モーターショー [2025.11.09 UP]
名車の裏に文化あり! 時代を彩ったクルマとこれからと
クルマに関するさまざまな最先端の車両や技術が一堂に会した「ジャパンモビリティショー2025」(会場:東京ビッグサイト)の中で、ひと際、異色を放っているのが「タイムスリップ・ガレージ」。過去の名車たちとそのクルマが生まれた背景となる文化が合わせて紹介されています。このコーナーと、近未来をイメージさせる他の展示を合わせて見ると、クルマの将来像だけでなく、どんな新しい文化が生まれるかワクワク感も高揚。展示の年代に沿って、振り返りながら、未来について考えてみましょう。
グーネットでは、ここに掲載の名車たちの中で、まだ中古車を探せるものもいくつかありますので、併せて紹介していきたいと思います。
【戦後~1970年代】オリンピックと高度経済成長の活気を背に技術革新、「エコカー」の先駆者も登場
1950年代はテレビや冷蔵庫が一般家庭にも普及し、生活様式が大きく変わった時代。1960年代に入ると東京オリンピックや高度経済成長などを背景に、多くの企業が技術への挑戦を行い、日本が「技術立国」と呼ばれるようになる礎を築いた一方で、既存の価値観に反発する「カウンターカルチャー」も広がり、音楽やファッション、芸術分野で新しい表現が生まれました。
1960年代後半からはモータリゼーションが急激に発達し、レジャーの多様化を生み、クルマ自体もカルチャーの1つとなっていきました。反面、大気汚染などが問題視されるようになったのもこの時期です。
昭和の時代の駄菓子屋を再現したブース
戦後から1950年代初頭の代表的なクルマと言えば「たま 電気自動車」です。第二次世界大戦後の石油不足の中、水力発電の余剰電力に着目し、飛行機技術者たちが開発した日本初の量産電気自動車で、都市部でタクシー用に使われたり、物流分野でも活躍。戦後の混乱期、復興を支えました。
日本初の量産型EVとして1951年まで製造された「たま 電気自動車」
環境の面で言えば、70年代前半に製造されたホンダ「シビック CVCC」も世界に衝撃を与えました。1971年に米国で成立したマスキー法や日本で導入された同様の排出ガス規制は、当時としては非常に厳しく、実現不可能と言われる内容でしたが、世界に先駆けてこの基準をクリアしたのが、CVCCエンジンを搭載したシビックだったのです。
シビックCVCCは環境性だけでなく、走る楽しさや経済性も持ち合わせ、それまでの小型車は不便で面白くない、というイメージを払拭。世界的な小型車のトレンドを生むことになりました。
厳しい環境基準にいち早く適合し世界的に話題となったホンダ「シビック CVCC」
厳しい排出ガス基準を世界に先駆けてクリアしたホンダのCVCCエンジン
また、経済が発展に伴い、さまざまなタイプのクルマが開発されたのも1970年前後から。スズキの初代「ジムニー」などが代表格です。ボーリングブームやディスコカルチャー、「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」などハリウッドの超大作映画など、アメリカ文化の影響を大きく受けた時期でもあり、フォード「マスタング ハードトップ」も注目を集めました。
初代ジムニーは農林業などのプロフェッショナルなユーザーだけでなくアウトドア愛好家もとりこにしました
グーネットでは同型のジムニーは型式で検索できず、1980年以前は単年での年式での検索もできないため、「その他」「1980年以前」で検索したところ、2025年11月5日現在で1970年代の車両が1台ヒット。今や希少なものなので興味のある方は、すぐにお調べください。
1960年代のフォード「マスタング ハードトップ」は当時のアメリカ車としては斬新なデザインと手の届きやすい価格から日米で人気に
1960~70年代のカルチャーはアメリカからの影響を大きく受け、アメ車ブームも起きた
1938年から生産を開始したフォルクスワーゲン「タイプ1」は1978年まで製造され愛らしいフォルムもあいまって日本でもロングセラーとなりました
自動車レースの世界では、1964年に鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリで、プリンス「スカイラインGT」がポルシェに肉薄し、関係者やファンをアッと驚かせました。日本の自動車技術が世界に知られるきっかけの1つともなりました。
レースを通じて日本の自動車技術の高さを示したプリンス「スカイライン 2000GT」
【1980~90年代前半】バブル景気が生んだ高級車と、ポップカルチャーとの融合と
バブル景気に沸いた1980年代。DCブランドのブームやストリートファッションの登場、音楽ではシティポップやニューウェーブが流行しました。家庭用ゲーム機の普及など個人レベルで楽しめるデジタルコンテンツが登場し始めた時期でもあります。クルマもデジタルメーターの採用やパワーステアリングの電子制御化などが一般的になり、カーナビの原型となるエレクトロ・ジャイロケーターが登場したのもこの時期です。
バブル景気に沸いた1980年代は豊富な資金もあってか、さまざまなクルマが試乗に投入された
80年代から90年代にかけてはデジタル文化の黎明期、クルマにはデジタルメーターやパワステの電子制御化などがみられるようになりカーナビの開発も進んだ
そんなバブル絶頂期には各メーカーがさまざまなクルマを市場に投入しましたが、中でも大きな衝撃を与えたのはトヨタ「セルシオ」。高級感と高い走行性能、静粛性などで爆発的な人気を博しました。
バブル絶頂期に登場した初代「セルシオ」は海外で先行してスタートしたレクサスブランドの日本展開の先駆けとしても大きな役割を果たした。
グーネットで「10型」のセルシオを検索すると2025年11月6日時点で15件がヒット。価格は150万円から300万円台後半まで。仕様や走行距離などによりバラつきのある内容となっている。
1993年に登場したスバルの2代目「レガシィ ツーリングワゴン」は、それまで商用のイメージが強かったワゴン車を高機能でスタイリッシュな乗用車と再定義し、日本でのステーションワゴンブームを生み出しました。当時、大流行していたスキーの板を積むのにも適していて、時代ともぴったりとマッチしていました。
ワゴンのイメージを変え、時代のブームともマッチした2代目スバル「レガシィ ツーリングワゴン」
グーネットで「BG型」のレガシーツーリングワゴンを検索すると25台がヒット。70万円台から180万円台が中心となっている。内容を見るとMTの方が圧倒的に多いため、旧車好きでマニュアルのステーションワゴンを探している方は検討されてみてはいかがでしょうか。
ファッションが多様化した時代、クルマもファッショナブルなものを求める人も多くなりました。フォルクスワーゲン「ゴルフ」やローバー「ローバー・ミニ」など手が届きやすく、ちょっとお洒落な輸入車を購入する人も増える中、日本車でヨーロッパのテイストを纏って差別化を図ったのは、いすゞ「FFジェミニ」。走りや遊びはもちろん、魅せることも意識したスポーツセダンで、ヨーロッパの企業とコラボレーションしたモデルも設定されました。
イルムシャーやロータスなど欧州の企業とのコラボも多く異国の雰囲気を纏っていたいすゞ「FFジェミニ」
グーネットで「1985年~87年」の「JT型」のジェミニで検索すると2025年11月6日現在、2台がヒット。ディーゼルターボモデルが79万9000円となっている一方、もう1台は限定400台の「イルムシャー」モデルで価格は応相談となっています。限定車はもちろん、通常モデルでもなかなか中古車市場に出てこないクルマですので、興味のある方はお早めにご確認を。
ホンダ「シティ」は、ポップで乗る人に寄り添うクルマとして大きな反響を呼びました。現代では当たり前になりましたが、当時の小型車としては珍しく背が高く、居住性に富み、折りたたんで荷室に詰める50ccバイク「モトコンポ」を併せて販売したのもユニークでした。
若者を意識して、室内は音楽をより良いサウンドで楽しめるように工夫された点も特徴。さまざまなドラマや漫画、アニメなどにも登場し、ファッションアイコン的な存在にもなったのです。
当時のポップカルチャーと見事に融合したホンダ「シティ」
シティに搭載するように販売された折り畳みバイク「モトコンポ」
80年代から90年代にかけてのポップな雰囲気の部屋を再現した展示
カルチャーとの結び付きの強い、この時期のクルマで忘れてはならないもう一台がDMC「デロリアン」です。1981年から82年という短い期間しか販売されませんでしたが、85年から公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでタイムマシンとして使われ、人気爆発。その見た目はまさに未来を創造させるものでした。
そのフォルムや質感、ガルウイングなどが未来をイメージさせるDMC「デロリアン」
このほか、「ハチロク」の愛称で親しまれるトヨタ「カローラレビン」はスポーツ性能を持った大衆車として大成功。トヨタ「エスティマ」はミニバンというジャンルを日本に定着させたパイオニア。家族でのドライブのスタイルを変えたクルマとも言えます。
スポーティな大衆車トヨタ「カローラレビン」はいまだに根強い人気
グーネットで「80型」「1983~1987年式」で検索し、「AE86」のみを探すため排気量1600ccのもの(AE85は1500cc)だけを見ていくと2025年11月6日現在で56台が該当。200万円台のものもわずかにありますが、ボリュームゾーンは300万円台から500万円台となっています。中古車市場ではアニメ「頭文字D」を発端に人気に火が付き、長年プレミアム価格に。新車販売時の価格が130万円台から160万円台でしたので、2倍から3倍ほどです。
日本にミニバンというジャンルを定着させた“天才タマゴ”ことトヨタ「エスティマ」
グーネットで初代エスティマ(10、20型)を検索すると26台がヒットし、価格は90万円台から210万円台です。ただ、年式の上限を1994年に設定して上の写真と同じ前期型に絞ると該当するのは2台のみ。価格は130万円台から150万円台となっています。前期と後期は外観のシルエットが大きく違い、“天才タマゴ”というキャッチフレーズで話題になったのは前期。台数が減っていく中で、依然、根強い人気がありますので、欲しい方は見つけたときにすぐ問い合わせされることをおすすめします。
バブル崩壊後の90年代も初頭はジュリアナ東京のオープンに代表されるように、まだ華やかな雰囲気が残っていた時期。
今でも中古車市場で絶大な人気を誇るスポーツカー、3代目マツダ「RX-7」やそれまでの武骨なRVとは一線を画す流麗なクーペシルエットのいすゞ「ビークロス」が登場し、ともに一世を風靡した。
今でも中古車市場で人気のあるマツダ「RX-7」
グーネットで「FD系」のRX-7を検索すると2025年11月6日現在で124台がヒット。価格のボリュームゾーンは400万円台から600万円台。ただ、35台の価格が「ASK」ため、平均の実売価格としては、もう少し高い可能性もあります。年式の割にまだまだ台数があり、比較的探しやすいクルマですが、価格は高止まりして、下がる気配はあまりありません。
現代のSUVにも通じる流麗なクーペフォルムのいすゞ「ビークロス」
グーネットでビークロスの「25型」を検索すると2025年11月6日現在で9台がヒット。価格は140万円台から230万円台です。ボディカラーは8種類のものが見つかりました。30年くらい前のクルマにはなりますが、個性的なフォルムとカラーに惹かれる方は、候補の1つにいかがでしょうか。
【1990年代~】より環境にやさしく、クルマにさらなる多様性も
1990年代後半からは環境にやさしく、燃費の良いクルマがより注目されるようになりました。1997年にトヨタから発売された「プリウス」は世界初のハイブリッドカーとして世界的にヒット。ハリウッドスターやセレブリティたちの愛車としても話題となりました。1999年になるとホンダが「インサイト」を発売。2000年代に入ると、ミニバンなどにもハイブリッド車が見られるようになりました。
世界初の量産型ハイブリッド車として大ヒットした初代トヨタ「プリウス」
グーネットで検索すると2025年11月6日現在で見つかった「10系」プリウスは3台。価格は60万円台が2台、130万円台が1台です。販売終了から時間が経ったことに加え、世界的にヒットしたクルマゆえ、中古車としての輸出も多く、国内の現存台数はかなり少なくなっています。
2009年に三菱「i-MiEV」、2010年には日産「リーフ」といった電気自動車が試乗に投入され、2014年には水素を活用した燃料電池車(FCV)のトヨタ「MIRAI」がリリースされました。「SDGs」が国際的なキーワードとなる中で、自動車の在り方が変わるとともに、その活用方法も変化の兆しが見られます。
日産「リーフ NISMO RC」は日産「リーフ」をベースにエコと走りの両立を目指したレースカー
95年以降といえば、Windows95の発売を皮切りにインターネットが身近なものとなり、個人で気軽に情報発信ができたり、さまざまな情報に気軽にアクセスできるようになりました。2007年のiPhone登場以降スマホの普及で、その傾向は一気に加速。結果として、趣味や娯楽は多様化。クルマも、ステータスシンボルとしての位置付けや車格という概念は薄れ、自分の趣味やファッション、ライフスタイルと結びつきました。
そんな時代を象徴するかのように表れたダイハツ「コペン」は効率や実用性が最重要視されがちな軽自動車というジャンルの中で丸みを帯びた可愛らしいフォルムに電動ルーフトップという遊び心を盛り込みました。さらに、アルティメットエディションではスポーツ性能の高いサスペンションやシートなどを装備し、軽のオープンスペシャリティという独自のジャンルを生み出したのです。
従来の価値観にとらわれない個性的な存在として時代にフィットしたダイハツ「コペン アルティメットエディション」
グーネットで検索した結果、見つかった「L800系」のコペンは657台。150万円を超えるものもいくつかありますが、40万円台からボリュームが徐々に増え、100万円以内で購入できるものが500台弱あります。コペンは来年の生産終了が発表されており、今後、価格が上昇する可能性もありますので、購入を検討されている方は、今のうちにチェックしておきましょう。
趣味の多様化を示すようにキャンピングカーの文化が普及・拡大したのも、2010年代頃からで、2016年に国内保有台数が10万台を突破。以降、ずっと右肩上がりで推移しています。
軽キャンピングカーなど日本独自の規格を生み出し、本格的なキャンプやアウトドアレジャーを楽しむ人だけでなく、幅広いニーズに応えたのが、普及の要因です。
クルマ旅をする退職世代やテーマパークやイベントなどのオープン待ちで車中泊をするファミリー、新型コロナウィルス(COVID-19)の流行時にはリモートワークの場、各地での災害発生時には一時避難所としての需要も増えました。
未来のクルマは、お出かけしない時にも楽しさを
ジャパンモビリティショー2025では、さまざまなコンセプトの新しいクルマが紹介されました。ショーファードリブンと呼ばれるような運転手を伴って、オーナーは後部座席でゆっくり過ごすような高級車が複数のメーカーから出展されたり、電動化を活かした車内の快適化や自動運転に関する最新技術なども目立ちました。
さて、従来のクルマは走っている時、あるいは旅先などで過ごす時に、どれだけ楽しく、快適かが追求されてきました。しかし、今回のジャパンモビリティショーでは、それだけではない新たな提案がありました。シャープの「LDK+」が、正にそれに当たります。
シャープが公開したEV「LDK+」は自宅のガレージでも楽しみを提供するクルマ
EVのメリットを活かして、自宅の駐車場に置いてある時も、積極的に“もう1つの部屋”として積極的に使おうというものです。
いざという時にEVから自宅に給電しようという発想はありましたが、自宅からの電源供給を受けて、快適に過ごそうという逆転の発想。
確かに、1人か2人でゆっくり寛いだり、誰にも邪魔されず仕事がしたい時、自宅の部屋よりもエアコンは効率的に効かせられるかもしれませんし、スクリーンとプロジェクターを使った映画鑑賞は没入感があります。
「LDK+」は後部座席にスクリーンを設置し、ミニシアターのように映画を楽しめる
このように、既存の概念を大きく変える新たなクルマの出現はSF映画の世界だけのものではなく、確実に近未来に迫っています。どんな新たな文化と融合し、どんな名車が生まれるのか、これからも楽しみにウォッチしていきましょう。
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