車両火災から復活のHOPPY team TSUCHIYAが2024年参戦体制を発表。松井孝允が再加入

　つちやエンジニアリングは3月25日、スーパーGT GT300クラスに復帰参戦するHOPPY team TSUCHIYAの2024年チーム体制を発表した。

　昨シーズン第4戦富士での車両火災によりマシンの大部分を失ったため、シリーズへの参戦中断を余儀なくされていたHOPPY team TSUCHIYAが、多くの関係者とファンの支援と声援を受け、“ホピ子”の愛称で親しまれているHOPPY Schatz GR Supra GTとともにスーパーGTに帰ってくる。

　土屋武士監督が率いるHOPPY team TSUCHIYAは、3月23～24日に富士スピードウェイで開催された2024スーパーGT富士公式テストを前に、不死鳥のごとく復活したHOPPY Schatz GR Supra GTのシェイクダウンを実施しそのまま公式テストに臨んだ。

　今回の体制発表では同テストで“ホピ子”のステアリングを握った菅波冬悟と松井孝允、さらに佐藤公哉の起用が明らかにされた。レギュラードライバーはチーム2年目となる菅波と、昨シーズンはTEAM MACHからの参戦となり古巣復帰を果たす松井だ。第3ドライバー兼リザーブドライバーを務める佐藤も2シーズンぶりのHOPPY team TSUCHIYA復帰となっている。

　チームを支え、サーキットを彩るチームアンバサダー（レースクイーン）は、8年目となる岡島彩香さんと3年目を迎える神宮沙紀さんが、2024年シーズンも引き続き務めることとなった。

　今季のチーム体制発表に際し、チームオーナー兼監督の土屋代表は「2023年夏の悪夢のようなシーンは脳裏に焼き付いて離れません。そこから2024年シーズンの参戦発表をできることに大きな喜びと、大きな責任を感じています」と語った。

「たくさんのファンの皆さまや仲間の支援のおかげでこのステージに戻ってくることができたことは、本当に幸せなことですし、レースの結果でお返しすることしかないと思っています」

「確かに苦しい時間は過ごしましたが、その分チームのみんなは逞しく成長してくれて、そして素晴らしいクルマを作ってくれました。このみんなで作った、みんなの想いを乗せた“ホピ子”で、必ずいい結果を残してみんなで喜びたいと思います。今シーズンも応援のほど、よろしくお願い致します」

　昨季2023年に引き続き25号車HOPPY Schatz GR Supra GTのステアリングを握る菅波は、「今年もHOPPY team TSUCHIYAからスーパーGT GT300クラスにチャレンジさせて頂けることに感謝します」と謝辞を述べた。復活プロジェクトを経てサーキットに戻ってきたマシンを公式テストで走らせた彼は、新しい“ホピ子”でのレースに期待を寄せる。

「一度は再起不能かと思われたマシンでしたが、HOPPY team TSUCHIYAをサポートして頂いているスポンサー様をはじめ、サポーターズの皆さまや、ホピ子復活プロジェクトに参加して頂いた皆さまのおかげで今年の参戦に辿り着けました。魂をこめてホピ子を作り直してくれたメカの皆さんのおかげで、より良いクルマになりましたので早くも今シーズンが楽しみです」と語り、自信を覗かせた。

　その菅波とコンビを組む松井は、チームへの回帰を喜ぶとともに古巣でのさらなる活躍を誓う。

「1年ぶりにこのチームに復帰できることを嬉しく思います」とコメントした松井。「そして、この車を復活させてくださった皆さまに改めて感謝いたします。本当にありがとうございます。他で学んだことを活かしつつ、このチームでしかできないことをやって前進していきます」

　2021年以来、2シーズンぶりの復帰となる佐藤も、チームやファンへの感謝を述べつつ、恩返しができるように全力を尽くすと述べた。「2シーズンぶりに HOPPY team TSUCHIYA から参戦たせていただけることに感謝いたします。昨シーズン途中のアクシデントからまた戦うチャンスをいただけた恩に報いれるよう、応援いただいた皆さまへ良い走りがお見せできるように最善を尽くしていきたいと思います！　応援宜しくお願い致します！」

■HOPPY team TSUCHIYA　2024年スーパーGT参戦体制
チーム名：HOPPY team TSUCHIYA
メンテンナス：つちやエンジニアリング
エントリー車両名：HOPPY Schatz GR Supra GT（ホッピー シャッツ ジーアール スープラ ジーティー ）
カーナンバー：25
共同パートナー：ホッピービバレッジ株式会社
タイヤメーカー：横浜ゴム・ADVAN
チーム監督：土屋武士
ドライバー：菅波冬悟、松井孝允、佐藤公哉（第3ドライバー兼リザーブドライバー）