F1オーストリアGPの予選は、1周65秒以下のサーキットであることからも接戦が予想されていたが、マクラーレンのランド・ノリスが2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に0.531秒もの差をつけた。
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が黄旗の影響を受けたというもその一因だが、フェルスタッペンは黄旗がなかったとしてもそれほど近づけなかったはずだとコメントしている。
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■マクラーレンが速かった要因
複雑な要素が絡み合っており、説明は簡単ではないものの、ノリスが脅威の速さを見せた要因はいくつかある。
「GPSのデータから、我々のマシンがかなりの速度を維持できたコーナーがいくつかあり、これは開発によりマシンが最適化されていることと関係していると思う」と、アンドレア・ステラ代表は説明した。
実際にGPSデータをみると、フェルスタッペンは最初のふたつのストレートでマクラーレン勢よりもやや高いトップスピードを記録したが、ノルスはラップ後半のロングコーナーで大きく差を広げた。ターン6からターン10までの間で0.5秒以上をリードしたのだ。同区間で、ルクレールにはそれ以上に差を広げている。
ステラ代表は、前戦カナダGPで同士討ちを演じたノリスの”回復力”と、週末を通じてピアストリを上回っているパフォーマンスを賞賛した。
「確かに、ランドはオーストリアでスペシャリストのようなものだ」
「ランドは非常に粘り強い。小さな問題が発生しても、必ずより強くなって復活し、より説得力のある結果を出してきた。技術的な面だけでなく、個人的な成長の面でもランドが取り組んできた仕事に敬意を表したい」
「これはすべてのチャンピオンに共通しているところだ。彼らは決して同じところに立ち止まらないんだ」
ノリスとマクラーレンは、クルマのフィーリングを改善するために取り組んできた作業が成果を挙げているようだ。限界領域でマシンの挙動に苦しんでいたノリスのために、チームがフロントサスペンションの改良を行なったのだ。
ステラ代表は、それに加えてオーストリアGPに持ち込んだアップデートについても言及した。
「エアロダイナミクスの観点から、フロントサスペンションの改善を実施した。これはフロントエンドのシステムアップグレードの一部であり、フロントウィング、フロントブレーキ、フロントサスペンションが含まれる」
「シャシーにもいくつかの改良が施され、これにより空力効率の向上を実現することができ、同じドラックレベルでより多くのグリップを得ることが可能になった」
「空力チームの努力を称賛したい。最終的にクルマの性能を向上させたジオメトリを確立した点、そしてマクラーレンのスタッフ全員がトラックサイドでこれらのアップグレードを実現するために尽力した点だ」
マクラーレンは今後のレース向けにさらにいくつかのアップデートを計画中だが、開発チームは2026年に焦点を移している。
■レッドブル謎のパフォーマンス低下
フェラーリも今回フロアのアップデートを行なっているが、魔法のような効果はなかった。メルセデスもカナダでの好調を維持できず、より高温で路面が荒れたコース、ロングコーナーが続く状況で競争力が低下した。
それより説明が難しいのはレッドブルだ。フリー走行まではマックス・フェルスタッペンがマクラーレン勢とポールを争うと見られていたが、結局は7番手どまり。チームもその原因を完全に理解できていない。
金曜日にアドバイザーのヘルムート・マルコはRB21が約0.3秒遅れていると予測していたが、予選で風向きが変わり路面温度が上がると、フェルスタッペンと角田裕毅はどのコーナーでもグリップがないと報告していた。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、温度の上昇により理想的な温度ウインドウから外れてしまったと推測した。
2ストップ戦略が主になると見られている決勝レースで、タイヤマネジメントに優れるマクラーレンの勝利は堅いようにも見えるが、ステラ代表はフェラーリやフェルスタッペンに対して警戒を解かなかった。
「ここでの状況を見ると、メルセデスはやや苦戦しているようだ。フェラーリはロングスティントが必要な場面では常に強さを発揮し、1ストップと2ストップの選択が不透明な場合、1ストップ戦略を採用できる可能性がある」
「現時点では、戦略的な方向性が明確ではない。そしてフェルスタッペンも決して軽視すべきではないだろう」
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