レッドブルF1、このまま連勝街道を突っ走る！ ホーナー代表「ライバルの挑戦を望む気持ちは欠片もない」

　今季、圧倒的な強さでシーズン前半戦を終えたレッドブル。そのあまりの強さに、ライバルの追い上げを期待する声も多いが、クリスチャン・ホーナー代表はそれを許すつもりは全くないと語った。

　レッドブルは開幕から12連勝。夏休み前最後の1戦となったベルギーGPではマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがワンツーフィニッシュを果たし、3位以下に32秒もの大差をつけ、未だ大きなアドバンテージを持っていることをまざまざと見せつけた。

　ホーナー代表は、セバスチャン・ベッテル時代のような支配を取り戻そうと何年も努力してきた結果、メルセデスを追い落とすことに成功し、再び訪れたこの絶頂期を楽しんでいるという。

　フェルスタッペンがベルギーGPで8連勝を飾った後、もっとライバルの挑戦を望む気持ちはあるかと尋ねられ、ホーナー代表は次のように語った。

「そんなことを願う気持ちは、私の中にはかけらもない。まだ2021年からのリカバリーの途中なんだ」

「スパのときのような結果はチームワークの賜物だし、だからこそガレージですべてのタイヤを管理するテクニシャンであるグレッグ（リーソン）が、表彰式でコンストラクターズトロフィーを獲得したのだ」

「チームのすべてのメンバー、ファクトリーのすべての部門がそれぞれの仕事をしているからこそだ。偶然そのような結果を得ることはできない」

「今は我々のチームにとっての黄金期だと思う。舞台裏のみんな、このようなパフォーマンスを達成するために懸命に働いているみんなに脱帽だよ」

「グランプリとスプリントの両方で無敗のまま夏休みに入るのは驚異的だ。今、このポジションに座っていることは、想像をはるかに超えている」

　ホーナー代表はレッドブルが残りの10レースで優勝し、F1史上初のシーズン無敗を達成する可能性について言及することを避けたが、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、もはや可能性がないとは言えないと認めている。

　motorsport.comの取材に対し、彼は「論理的に考えれば、それ（シーズン無敗）はない」と答えた。

「しかし最初の12レースを連勝できるとも思っていなかった。だから今は『それができない理由は？』と言わなくてはいけない」

「（レッドブルの支配は）全く予想していなかった。我々は自分たちのクルマを開発しただけだし、正直言って他の人たちが良い仕事をしていなかったことに驚いた。メルセデスもフェラーリも一歩も前進していなかったからだ。だから今、我々はずっと前にいるんだ」

「我々の後ろにいる敵は変わり続けている。あるときはフェラーリ、あるときはマクラーレン、そしてアストンマーチンやメルセデスが我々の後ろにいるんだ」