中須賀克行「最終戦まで無事に開催できて感謝。また記録ができてよかった」／全日本ロード第7戦オートポリス JSB1000 レース2会見

　9月19日に大分県のオートポリスで行われた2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 九州のJSB1000 レース2を終え、表彰台に登った中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）、名越哲平（MuSASHi RT HARC-PRO.Honda）、濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）が戦いを振り返った。

■中須賀克行／YAMAHA FACTORY RACING TEAM（レース2：優勝）
「非常にプレッシャーがかかるレースになりました。全戦優勝はなかなかできるものではありませんから。それを目指していた訳ではありませんが、今朝起きたときに『獲りたい』って思いました」

「自分がやってきたことを信じようという強い気持ちがあり、結果的にまたひとつ記録ができてよかったです。今シーズンもコロナ禍の中で、各サーキット、各大会が頑張ってくれて開催できました。こうして最終戦まで無事に開催できて感謝でいっぱいです。そのお陰でこういう結果を残せたことがとてもうれしいです」

「スタートでだれかに抜かれるかなと思ったらホールショットが決まってしまって、これは行くしかないなと腹を決めました。集中して自分のペースを刻めば昨日みたいなレースができると言い聞かせ、タイヤマネジメントが重要だったので、安定したアベレージを刻むことを念頭に置きました」

「今年のシーズンオフは長いですが、去年のパンデミックでバイクに乗れなかった時期の方が長かったですし、まだ年内にMotoGPのテストもあります。GPのテストは自分のモチベーションにもつながるので、より集中してテストに専念したいなと思います」

■名越哲平／MuSASHi RT HARC-PRO.Honda（レース2：2位）
「昨日のレース1は自分のミスで序盤にコースアウトを喫してしまい、悔しいレースになりました。今日はミスなく最大限走れるようにしないとと、緊張感を持って臨みました。チームのメインスポンサーであるMuSASHiとの最後のレースだったので、その思いも背負って走りました」

「タイヤはみんなよりも柔らかいものを使いました。序盤にペースを上げたところ、昨日考えていたよりも早い段階で厳しい状態になったので、電子制御など自分が使えるものを全部使って走りました。濱原選手が仕掛けてくるだろうけど、後半はきつくなると思ったので、すぐに抜き返そうと思っていました」

「路面温度が30度前後だと自分は硬いタイヤがうまく使えない課題があります。シーズン前半と比べたら成長はできているとは思うけど、求めてるところはここではありません。シーズンオフにできることをしっかりやり、来季のことは未定ですが、今以上に走れるよう取り組んでいきたいです」

■濱原颯道／Honda Dream RT 桜井ホンダ（レース2：3位）
「名越選手を一度抜いても、直線で抜き返されるのは事前テストで分かっていました。今日も一回抜いたけれど抜き返されてしまい、チェッカーラインまでに追い抜くつもりでしたが、もうちょっと足りませんでした。ただ、3位で終われたのはよかったです」

「朝フリーの感じだと加賀山選手や清成選手も上位に絡んでくるかなと思っていました。でも、昨日の時点でランキングポイントが清成選手と近くなっていたので、今日は清成選手の順位も意識していました。去年はたまたまランキング3位になれたけど、『たまたま』って言われない走りがしたかったんです」

「コロナの時期に全日本ロードだけ全戦できたのは感謝しています。そして桜井ホンダが今年も僕を起用してくれたことにこたえるためにも、ホンダで一番になりたかった。それが達成できてよかったです。でも単にJSBの上位というだけでは自分も悔しいので、中須賀選手や清成選手とバトルできるようになりたいです」