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【価格は驚異の約240万円~】中国で発売前の日産新型EV『N7』試乗!予約開始日に1万138件を受注する人気っぷり

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【価格は驚異の約240万円~】中国で発売前の日産新型EV『N7』試乗!予約開始日に1万138件を受注する人気っぷり

中国事業再興の一手

日本やドイツといった従来の自動車メーカーは、急成長を遂げる中国メーカーにシェアを奪われている。日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(以下、東風日産)も例外ではなく、2024年の中国での販売、生産台数はいずれも前年比で約18%減少した。

【画像】中国で日産が起死回生?新型EV『N7』を発売 全58枚

その東風日産における唯一の希望が小型セダン『シルフィ』で、このモデルだけは台数をわずかに落としつつも、依然としてモデル別販売台数のトップ5圏内には残り続けている。だが、ランキング上下はBYDに挟まれており、いつまでも楽観視はできない。

そんな東風日産の起死回生を任されたのが『N7』だ。N7は2024年4月に発表されたコンセプト4車種のうちのひとつ『エポック・コンセプト』を元にしており、市販モデルが広州モーターショー2024にてお披露目された。

発表時から大きな注目を集めたN7だが、この度2025年4月27日にようやく発売、今回はその発売前のN7に日本メディアとして初めて試乗した。

N7はなんと、予約開始当日に1万138件を受注するほどの人気を得ている。その最たるファクターは圧倒的なコストパフォーマンスで、一充電で540 km(CLTCモード)走れるベースグレードが11万9900元(約236万1000円)という破格の安さで登場したのだ。

航続距離625 km(CLTCモード)に加え、中国の自動運転ベンチャー『momenta』と共同開発したレベル2+の運転支援機能を搭載するトップグレードでも14万9900元(約295万1000円)と、Dセグメントの電動セダンとしても十分な安さだ。

新世代のEVセダンを設計

ボディサイズは全長4930mm、全幅1895mm、全高1484~1487mm、ホイールベース2915mmと、北米における日産のフラッグシップセダン『アルティマ』よりも少し大きい。開発は以前から中国で合弁会社を組んでいた『東風汽車』と共同で進めることで開発コストを削減しながら、中国のトレンドに沿ったパッケージングや装備を実現したわけだ。

なお、様々なウェブサイトでN7が東風汽車の既存のEVを丸ごとベースにしていると書かれているが、発表時のプレスリリースにも『東風日産の新しいモジュラーアーキテクチャーを採用する最初のモデルで、EVとプラグインハイブリット車両用に開発されています』とあり、事実ではない。もちろん東風汽車のプラットフォームを少し拡大したりして使っていそうだが、設計は日産が主導権を握っていたと解釈できる。

とはいえ、エクステリアは非常に中国車ライクな仕上げだ。左右を緩やかなカーブを描いて結ぶデイライト、その下には『フの字』型ヘッドライトユニットに710個のLEDセグメントで構成されるディスプレイなど、中国の流行を取り入れている。

ヘッドライト横ディスプレイではあらかじめプリインストールされた文字、模様のアニメーションを選択して表示できる、遊び心のある仕様だ。

ボディ自体はクーペのスタイリングを持つセダンとなる。これ以外にもサッシュレスドアや内蔵式ドアノブ、継ぎ目を極限までなくしたフロントガラス/ガラスルーフ接続部、ダックテールスポイラーといった要素ひとつひとつがCd値0.208という空力性能に貢献した。

流行を取り入れた内装、気持ち良い走り

フラットなダッシュボードに巨大なスクリーン、それに直角で交差する携帯端末用無線充電パッド付きセンターコンソールという設計も、これまた中国の最新EV的要素だ。

エアコンやメディアの操作は物理ボタンではなく15.6インチディスプレイに集約し、シンプルで広々とした空間を実現。これに加えてインストルメントパネルを10.25インチのディスプレイに置き換えることで、先進性も演出する。センターコンソールボックスは加熱、冷蔵機能つきの収納となっており、車載冷温庫が流行っている中国市場のニーズを反映している。

今回は出力268 hp、最大トルク305 Nmの上位モデルを試乗したのだが、シングルモーターながらしっかりとした気持ちの良い加速を感じた。ちなみに下位モデルでは出力が214 hpまで落ちるものの、トルクは同数値だ。

乗り心地は日本基準で見ると硬めかもしれないが、舗装路面の亀裂や凹凸に起因する突き上げ感は上手に処理している印象。中国の新興EV車種では不自然にバネが柔らかくて酔ってしまう車種が多いが、N7ではそこも心配いらずであった。

モデルレンジはバッテリー容量58 kWh/モーター出力214 hpの『510』と、73 kWh/268 hpの『625』をベースに、装備の異なる『Air』(510のみ)、『Pro』、『Max』を設定する計5グレード展開となる。

メーカー希望小売価格は冒頭に記した通りだが、Dセグメントのセダンでここまでの機能と質感を低価格で実現したのには素直に驚きを感じた。トヨタが先立って中国で発売した純電動SUV『bZ3X』もそのコストパフォーマンスを理由に大変好調で、N7もこれに続く新たな日系ヒット車種となりそうだ。

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みんなのコメント

2件
  • suk********
    安全性とか耐久性はよくわからないけど、
    この金額はインパクト大きい。
  • ハンセン
    プリウスだよね。間違い探しか!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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