車種別・最新情報 [2023.05.02 UP]
レクサス新型SUV「RZ」登場!BEV専用第1弾モデルの性能を余さずチェック!
最新ミニバン速報!レクサスLMは2023秋導入/オデッセイは2024冬復活!
“攻め”のレクサス、BEV攻勢の狼煙!!
電動化への積極的な取り組みを表明しているレクサス。3月末、そのレクサスからEV(電気自動車)が2モデル発表された。ともにSUVの最新レクサスEVの詳細を見ていこう。
●文:渡辺陽一郎
今回、レクサスはRXとUXの電動SUV2車を同日に発表。また、レクサスEVオーナーのためのサービスプランも発表されている。
LEXUS RZ【ニューモデル】
EV専用で新設計!! レクサスEV新時代を切り拓く
●発売日:3月30日
●価格:880万~940万円
■主要諸元(RZ450e“バージョンL”)
●全長×全幅×全高(mm):4805×1895×1635 ●ホイールベース(mm):2850 ●車両重量(kg):2100 ●パワーユニット:交流同期モーター(前:150kW/266N・m、後:80kW/169N・m) ●トランスミッション:e-Axle ●タイヤ:235/50R20(前)、255/45R20(後)ニューモデル
レクサスにふさわしい
性能と雰囲気を備える
最近は輸入車を含めて、EVの車種数が増えた。レクサスも'23年3月30日に、EV専用のRZを発売。ボディサイズを比べると、RXよりも少し小さい。プラットフォームはホイールベースの数値を含めて、トヨタブランドのEV、bZ4X(リースのみ)と共通だ。
駆動方式は4WDで、前輪モーターは最高出力203.9PS、最大トルク27.1kg・m。後輪側は109PS/17.2kg・mだ。なお、bZ4Xの4WD車は前後ともに109PS/17.2kg・mだが、RZの前輪側はbZ4XのFWD車と同スペックの強力なものとなる。パワーの立ち上がりはレクサスらしく穏やかに制御される。
RZには「ダイレクト4」と呼ばれる最新制御も採用され、前後の駆動力配分とブレーキを最適に調節して車両の動きを安定させる。ボディは構造用接着剤の積極的な採用などによって剛性を高め、重い電池を床下に配置するため重心も低い。これらの相乗効果により、RZはステアリングの操舵角に応じて正確に反応する。ドライバーは車両との一体感を得やすく、この運転感覚はEVの特性であると同時に、レクサスブランドの目指すものでもある。さらに静粛性も優れることから、レクサスとEVは親和性が高いと言えるだろう。
駆動用電池は総電力量が71.4kWhで、bZ4Xと同じ。一充電走行距離はWLTCモードで494kmだ。充電の所要時間は200V/6kWの普通充電が約12時間、90kWの急速充電なら約40分で80%まで充電でき、家屋に電力を供給するV2Hにも対応している。
レクサスらしく上質な車内は広く、RX以上の余裕がある。インパネ中央には14インチのタッチディスプレイが装着され、カーナビの地図や各種情報を表示できる。
安全&運転支援システムはもちろん最新仕様だ。衝突被害軽減ブレーキは、右左折時の機能が向上し、直進する対向車や歩行者、自転車も検知するほか、ステアリングの回避操作支援も行う。また、一定条件下でのハンズフリードライブにも対応。高速道路の渋滞などで40km/h以下となった時、ステアリングから手を離しても運転支援が続く「アドバンストドライブ」が標準装着される。オプション設定される「アドバンストパーク」は、狭い場所に車庫入れする時など、降車して車外からスマートフォンを使って操作できる。
現時点で設定されるグレードは450eバージョンL(880万円)とファーストエディション(940万円)だ。経済産業省による補助金の交付額は、バージョンLが85万円になる。
特徴的なルーフスポイラーはデザイン上のアイキャッチとなると同時に、横風の影響を抑える役割も担う。ほかにもボディ形状から床下のカバーにいたるまで、空力向上を徹底的に追求している。
インパネからドアまで連続感を持たせたインテリアは、低めのインパネも相まって開放的な印象。スエード調のトリムやシート、木目調パネルが高級感をもたらしている。
■e-TNGA
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のBEV専用版であるe-TNGAを採用し、電池やモーターを最適配置。ボディ骨格はレーザー溶接や構造用接着剤を駆使して軽量高剛性化を達成している。
■Lexus Teammateアドバンストドライブ(渋滞時支援)
高速道路等の渋滞時にドライバーの視線などの条件を満たすとシステムが作動。
■Lexus Teammateアドバンストパーク(リモート機能付)
レクサスのコックピット思想「Tazuna Concept」も抜かりなく採用。広いグラスエリアと機能的なスイッチレイアウトにより、運転のしやすさも高い次元で追求している。
特別仕様車 “First Edition”
●価格:940万円
さらに上質な
特別仕立ての内外装を装備
500台限定で特別仕様車のファーストエディションも用意される。ソニックカッパーなどの専用外装色がオプション設定され、20インチアルミホイールも専用タイプに。バージョンLにオプション設定されるパノラマルーフなど、39万円相当の装備も加え、シート表皮はウルトラスエードに上級化。価格は60万円高く、いわゆる買い得仕様ではないが、内外装の質感に魅力を感じるなら選ぶ価値がある。なお、補助金額はバージョンLは85万円、ファーストエディションは税抜き価格が840万円を超えるため68万円に減額される。
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