新型「ID.バズ」に試乗して見えた魅力と現実
フォルクスワーゲン ジャパンは2025年6月20日、電動ミニバン新型「ID.BUZZ(ID.バズ)」の日本仕様を発表し、注文受付を開始しました。
【画像】ロング仕様は3列シートで広々快適! フォルクスワーゲンの新型ミニバン「ID.バズ」を写真で見る(45枚)
“ワーゲンバス”の愛称で親しまれた伝説の「Type 2」の精神を現代に受け継ぐ新型ID.バズは、ツートンカラーの外観や大きなVWロゴなど、クラシカルな意匠を取り入れながら、最新のBEV(電気自動車)としての性能と快適性を兼ね備えたモデルです。
日本市場では6人乗りの「Pro」と、7人乗りの「Pro ロングホイールベース」の2タイプを用意。ボディサイズはProが全長4715mm×全幅1985mm×全高1925mm、ホイールベース2990mm、Pro ロングホイールベースは全長4965mm×全幅1985mm×全高1925mm、ホイールベース3240mmと、いずれも堂々とした存在感を放ちます。
パワートレインは両モデル共通で、最高出力286馬力(210kW)、最大トルク560Nmを発揮する後輪駆動レイアウト。バッテリー容量はProが84kWh、ロング仕様が91kWhとなっており、一充電あたりの航続距離はWLTCモードでそれぞれ524km/554kmをマーク。急速充電(最大150kW)にも対応し、使い勝手の面でも優れています。消費税込みの車両価格はProが888万9000円、Pro ロングホイールベースが997万9000円に設定されています。
今回試乗したのはロングホイールベース仕様。ホイールベースが3.2mを超えることによって車内はまるでラウンジのように広々としており、開放感にあふれています。とくに運転席からの視界は印象的で、フロントウインドーの大きさに加えてAピラー横のクォーターウインドーが視界を補完。座った瞬間に「明るい!」と感じさせるインテリアも魅力です。
外寸は国産ラージサイズミニバンを上回るスケールですが、直線基調のシンプルなボディラインにより、意外にも車両感覚は掴みやすい印象でした。一方で、都市部では全幅1985mmというボディサイズと約2.7トンという重量により、駐車スペースや取り回しに気を配る必要があるのも事実です。
走り出すと、そのフィーリングは驚くほど滑らか。加速・減速・乗り心地すべてがシームレスに感じられ、特にブレーキフィールは自然で違和感がありません。回生ブレーキの強さを主張しすぎず、内燃車に慣れたドライバーでも安心できる仕上がりです。段差や路面の継ぎ目をいなす足まわりも秀逸で、2.7トンという車重を感じさせない快適性がありました。
ただし、後席まわりの装備にはややクセも。たとえば2列目のスライディングウインドーはクラシックな意匠を継承していますが、開口部が小さく、ファミリーユースでは実用性が物足りないと感じる人もいるかもしれません。
それでも、日本市場において“3列シートのBEVミニバン”という選択肢は極めて稀。スタイル、広さ、電動性能を兼ね備えたこのモデルは、まさに唯一無二の存在です。フォルクスワーゲンの新たなブランドアイコンとして、“ID.バズ”がどこまで受け入れられるのか。その注目度は今後さらに高まりそうです。(西川昇吾)
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みんなのコメント
ベンツのSクラスでも1920mm だぞ。
デカすぎだろ!