富士スピードウェイで行なわれている2020スーパーGT第8戦。このレースでGT500クラスだけでなく、GT300クラスもシリーズチャンピオンが決まる。その中で、ランキング首位につける#56 リアライズ日産自動車大学校GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは自分たちのレースをしっかりやることに集中したいと語った。
Q1から熾烈なタイムアタック合戦が展開されたGT300クラスだが、56号車はQ1A組で出走し、藤波が4番手通過を果たすと、Q2ではオリベイラがアタックを担当。1分36秒039で7番グリッドを手にした。
■SGT富士GT300予選|#52埼玉トヨペットの川合、“鎧袖一触”のレコードタイムでPP
ポールポジション獲得とはならなかったが、今週末の仕上がりについては藤波、オリベイラともに自信を持っている様子だった。
「(56号車が優勝した)第5戦も予選6番手だったので、十分に狙える位置だと思っています。最終戦をランキングトップで迎えるにあたって、ここに向けて準備できることは全てやってきました。あとはそれを結果につなげるだけです。チームの皆さんも頑張ってやってくれているので、本当にいつも通りのペースで走るだけで大丈夫だと思います。自信はあります」(藤波)
「今回はJAF-GTやマザーシャシーが強いということは分かっていたし、1周のペースで彼らに届かないということも予想はついていた。だけど決勝になればシチュエーションは変わってくるし、そこで僕たちが強さを発揮できると思っている」(オリベイラ)
なお予選では56号車から15ポイント差でランキング4番手につける#52埼玉トヨペットGR GR Supraがポールポジションを獲得。展開次第では彼らの逆転チャンピオンの可能性も出てきたのだが、オリベイラは彼らのレースペースが現時点で読めないため、相手のことを考えても仕方がないと考えているようだ。
「彼ら(JAF-GT、マザーシャシー勢)がどんなペースで走るかがまったく読めないから、そこはレースが始まってみないと分からない。ここ数戦をみると、僕たちは力強いレースができているから、レースに対するアプローチを変える必要はないと思っている。何台かのマシンは勝つことがチャンピオン獲得の条件になってくるから、おそらく戦略面でも攻めてくるだろうし、ソフトタイヤを使ってくるかもしれない。でも、それは今の時点で読み取れる話ではないから、僕たちは僕たちのレースをして、その中でベストを尽くすことが重要だと思っている」(オリベイラ)
同じく藤波も周りを意識しながらレースをするのではなく、優勝した第5戦の時のように現在のグリッドポジションから自分たちが着実に追い上げていくレースをしたいと語り、このチャンピオン獲得のチャンスを何としても掴み取りたいと意気込んでいた。
「どこのチームがとか、そういうのを意識せずにみんなに勝つという意味で頑張ってやればいいと思います。だから、(周りの車両のポジションなどは)気にしていないです。とにかく自分たちのペースでレースをしていけばポジションを上げられるのは確実だと思っています。第5戦でも6番手スタートからトップに上がっています。そういうことを考えれば全然問題ないです。ここまで来たら、やっぱりシリーズチャンピオンを掴み取りたいです。それに集中するだけです」(藤波)
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