スズキ’22カタナ試乗インプレッション【電子制御の進化でさらに走りが上質に】
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年7月7日
スズキKATANA:概要
’19に復活した新型KATANAは、’22で初のモデルチェンジ。エンジンは電制スロットル化や吸排気系の再設計などで新排出ガス規制に対応しつつ最高出力を2psアップ。従来はスリッパー機能のみだったクラッチには新たにアシスト機能も追加された。また、従来は3段階+オフだったトラクションコントロールが5段階+オフとなり、ドライブモードセレクターも採用するなど電子制御面が進化。クラッチミード時の回転落ち込みを抑制して発進しやすくするローRPMアシストや、上下両方向で作動するクイックシフターも標準装備となり、より様々な条件下での走りに対応できるようになった。車体色は新色のブルーが登場。シルバーもグラフィックやアクセント色が変更された新色だ。
’22 スズキKATANA
◆主要諸元
―― 【’22 SUZUKI KATANA】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 150ps/11000rpm 10.7kg-m/9250rpm ■215kg シート高825mm 12L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17■クイックシフター(アップ&ダウン) ●色:メタリックマットステラブルー/ミスティックシルバーメタリック ●価格:160万6000円
―― 【カラーバリエーション】国内’22モデルは、ゴールドの足まわりを持つメタリックマットステラブルーと、ミスティックシルバーメタリックの2色で展開だ。 [写真タップで拡大]
◆エンジン
―― ’05年型GSX-R1000の999cc並列4気筒をベースにしたエンジンを継承しつつ、さらなるチューニング。膨張室の変更/2ステージ化した触媒(写真黄色)/排気デバイスSET(スズキエキゾーストチューニング)の配置換えなどを実施した。
―― 新型エアクリーナーボックスは吸入抵抗を低減し出力向上に貢献する。容量は8.9→8.2Lに減っているが、セパレーターを配して重量は軽減。効率化のたまものだ。
―― 中速域のムラを取り除きフラットな出力特性を獲得、同時に最高出力も2ps向上した。従来型エンジンより1000rpm高い11000rpmで発揮する。 [写真タップで拡大]
◆主要装備
―― 軽量コンパクトなモノクロ液晶メーターを引き続き採用する。バックライトは暗所でアンバー、明るい場所では白く見える。 [写真タップで拡大]
―― 【クイックシフターは上下対応に】電子制御スロットルを導入したことで、アップ方向だけでなくダウン方向でも作動する双方向クイックシフターを獲得した(標準装備)。 [写真タップで拡大]
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