■進化型4WDスポーツカー、販売現場で注目集まる
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2025年9月12日、3ドアハッチバックスポーツカー「GRヤリス」の新モデル「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」を発表しました。
【画像】超カッコイイ! これがトヨタ新「“4WD”コンパクトスポーツ」です! 画像で見る(77枚)
性能向上への期待が高まるなか、販売店ではどのような反響があるのでしょうか。
GRヤリスは2020年9月に登場。コンパクトカー「ヤリス」をベースに、ラリーや耐久レース参戦を通じて得た技術を反映した4WDスポーツモデルです。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mmで、乗車定員は4名。重量は1240~1300kg。
専用3ドアワイドボディに、最高出力304馬力を発揮する1.6リッター直列3気筒ターボと高性能4WD「GR-FOUR」を搭載しています。
2024年1月の改良版では新開発8速AT「GR-DAT」や操作性重視の内装を採用。サイドブレーキや剛性、冷却性能なども改良されました。
また2025年4月に行われた一部改良ではGR-DATの熟成、EPSや足回りの設定変更、大型フットレスト追加などが実施。
そして 今回、上級「RZ“High performance”」と競技ベース「RC」グレードに、エアロパフォーマンスパッケージが設定されました。
今回発表されたエアロパフォーマンスパッケージは、冷却・空力性能を高める6アイテムを同時装着することで効果を最大化。
スーパー耐久や全日本ラリー参戦で得た知見をもとに、プロドライバーと理想を追求し、RZ“High performance”とRCグレードに設定されました。
主な装備は全6点。なかでも「ダクト付きアルミフード」は、GRMNヤリスと同形状のダクトを備え、高速走行時にエンジンルーム内の熱を効率的に排出。
冷却性能を大幅に高める重要パーツで、全日本ラリー参戦車で先行開発されたものです。
そのほか、空力バランスを高める「フロントリップスポイラー」、操縦安定性に寄与する「フェンダーダクト」、空気流を整える「燃料タンクアンダーカバー」、走行状況に応じて角度調整できる「可変式リヤウイング」、空気抵抗を抑える「リヤバンパーダクト」を採用。
当初は5点構成でしたが、TGRのプロドライバー大嶋和也選手のフィードバックを受け、リップスポイラーを追加。過酷なレース環境での課題に対応した設計となっています。
なお、エアロパフォーマンスパッケージの価格(消費税込み)は、RZ“High performance”が6速MT仕様で547万5000円、GR-DAT仕様で582万5000円。
RCは6速MT仕様が405万5000円、GR-DAT仕様が440万5000円に設定されています。
※ ※ ※
販売店での反響について、トヨタ販売店の営業スタッフは次のように話します。
「正式発表以降、GRヤリスの既存ユーザーはもちろん、新規のお客様からも連日問い合わせがあります。『いつから実車が見られるのか』『試乗は可能か』など、反応の速さに驚いています」
別の店舗でも「スタッフに細かく質問されたりと、注目度の高さを肌で感じています」と話していました。
モータースポーツの現場で磨かれた技術により進化し続けるGRヤリス。販売店での反響も大きく、注目度の高さがうかがえます。(シープロダクション)
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