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FIA F2参戦5年目のフェルシュフォーが今季3勝目。ダンに変わりランキング首位に浮上/第7戦レース2

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FIA F2参戦5年目のフェルシュフォーが今季3勝目。ダンに変わりランキング首位に浮上/第7戦レース2

 6月29日、2025年FIA F2第7戦シュピールベルクのフィーチャーレース(決勝レース2)がオーストリアのレッドブルリンクで開催され、リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が今季3勝目を飾った。

 宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)はマシントラブルか、オープニングラップ終了後にピットに戻りリタイアとなった。

横転、赤旗中断、完走12台。大荒れの一戦をマルティが制す/FIA F2第7戦レース1

 フィーチャーレースのグリッドは27日に行われた公式予選で決定され、レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)が今季2度目のポールポジションを獲得。フロントロウ2番グリッドにビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)が並んだ。

 2列目3番グリッドにはドライバーズランキング2位のリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)がつけ、4番手以降はガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)、アムーリ・コルデール(ロダン・モータースポーツ)が続いた。

 今大会のタイヤコンパウンドはプライムタイヤがソフト(レッド)、オプションタイヤがスーパーソフト(パープル)となり、上位勢や宮田を含む多くのドライバーがオプションタイヤを装着した。

 タイヤ交換義務を有する周回数40周、もしくは60分+1周のフィーチャーレースは日本時間17時00分(現地時間10時00分)に気温23.7度、路面温度36度、快晴のドライコンディションのなか、フォーメーションラップを経て幕を開けた。

 ポールスタートのフォルナローリがホールショットを守る一方、スタートでやや出遅れたマルタンスは3番手となり、代わってフェルシュフォーが2番手に浮上する。

 予選中の妨害行為でカンポス勢の2台が3グリッド降格となったことにより、11番手スタートとなった宮田はマシントラブルに見舞われたか、オープニングラップ早々にピットに戻ってしまう。宮田は再度走行することは叶わず、ここでレースを終えることとなってしまった。

 前日のスプリントレースでポイントを獲得し、わずか1点差でランキングトップの座を守った7番グリッドのアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)は、2周目にコルデールをかわして6番手に浮上する。

 続いてダンは、6周目にジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)とサイド・バイ・サイドで5番手争を繰り広げるが、ここでは順位変動は起こらず。

 7周目にダン、マルティを含むオプションタイヤ勢がピットインを開始すると、8番手でコースに復帰したマルタンスがタイヤ交換組のトップとなった。

 隊列先頭を走るフォルナローリは9周目にピットインし、フェルシュフォーの後方8番手でコースに復帰する。タイヤ交換組はアンダーカットを成功させた6番手マルタンスを先頭に、フェルシュフォー、フォルナローリ、マルティ、ダンというオーダーとなった。

  一方ラップリーダーはクッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)となり、サミ・メゲトゥニフ(トライデント)、マックス・エスターソン(トライデント)というトップ3オーダーに。

 10周目、フォルナローリの背後にマルティ、ダンが追い付き、ターン4でマルティが8番手に浮上する。フォルナローリは続くターン6でダンにも先行を許して10番手に後退。しかしフォルナローリは負けじとマルティを猛追し、14周目にマルティをパスして9番手にポジションをあげた。

 その前方ではマルタンスとフェルシュフォーによる6番手争いが白熱し、マルタンスをかわしたフェルシュフォーがタイヤ交換組のトップにおどり出た。

 一方、隊列前方では3番手にポジションをあげたセバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が2番手メゲトゥニフに襲い掛かる。モントーヤが17周目に2番手に浮上し、レースは後半戦に突入した。

 タイヤ交換組の上位勢はほぼ同タイムで周回を刻み、しばしこう着状態が続くなか、7番手のダンが前方を走るマルタンスとのギャップを着々と縮めていく。2台はサイド・バイ・サイドとなり、23周目のターン4でダンが6番手に浮上。マルタンスは7番手に後退した。

 30周目を迎えると、3番手を走行するメゲトゥニフを筆頭に、プライムタイヤでスタートしたドライバーがタイヤ交換を行う。トップのマイニが32周目にピットインして全車がタイヤ交換義務を終えると、ラップリーダーはフェルシュフォーとなり、マイニは15番手でコースに復帰した。

 33周目、フォルナローリがマルタンスをパスし一時3番手となるが、マルタンスがアウト側から刺し返し、ポジションアップは叶わず。ここから3番手争いが白熱していく。

 4番手のフォルナローリの背後にマルティが迫り、フォルナローリがマルタンスに仕掛けた隙をついてマルティが4番手に浮上する。続いてマルティは前方マルタンスに積極的に仕掛けていくが、35周目のターン4でマルティとマルタンスが軽く接触。この隙にフォルナローリが3番手となり、バランスを崩したマルタンスは5番手に後退した。

 ファイナルラップを迎えると、オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)がターン3アウト側のグラベル上で停止。これによりイエローフラッグが提示されるが、トップではフェルシュフォーが快走する。

 フェルシュフォーはそのままトップチェッカーを受け、今季3勝目を飾った。2位にダン、3位にフォルナローリが続いている。

 スプリントレースを制したマルティは4位でチェッカーを受けたが、接触による10秒のタイムペナルティが科されて7位となり、4位にジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)、5位にモントーヤが続く結果となった。

 次戦となる第8戦シルバーストンは7月4~6日に、イギリスのシルバーストン・サーキットで開催される。


■2025年FIA F2第7戦シュピールベルク フィーチャーレース暫定結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/53'36.455
2/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/1.181
3/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/9.743
4/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/17.171
5/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/18.303
6/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/19.975
7/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/20.696
8/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/20.744
9/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/20.952
10/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/24.021
11/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/28.972
12/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/36.808
13/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/37.973
14/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/42.303
15/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/42.449
16/23/M.エスターソン/トライデント/49.109
17/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/78.706
18/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/1Lap
-/21/C.シールズ/AIXレーシング/DNF
-/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/DNF
-/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/DNF
-/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/DNF


・ファステストラップ(得点対象):#9 セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング):1分18秒160(33/40) 199.252km/h

・ペナルティ:#5:5秒ペナルティ/ピットレーンでのスピード違反#3/#4:10秒ペナルティ/接触要因

[オートスポーツweb 2025年06月29日]

文:AUTOSPORT web
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みんなのコメント

1件
  • m2_********
    また日本人が活躍しそうになるとトラブルだよな…ちゃんと整備というかクラッチ監視?w要員つけろ…全く…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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