2025年F1第11戦オーストリアGPで最も活躍したルーキーは、間違いなくガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)だろう。ルーキーのなかだけでなく、このレースでボルトレートは『ドライバー・オブ・ザ・デー』にも選出されたように、素晴らしい走りを披露した。
ボルトレートにとって、このオーストリアGPは初ものづくしのグランプリとなった。まず予選では初めてQ3に進出した。これまでのボルトレートの予選最高位は第9戦スペインGPの12番手だった。しかし今回は、Q2をなんと5番手で通過。Q3では同じくルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を押さえて、8番手を獲得した。
ボルトレートがF1初ポイント、アロンソと好バトル「手強かったけど楽しい戦いだった」ザウバーは最後尾からW入賞
日曜日のレースでは、中団グループのライバル勢が1ストップ作戦に打って出るなか、ボルトレートとキック・ザウバーはそのスピードを信じて、2ストップ作戦を採った。
最大の見どころは、レース終盤のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とのバトル。アロンソは現役最年長のベテランというだけでなく、自らをマネージメントする『A14』という会社の社長である。そのボスにボルトレートは臆することなく立ち向かった。
運が悪かったのは、残り2周で後方から優勝争いを繰り広げていたマクラーレン勢2台が接近してきたことだった。進路を譲るようブルーフラッグが振られたため、アロンソをオーバーテイクしきれないまま、8位でチェッカーフラッグを受けた。
それでも、ブルーフラッグに冷静に対処し、最後までミスなくアロンソを追い詰めた走りは、ドライバー・オブ・ザ・デーに相応しかった。
この8位はボルトレートにとって、F1ドライバーとしての初入賞となったという点でも忘れられないグランプリとなった。
またチームにとっても「このサーキットでの我々のトップ8フィニッシュは、2001年(キミ・ライコネン4位)以来の好成績」で、非常に特別な週末となった。
F1初入賞にボルトレートは次のように喜んだ。
「スタートからフィニッシュまで超緊張感のある素晴らしいレースだった。ペースよくて、戦略も完璧に機能し、チーム全体が素晴らしい仕事をした。週末をまとめ上げ、常に集中力を切らさず、ついに初ポイントを獲得できたよ」
興奮しつつも、ボルトレートは冷静にこう語った。
「でも、これはまだ始まりにすぎない。なぜなら、この入賞により、『さらに努力し、改善を続け、より大きな結果を目指せ』という新たな目標ができたのだから」
前戦カナダGPのアントネッリの初表彰台に続いて、今回はボルトレートが初入賞。今年のF1は新人の活躍がまだまだ続きそうだ。
[オートスポーツweb 2025年07月02日]
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