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極悪燃費で存続に暗雲!? 新基準燃費 国産車ワースト10

掲載 更新 20
極悪燃費で存続に暗雲!? 新基準燃費 国産車ワースト10

 新車のカタログに掲載される燃費が新基準に。より実態に近づいたWLTCモードの燃費ワースト10車は?

 実際の使用により近い燃費の測定方法であるWLTCモード燃費の導入が進み、旧基準のJC08モード燃費からカタログに載る燃費値が車種によってはかなり変わっている。

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 先日『新基準燃費ランキング ベスト10』という記事を当サイトでアップしたが、対照的に燃費が悪い方も気になるところ。

 実はCAFE(企業平均燃費基準)の導入もあり、燃費は、その車種の存続にも関わってくる。今後避けては通れない燃費向上のためにどんな対策を行うかも併せて、新しい燃費基準におけるワースト10車を見ていきたい。

文/永田恵一 写真/TOYOTA、NISSAN

【画像ギャラリー】燃費悪いのは御免だ!! 新基準で較べた国産車ワースト10!!

■ワースト2はSUVの本格派揃い踏み!

●1位:レクサスLX570/6.6km/L

レクサスLX570/6.6km/L


 LX570は、約2.7トンという巨体に、直噴ではないうえにアイドリングストップも付かないV8の5.7Lガソリンエンジンを搭載するだけに、この燃費もやむを得ず、見方によっては「思ったより悪くない」とも考えられるかもしれない。

 LXは後述するランドクルーザーのレクサス版なので、今後基本的にランドクルーザーに準じた対策を行うと思われるが、LXとランドクルーザーがもしまったく同じパワートレーンだとすると、それはそれで(差別化という意味では)微妙である。

●2位:トヨタ ランドクルーザー ZX/6.7km/L

トヨタ ランドクルーザー ZX/6.7km/L

 ガソリンのV8エンジンを搭載するランドクルーザー兄弟がワースト1、2を独占した。ただ、ランドクルーザーは最上級の「ZX」グレードだと車重はレクサスLXと同等の2.7トン。

 1.1Lも小さい4.6L・V8ガソリンエンジンを搭載するのにWLTCモード燃費がほとんど変わらないのは、動力性能と車重のバランスのためなのか意外ではある。

 ランドクルーザーは2021年5月を目途にフルモデルチェンジされる予定とされ、エンジンをそれぞれV6となる3.5Lガソリンターボと3.3Lディーゼルターボへの変更により燃費を向上、のちに3.5Lガソリンターボはハイブリッド化されるという情報もある。

■ワースト3位は存続を期待したい国産スポーツの至宝

●3位:日産 GT-R(NISMOを除く)/7.8km/L

日産 GT-R(NISMOを除く)/7.8km/L

 GT-Rはアイドリングストップのない3.8L・V6ツインターボを約1.8トン近い車体に搭載するだけに、このカタログ燃費は妥当なところだろう。

 ただGT-Rは、スーパーカーとしては低い空気抵抗や転がり抵抗の小ささにより、高速巡行などではカタログ燃費を大きく上回る実燃費をマークすることも事実だ。

 今後はかなり先の時期となりそうだが、現行モデルのままビッグマイナーチェンジを行い、その際に48Vマイルドハイブリッドとすることで発進時などにエンジンをアシストする約27馬力のモーターを組み合わせ、WLTCモードを10km/L程度に向上するという進化が有力視されている。なお次期モデルに関しては現時点では不透明だ。

■4~6位は大型ミニバン&オープンカー ディーゼルターボに換装されるか!?

●4位:日産 NV350キャラバンワゴン GX・スーパーロング/7.9km/L

日産 NV350キャラバンワゴン GX・スーパーロング/7.9km/L

 NV350キャラバンワゴンは、ハイエースワゴン同様の3ナンバー登録となる10人乗りミニバンで、約2トンのスーパーロングボディに2.5LガソリンNAエンジン+5速ATというパワートレーンを組み合わせることを考えれば、WLTCモード燃費はこんなところだろう。

 今後はエンジンを商用バンのNV350キャラバンに搭載され、排ガスのクリーン化を施したうえで重量車との相性のいい2.5Lディーゼルターボエンジンに換え燃費を向上させる可能性が考えられる。

(その場合ディーゼル車は軽油に含まれる炭素がガソリン燃料より約10%多いため、燃費が向上しても二酸化炭素排出量は若干スポイルされる)。

 また、CAFEは他の(燃費の良い)日産車に任せそのまま販売する、販売台数によっては絶版といった可能性が考えられるだろう。

●5位:レクサス LC500コンバーチブル/8.0km/L

レクサス LC500コンバーチブル/8.0km/L

 2050kgの車体に10速ATと組み合わされる5L・V8エンジンを搭載することを考えれば、このWLTCモード燃費は悪くないとも言えるかもしれない。

 今後は5L・V8エンジンを同等の動力性能が期待できる3.5L・V6ターボに置き換えるか、LCのクーペにある3.5L・V6ハイブリッド(コンバーチブルだと駆動用バッテリーの配置が問題になる可能性もある)が搭載されるかもしれない。

●6位:トヨタ ハイエースワゴン4WD車/8.1km/L

トヨタ ハイエースワゴン4WD車/8.1km/L

 同じ10人乗りミニバンとなるNV350キャラバンワゴンに対して、ハイエースワゴンは、全体的にボディサイズが大きいという違いがある。ハイエースワゴンのWLTCモード燃費が4WD車でも2.7Lガソリンエンジンを積みながらNV350キャラバンワゴンを僅かながら上回るのは、6速ATの貢献が大きいのかもしれない。

 今後に関しては「そろそろ」と思われるフルモデルチェンジの際にNV350キャラバンワゴンの項で書いたことに近い対応をおこない、それなりに売れているモデルだけに確実に継続されるだろう。

■7~10位はスポーツ系から大型ミニバン&SUVまで多彩な車種が同率でランクイン

●7位:トヨタ ランドクルーザープラド 2.7Lガソリン車/8.3km/L

トヨタ ランドクルーザープラド 2.7Lガソリン車/8.3km/L

 ランドクルーザープラドの2.7Lガソリン車は、ハイエースワゴンと同じエンジンと6速ATを搭載し、車重も同等なだけにWLTCモード燃費も非常に近い。

 今後は2023年と予想されるフルモデルチェンジの際に現在搭載される2.7Lガソリンと2.8Lディーゼルターボを改良し燃費を向上する、2.8Lディーゼルターボに統合するといった対策が考えられる。

●7位:日産 フーガ370GT 4WD車/8.3km/L

日産 フーガ370GT 4WD車/8.3km/L

 フーガの370GT系の4WDは7速ATと組み合わされる3.7L・V6 NAエンジンを約1.8トンの車体に搭載する。

 8.3km/LというWLTCモード燃費は、フーガより車重が約400kg重く3.5L・V6ターボを搭載するレクサスLS500 4WDの9.5km/Lを考えると、古さを感じるのは否めない。

 今後に関しては次期モデルの存在自体が不透明だが、次期モデルがあるなら日産の基幹技術となった2モーターシリーズハイブリッドのe-POWERを搭載するだろう。

●9位:日産 フェアレディZ NISMO(6速MT車)/8.4km/L

日産 フェアレディZ NISMO(6速MT車)/8.4km/L

 フェアレディZは基本的にフーガと同じ3.7L・V6 NAを搭載し、7速ギアとなる分で巡行燃費を稼げるためなのかWLTCモード燃費は6速MTより7速ATの方が僅かながら優れる。

 今後はすでにプロトタイプが公開された次期モデルにスカイラインのガソリン車と同じ3L・V6ターボを搭載することが確実視されているので、WLTCモード燃費もスカイラインのガソリン車と同等の10.0km/L程度には向上するだろう。

●9位:日産 エルグランド 3.5L・V6(4WD)車/8.4km/L

日産 エルグランド 3.5L・V6(4WD)車/8.4km/L

 エルグランドにまだCVTと組み合わされる3.5L・V6があったことに驚くと同時に、アルファード/ヴェルファイアの3.5L・V6搭載車のなかで最も車重が重い「エグゼクティブラウンジS(4WD車)」のWLTCモード燃費が9.6km/Lであることと比較しても、フーガ同様に古さは否めない。

 今後に関しては次期モデルがあるのか自体不透明だが、次期モデルがあるならe-POWER専用車となる可能性が高い。

●10位:レクサスRC F/8.5km/L

レクサスRC F/8.5km/L

 同じエンジンを搭載するLCに対しRC Fは車重の軽さというプラス要素と、LCの10速ATに対し8速ATというマイナス要素の差し引きで、LCよりはWLTCモード燃費に優れる。

 今後はLCでも書いたように5L・V8エンジンを3.5L・V6ターボに置き換えるか、現行モデルで絶版となることも考えられる。

 ザックリとした感覚ではWLTCモード燃費が10.0km/L以下となる燃費の悪い日本車はトヨタと日産にしかないのと同時に、日本車には極端に燃費が悪いクルマはほとんどないということも再認識した。

 今後燃費の悪いクルマたちはCAFEへの対応もあり、抜本的な燃費の向上が必須。あるいはCAFE=メーカー平均値なので、燃費のいい車種にカバーしてもらうかの方法で存続できるのか、絶版となるモデルも出てくるのか、非常に気になるところだ。

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みんなのコメント

20件
  • 自動車評論家が大絶賛してたから購入したら残念過ぎた車ワースト10!

    っていう企画もお願いします。
  • 記事ではアイドリングストップ無しの車を攻撃しているがとんでもない。むしろ、アイドリングストップ付きの車にはバッテリー交換費用を加味するような燃費基準であるべきだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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