六本木エリア「SHUGOARTS」── 1stコレクションを手にするための東京ギャラリーガイド

東京のギャラリーが集まるエリアを中心に、若手アーティストを多く扱うギャラリーをGQ JAPANがセレクト。六本木エリアの人気ギャラリーのひとつ、SHUGOARTSに1stコレクションとしておすすめの若手アーティスト2名を推薦してもらった。

SHUGOARTS2000年に開業し、六本木および天王洲にギャラリーを構える。小林正人、戸谷成雄をはじめ、千葉正也、リー・キット、近藤亜樹など、独自の手法と表現を追求するアーティストと共に活動している。

Q1. 推薦するアーティストの特徴と推薦理由は？幼少期から聴覚障害を持つアンジュ・ミケーレは、自身の内面世界と深く結びつき、言葉では捉えきれない生命の一瞬の輝きを描き出します。スピリアールト・クララは、日本とベルギーにルーツを持つアーティスト。異なる文化の間で揺れるアイデンティティや、個人と集団、セクシュアリティなどの問題意識を背景に制作を続けています。

Q2. 最初に購入するアートはどんなタイプのものがおすすめ？自分の生活空間にこんなアートがあったらいいな、とイメージしてみるのも一つの楽しみ方。家の窓辺、キッチンから見える壁、仕事机のそばなど、誰かと一緒に、または一人でどんな気分で過ごしたいかを想像しながら作品を選んでいただけると嬉しいです。

アンジュ・ミケーレ《ascension》 20241989年イタリア・ヴェネチア生まれ、京都在住。自然や日常の現象をモチーフに平面作品を制作している。近年では、京都・西陣織の材料となる銀や金のアルミ蒸着紙を支持体に、浮遊するような柔らかなかたちを描いた「connection」シリーズなど、光の変化にうつりゆく独自の絵画表現を展開。

スピリアールト・クララ《Moedervarken Pot》 20201993年東京都生まれ。2009年よりベルギー、ブルージュへ留学。ゲントの美術大学院LUCA School of Artsにて2015年視覚芸術科修了の後、2021年同校にてガラス陶芸科卒業。映像、インスタレーション、壁画、陶芸など表現メディアは多岐にわたる。2022年に日本での初個展を開催。

SHUGOARTS住所：東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F 

 営業時間：11：00～18：00 

休廊日：日月祝 

お問い合わせ先：03-6447-2234 shugoarts.com

文・上條桂子　編集・石田潤（GQ）、後藤昌平（GQ）