発表! 全長4.7mで「481馬力のV8エンジン」搭載! 超・高性能ブレーキ&精悍“特別レッド仕上げ”内装の特別仕様車「IS500 Climax ED」登場
くるまのニュース

みんなのコメント

40件
  • barcs***
    標識を変えたとしても、その意味が理解出来ないなら単なる図柄です。
    意味を知る意味でも、日本人と同じ免許を受ける、学科と実地両方です。
     これで8割取れないなら、タクシー使えばいいんです。
  • hid********
    外人旅行者なんかに運転免許発行するのが大間違い。
    日本人同様に一から取得させればいい。
    あと外人なんかに忖度する必要も全くなし。
    日本に来るなら日本のこと勉強してから来いって事。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村