2021年10月1日、トヨタは歩行領域での新たなモビリティシリーズ「C+walk(シーウォーク)」の立ち乗りタイプ「C+walk T(シーウォークティー)」をトヨタ車両販売店を通じて販売し、レンタリース店でも取り扱いを開始した。
乗り降りしやすく、操作しやすい歩行領域の3輪BEV
「C+walk T(以下、CウォークT)」は、立った姿勢で乗車し、高さ15cmという低くフラットなステップで乗り降りしやすく、操作しやすい歩行領域の3輪BEVだ。モーターで前輪を駆動する。トヨタの小型EV戦略としては、2020年12月に発売された超小型BEV「C+pod(シーポッド)」に次ぐ第2弾となる。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
「歩行領域」とは、都市空間のうち自動車空間に対する概念で、歩行者の安全や健康に配慮して設計されたルートやエリアの総称だ。CウォークTは、環境への優しさに加え、人間ひとりのスペースに限りなく近いコンパクトなサイズとし、人の歩く速さで移動することで、まわりの歩行者と「横並び」で会話ができるなど歩行空間での高い親和性を追求している。走行時は前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能も装備し、歩行者との共存を目指している。
ただし、このCウォークTは現在の日本の道路交通法により公道上を走行することはできない。当面は法人利用で、広大な敷地内での移動や警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーといったシーンでの利用を想定している。
また、将来的に法規の改正により公道で使用できるようになることも見据え、日常生活の中で長距離の歩行に困難を感じている人をサポートし、利用者の行動範囲拡大を目指している。
操作はハンドル左右にあるアクセルレバーの操作だけで発進・加速・減速・停止までをコントロール。押すと進み、離すと止まる。ブレーキレバーは左右両手で操作が可能で、握れば減速をサポートし、バックボタンを押せば後退も可能だ。
電源は脱着式のリチウムイオン電池で、付属の専用充電器(AC100V)に接続すれば約2時間半で充電ができる。1回の充電での連続走行距離は、約14km(気温20度、搭乗者の体重70kg、6km/hで平坦路移動した場合の社内測定値)を達成している。
トヨタは、すべての人が自由に移動できる、より良いモビリティ社会の実現に向けてこの「Cウォーク」シリーズや前述の「Cポッド」など、さまざまな選択肢を用意する。利用者の行動範囲を広げ「笑顔」にするモビリティとして、従来になかった新たな価値を提案するという。
CウォークTの車両価格(税込)は、標準タイプが34万1000円、斜面や障害物検知機能を備えた「セーフティサポート」装着車が35万4200円となっている。
なお、トヨタが2019年の東京モーターショーに参考出品した「Cウォーク」シリーズの座り乗りタイプや車いす連結タイプについては、市販化に向けて現在開発を進められている。
■トヨタ CウォークT 主要諸元
●全長×全幅×全高:700×450×1210mm
●ステップ髙:150mm
●車両重量:29kg
●最小回転半径:0.59m(その場旋回可)
●乗車定員:1名
(身長制限:140~185cm)
(体重制限:100kg)
●モーター種類:ブラシレスDCモーター
●定格出力:0.25W
●最高出力:0.35W
●動力用主電池:脱着式リチウムイオン電池
●総電力量:0.27kWh
●連続走行距離:約14km(本文参照)
●満充電時間:約2.5時間(単相100V/6A)
●最高速度設定:2-3-4-5-6-10km/hに切り換え可
(10km/hは熟練者用)
●実用投降坂角度:6度
●ブレーキ 前/後:ドラム/なし
●タイヤサイズ 前/後:10インチ/6インチ(ノーパンクタイヤ)
●車両価格:34万1000円
[ アルバム : トヨタ CウォークT はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
キックボードやセグウェイなどの公道走行や
原付のようにヘルメットや保険、自賠責の加入
ウインカーなどの法規に合わせた改造、ナンバーなど
たくさんの問題がある
それをクリアできるのなら売れるかもしれないが現状では市有地くらいしか使い道がない
それが34万円なら原付の方が安いし法律もあるから原付を買えばいいだけの話
免許が必要ない事がメリットであるなら
公道走行には原付免許が必要と法改正するべき