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【MotoGP】苦境に陥るバニャイヤにドゥカティ献身サポートを誓う「彼を助け、速さを取りさせるのは我々の義務」

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【MotoGP】苦境に陥るバニャイヤにドゥカティ献身サポートを誓う「彼を助け、速さを取りさせるのは我々の義務」

 フランチェスコ・バニャイヤは、MotoGPの2025年シーズン序盤6戦で苦戦が続いている。ドゥカティはそんな彼を支え、再び速さを発揮できるようにすることが責務だと、サポートの姿勢を示した。

 先日行なわれた第6戦フランスGPは、バニャイヤにとって最悪のレースウィークとなった。スプリントレースで転倒し、さらに決勝でもライバルとの接触でクラッシュ。ポイントを1点も獲得できなかったのだ。スプリントレースがシリーズに導入されてから、0点でそのグランプリを終えるというのは、バニャイヤにとってはこれが初の出来事だった。

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 さらに悪いことに、チームメイトのマルク・マルケスはフランスGPでスプリントレースを制すと、決勝でも2位を確保。タイトル争いを51ポイント差にまで広げられてしまった。

 2度のMotoGP王者バニャイヤを悩ませているのは、昨年11勝を記録したときのマシンGP24のようなフィーリングを、今季マシンGP25では見いだせていないことだ。特にフロントエンドのフィーリングの悪さを訴えており、フランスGP後にバニャイヤは苦境をこう訴えていた。

「問題は、このマシンで速いラップを刻んでも、転倒しても、5秒遅いラップを刻んでも、いつも同じようなフィーリングを味わうことだ。今年の初めからずっとこんな感じなんだ。限界を感じないし、それがどこにあるのかもわからない。昨年まではタイヤのラバーやバイクの挙動を感じられていたのに……今年はクラッシュするまで何も感じない」

 バニャイヤが苦しんでいる現状に対して、ドゥカティのサポートが気になるところだが、チームマネージャーのダビデ・タルドッツィはチームとしてバニャイヤのサポートを続け、復活させることがチームの義務だと語った。

「チームとエンジニア、そしてジジ(ダッリーニャ/ゼネラルマネージャー)の目標はペッコ(バニャイヤ)を助けることだ。我々は彼の価値を知っているんだ。我々としても、未だに彼の求めるモノを手渡せていないことには驚かされている」

 Sky Sport MotoGPにタルドッツィはそう語った。

「ペッコはこの4年間の主役であったことは明らかだし、バイクの乗り方を忘れてしまったなんていうことはありえない。それは明らかなことだ」

「残念だが彼を助けサポートするための精神的、そして技術的な方法はまだ見つけられていない。しかしそれを見つけることが我々の目標であり、絶対にやらなければならい」

「ペッコを再び勝利を目指して戦える状態に戻す必要がある。彼にはそれだけの力があるんだ。今は我々が彼を支えなくてはいけない。人間的にも、技術的にも我々にやれることはたくさんあると思っている。彼はチャンピオンであり、コース上で力を発揮すべき人間なんだから、そうできるようにするのは我々の義務なんだ」

 タルドッツィは、次戦イギリスGPに向けて、エンジニア達が対応策を検討することになると語り、早ければそこで成果が出ると期待した。

「エンジニア達が今後数日で彼を助けるために何をすべきかについて、より深く考えていくことになる。そして、早ければ次のレースでそれを確かめられるだろう」

「開幕から言い続けてきたことだが、私はペッコがマルクとも勝利を争うことのできる、絶対的な価値を持っていると信じているんだ。今、彼の士気が下がっていることは明らかだが、彼もチャンピオンだ。既に立ち直っていると思うし、次はやってくれるだろう」

 なおタルドッツィは、メンタル面でのバニャイヤへのサポートについてできることを訊かれると、ダッリーニャと話し合うことになると答えた。

「それについては今週ジジと話し合う。我々もライダーの心理状況がどれだけ重要なのかは理解しているし、MotoGPライダー、特にチャンピオンライダーにとっては重要なことだ。ペッコを助けることは、我々にとって全力で取り組むべきことなんだ」

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みんなのコメント

9件
  • kyo********
    昨年あれだけ強かったペッコ今年は何が変わったかと言うとマシーンが25年型に変わっただけ。昨年マルケスは型落ちの23年型ペッコは24年型圧倒的に24年型は出来が良くマルティンも速かった。今年はマルケス。ペッコ両名とも最新の25年型イコールコンディション。言い訳出来ない実力勝負圧倒的にマルケスが速いと言う結果になってると言う事実ですね。
  • sou********
    バニャイヤとマルクマルケスを比べたらいかんでしょ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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